日本プロ野球・阪神タイガースの優勝がまだ決まりません。昨日のナゴヤドームでも熱戦を演じたものの中日ドラゴンズに負け、優勝へのマジックは2のまま。ここに来て、引き分けを挟んで4連敗ということになります。まさに目の前に近づいた優勝へのプレッシャーなんでしょうか。それとも、明日から始まる甲子園球場での試合まで星野監督の胴上げはとっておこうか…と手を抜いているのか。
今日の試合でタイガースがドラゴンズに負けるか、他の試合で広島東洋カープとヤクルトスワローズのどちらかが勝つかすれば、タイガースはリーグ優勝を決めないまま甲子園に帰ることができます。その可能性は低くありません。意図しているのかどうかはともかく、情勢はすべて絵に描いたような一つのゴールに向かっているかのように見えます。
昨年購入したカーナビのアップグレードの告知がありました。実は、この「告知」というのがポイント。私のカーナビは内蔵のハードディスクに地図情報が書き込まれているため、CD-ROMやDVD-ROMを使ったカーナビのように新しい地図ディスクを買ってきて挿入すればOK…というわけには行きません。ハードディスクを本体から取り外し、メーカーに送ってデータを書き換えてもらう…というとんでもなく面倒な方法が採られています。機能アップはそれほどなく、地図データの更新が主ですが、それこそがカーナビの肝ですから、更新はしておくことにしました。
実は、アップグレードの面倒さには購入時から気付いてはいたんですが、高性能とのトレードオフだから…と納得済みでした。しかし、その後メモリーカードなどを使って地図データを書き換える製品が登場、さらには携帯電話の回線から常に最新の地図情報をダウンロードする製品までも現れて、このやり方は煩雑さが目立つようになってしまいました。だいたい、よく考えてみると、DVD-Videoの再生ができるドライブを装備しているんですから、DVD-ROMからインストールする仕組みが一番スマートなんですよね。そう頻繁に行うものでもありませんから、ちょっとくらい時間がかかっても問題ないでしょうし。製造元からしても、こちらの方が手間がかからないはずです。
製造元・パイオニアのWebサイトからアップグレードの申し込みをすると、こんなアップグレードキットが宅配便で送られてきます。中には正式な申込書とハードディスクを宅配便で送るための梱包資材一式が入っていました。
フロントパネルのハードディスクカバーは、日産車用の取り付けキットとして使われるプラスチック製の外枠に微妙に引っかかってしまうんですが、強引にちょっと左右にずらす感じにすれば一応外すことが出来ます。カバーとその中の金属の蓋を外せば、あとはハードディスクを引き抜くだけです。
ハードディスクは、金属製の土台に取り付けられているもののドライブが剥き出しの状態なので、パソコンの組み立てや分解と同様に静電気には細心の注意を払わなくてはなりません。ちなみに、内蔵されていたハードディスクは東芝のMK1016GAPでした。ノートパソコンで使うような、普通の容量10GBの2.5型ドライブですね。車載用に特別な対策が何かされているのかどうかはわかりませんでした。考えてみるとちょっと怖いです。
あとはハードディスクを梱包し、着払いの宅配便で送るだけです。「書き換え作業はHDDをお預かりしてから7日間程度でお届けを予定しております」とのことでしたが、日曜日の夜遅くにコンビニに荷物を持っていったのに、何とその週の木曜日には「ご不在連絡票」が到着。こちらの都合ですぐには受け取れなかったんですが、それでも土曜日には私の手元にデータの書き換えられたハードディスクが届きました。予定には余裕を見てあるのでしょうけど、それにしてもびっくり。届いたハードディスクを元通りに取り付けると、自動的にプログラムのアップデートが行われて、数分間で使えるようになりました。
ハードディスクを外している間は、ナビゲーション機能が使えないだけでなくCDやDVDの再生、ハードディスクに取り込んだ音楽の再生もできなくなります。残ったのはMDの再生とテレビ、ラジオの受信だけ。テレビを見ないのなら画面はこんな殺風景なものになります。実用上は全く問題ないはずなんですが、実際に車を運転していると妙に違和感を覚えました。分かり切っている通勤路でも、つい地図を見ようとしてしまうんです。気が付けば、自分で思っていたよりもずっとカーナビに依存して運転していたようです。
実は、通勤するときも毎回目的地を職場に設定して経路案内をさせていたんですよね。もちろん道がわからないから探してもらった…というわけではなく、私が見たかったのは周辺の渋滞状況とこれに基づいて計算された到着時刻。これらは同じ道を走っていても毎日リアルタイムに変動しますからね。地図画面を見る意味があるわけです。そう考えると、カーナビの役割は単なる道案内にとどまるものではなく、車の運転の情報化を推し進めるツールなのだと思います。
これからは、携帯電話によるデータ通信の高機能化によって車内の情報化はどんどん進んでいくことでしょう。実際に、地図データなどをサーバーからダウンロードして経路案内をする…という、ちょっと前まではとても考えられなかったシステムが、cdma2000 1xのインフラを使って提供されています。そういえば、これもパイオニアの製品(という言葉でくくるのが適当かどうか微妙なところですが)ですよね。社名(pioneerは「開拓者」ですからね)の通りときどき「とんがった」商品を作ってくれる会社…というイメージがあります。シャープほどではないかも知れませんが。
ともかく、使う側としてはカーナビを徹底的に利用してやりたいと思っていますが、間違ってもこれがないと運転ができない…というまでにはなりたくありません。カーナビに限らず、どんなに機械が進歩しても人間はそれを使いこなしてこそ人間なのであって、逆に機械に使われるのなんてカッコ悪いですよね。
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