8月20日から、コンビニエンスストアのローソンでtotoが買えるようになりました。ローソンでtotoを購入するためには、銀行のキャッシュカードで決済できるtotoのデビット会員か、ローソンの提供するサービスであるローソンパスの会員である必要があります。会員登録をしている時点で資格確認が出来ますから、当初懸念されていた無資格者の購入には歯止めをかけられる…という仕掛けです。まあ、どちらにしても「大人に頼んで買ってもらう」という手を使う限り無意味なんですが。
ローソンに続いて、来春からはファミリーマートでも販売が開始される予定だそうです。販売額の低迷に苦しむtotoが、当初はあえて封印していたコンビニでのくじ販売をついに解禁するわけです。他にも抽選によるキャッシュバックサービスなどの営業努力が行われています。
ただ、これで販売額が劇的に増えるのかどうかは正直なところ疑問です。低迷の原因はサッカー人気が一時期よりも落ち着いてきたこと、そして何よりも熱しやすく冷めやすい日本人が当初は飛びついたtotoに飽きてきたことにあると思うんですよね。さらに、日本代表級選手の相次ぐ海外への移籍で、国内リーグのレベルがどうも地盤沈下気味…ということもあるような気がします。お金で釣るよりも、やっぱり大事なのは試合の中身ですよ。
そんなことを言いながらも、昨日はサッカーの試合を見に出かけてきました。ジュビロ磐田と清水エスパルスが静岡スタジアム・エコパで対決する「静岡ダービー」です。同じ市や同じ県に本拠を置くチーム同士の対戦を指して、「○○ダービー」という表現がしばしば使われます。熱狂的な応援で盛り上がる試合が多いですね。ただ、ジュビロとエスパルスくらい地理的に離れていると、同じ町に両チームのファンが混在している…とまでは行かないのでちょっと熱気には欠けるかも知れません。
「ダービーマッチ」という言葉は、かつて町を二分したフットボールの試合が盛んだったイングランド(「イギリス」と言えばいいんでしょうけど、サッカーの話ですからあえてこう書きましょう)の町・ダービーに由来すると言われています。「フットボール」とは言っても、町全体をフィールドにして球を蹴り合ったというのですからただごとではありません。ちなみに、競馬でも三?四歳馬が走る大きなレースを指して「ダービー」と言いますが、こちらはこのレースを始めたダービー卿(こちらもたまたまイギリス人ですが)の名前から取ったもので、由来は全く違います。
エコパに行くのは2回目なんですが、前回はバスを利用してひどい目に遭ったので、今回は電車で出かけます。エコパまではJR東海道線の愛野駅から徒歩で約15分ですね。駅を降りるとすぐ近くのように見えるんですが、これが意外に長いんです。個人的には苦にもならず、ちょうど良い距離のような気がします。
今回の試合は友人のおいおしくんに誘ってもらって二人で出かけたんですが、ジュビロの応援をしたい私に対して、彼の出で立ちはオレンジ一色。センタースタンド前で互いの健闘を誓い左右に分かれることになりました。試合が終わった後、笑って出てきたのはどっちだったんでしょうか?
試合開始の1時間15分くらい前に到着しましたが、既にジュビロ側の1階自由席は全て埋まっていたので、仕方なく2階席へ移動しました。それでも、こうして全体を高いところから見渡せますから、観戦するにはとてもいい場所です。特に、左右への展開を直感的に捉えやすいと思います。
自由席に入ったからには、にぎやかな応援にも参加してみたい気持ちがあったんですが、2階席に上がってしまうと、1階席の様子はあまりよく見えません。
むしろ、反対側のスタンドで気勢を上げるエスパルスサポーターの様子の方がよくわかったりします。ジュビロサポーターの声や太鼓の音はちゃんと聞こえてきますから、スタジアムならではの雰囲気は楽しめるんですが、一緒に騒ぎたいと思ったらもっと早く来て1階席に座らなくてはダメです。
試合は、前半は蒸し暑い中両チームとも動きが悪かったんですが、後半30分過ぎにグラウ選手が1点を挙げてジュビロが勝ちました。同点でこのあたりの時間帯までもつれ込んだときのジュビロの攻撃の迫力はものすごいですね。選手層の厚さ、監督の采配などチームの強さにはいろいろな要素が絡み合っているわけですが、チームが一丸となった「勝ち星への執念」という要素も重要だと思います。もう少し科学的に言えば集中力を切らさない…ということでしょうか。
しばし勝利の余韻に浸ってからエコパを後にしました。35,313人の観衆が一度に家路につくわけで、前回の悪いイメージもあって心配していましたが、電車での帰りは驚くほどスムーズでした。エコパから出てすぐのところで、ケータイでの連絡も全く使わずに偶然おいおし君と合流。その後は愛野駅まで歩いていったんですが、ほとんど立ち止まらずに駅に到着し、しかも駅に入ってからもやはりほとんど立ち止まらずに乗車できてしまいました。
上り線の乗客と下り線の乗客を駅に入るずいぶん前から分離し、改札からホームに降りる階段まで全て分けて誘導していたのが功を奏しているようです。愛野駅では、もっと多くの人数が訪れたワールドカップなど、エコパでのいろいろなイベントをこなしていますから、このあたりはすっかり慣れたものなのでしょうね。そもそもエコパのために作られた駅ですから、一時的に大量の人数を整理するときのことがちゃんと考えられているのかも。
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