プロ野球・阪神タイガースは計ったように15日に甲子園球場でリーグ優勝を決めました。大阪の街は大騒ぎ。道頓堀川には当日の晩だけで延べ約5,300人が飛び込んだのだとか。あんな汚い川によくもまあ飛び込むものだ…と思ってテレビのニュース映像を見ていました。
しかし、その道頓堀川でもついに(「やっぱり」と言うべきか)死者が出てしまいました。さすがにこれからは警備も強化され、そう簡単には飛び込めなくなるのではないでしょうか。それにしても、タイガースと大阪の最大の悲劇は、このダイブ騒ぎが十数年に一度しか起きないことだったのかも知れません。もし毎年のように優勝していたら、もっと早い時期に死者が出て対策も進んでいたかも知れません。…いや、それ以前にリーグ優勝したくらいで川に飛び込むような人たちがいなくなるのか。
話はがらりと変わりますが、3週間ほど前に「カスピ海ヨーグルト」というものをもらってきて、最近毎朝食べています。聞くところによると、その名の通りカスピ海沿岸地域の長寿食だそうで、もともとは京都大学名誉教授の家森幸男(やもり・ゆきお)氏が1986年に持ち帰ったものだと言われています。その後、口コミならぬ「ネットコミ」で広がったという経歴を持つわけですが、これだけ「株分け」が進んでいると、今巷に出回っているものがすべて同じとは到底言い難いような気がします。
まあ、もともと市販のプレーンヨーグルトを買ってきてよく食べていたんですけどね。乳製品は様々な栄養素をバランス良くとれる食品ですから、準備する時間の少ない朝食向けにはもってこいです。最悪の場合でもこれだけあれば何とかなります。おかげであまり胃腸の調子で悩んだことはありません。
カスピ海ヨーグルトは、冷凍保存された種菌で入手できるのだそうですが、私の場合はヨーグルトそのものを分けてもらいました。ヨーグルトの残りに牛乳をつぎ足すとヨーグルトになってしまう…というところがカスピ海ヨーグルトが広まったポイントでしょうね。市販の高価な健康食品とは違い実に経済的です。だいたい、私自身、長生きするために食べていると言うよりも、むしろ「ヨーグルトを買ってくるよりは安いかな?」という程度の感覚です。
それでは、作り方をもうちょっと詳しく見ていきましょう。Web上でもサイトごとに微妙に説明内容が違ったりしますが、一応私が教えてもらった方法に沿ってやってみます。
1. スプーン5?6杯のカスピ海ヨーグルトと、500mlパックの牛乳を用意します。小さい頃雪印の牛乳しか飲めなかった私でしたが、雪印亡き後の牛乳のブランドは結局雪印の流れをくむメグミルクに落ち着いています…とこれは余談ですが。
2. 牛乳パックを完全に開いて、ヨーグルトを中に入れ、均一になるように軽くかき混ぜます。
写真を見ると、ヨーグルトのどろっとした感じが伝わるかと思います。
3. 牛乳パックにティッシュペーパーやキッチンペーパーなどで蓋をします。これは、ヨーグルトの乳酸菌を雑菌から守るための蓋なんですが、乳酸菌は呼吸もしなくてはなりませんから、容器を完全密封してはダメなんです。私はキッチンペーパーをゴムで留めておきました。
4. 夏場で4?5時間、冬場なら8?10時間常温で放置すると、あ?ら不思議(笑)。牛乳パックの中身がヨーグルトに変身しています。あとはお好きなように食べてください。最後のスプーン5?6杯分を残しておけば、また牛乳を加えてヨーグルトを作ることが出来ます。
…と書いてしまえばとっても簡単なんですが、実際のところはそうでもありません。相手は乳酸菌という生き物ですから、やっぱりそれなりに取り扱いはデリケートです。ヨーグルトを作ると言うよりも、むしろ乳酸菌を飼っているという感覚が強いですね。すると、牛乳は餌でヨーグルトは排泄物ということになるわけで…まあ、そう深くは考えないことにしましょう。
味は市販されているプレーンヨーグルトに近い感じですが、酸味はややマイルドで、粘り気が強いようです。ジャムなどを入れてちょっと甘みを着けるとおいしく食べられますが、私はそのままの味が結構好きですね。500mlの牛乳で作ると、私一人ならだいたい3日で食べきる感じになりますから、新鮮なうちに食べられてちょうどいい分量かな?と思います。少なくとも、今のところお腹を壊してはいないので、とんでもない雑菌はそれほど紛れ込んでいないようです。
今までは、ヨーグルトは食べたいと思ったときにときどき買ってくるだけだったんですが、カスピ海ヨーグルトをもらってからは、飼い主の責任ということでそれこそ食事が和食でも洋食でも毎朝食べるようになりました。でも、考えてみると食べる回数が増えた分だけ食費に占めるヨーグルトの割合は増えているのかも…。
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