KDDIから、携帯電話・auの新製品が発表されました。この秋のラインナップの目玉は、もともと提供されていたGPS対応機能を強化し、カーナビならぬ「人ナビ」を実現した「EZナビウォーク」でしょうか。200万画素のデジカメを搭載した端末や、FMラジオを内蔵して放送との連携を目指した端末も登場しています。残念ながら、まだcdma2000 1xEV-DOサービスに関しては端末も含めて詳細が発表されていませんね。
実は、この春からとても気になっていたauの端末がありました。それは京セラが作っているA5305K。一見「前面ディスプレイの大きな折りたたみ型端末」なんですが、このディスプレイ面が正面を向いたまま平行に180度回転して、開いた状態でもそのままメインディスプレイになってしまう(言葉で説明するよりもauや京セラのWebサイトで見た方が早いですね)という「ターンタイプ」端末です。NTTドコモのSO505iがよく似た構造を持っていますが、A5305Kは回転操作そのものをインターフェースとして積極的に取り込んでいて、完成度では数段上でしょう。デザイン自体も、両端を絞り込んだセクシーなサイドラインが強調されていて印象的です。
このターンタイプを受け継いだA5502Kは、EZナビウォークでは唯一地図のヘディングアップ表示までこなしてしまう最高機種になりました。しかし、残念なことに重量が145g(予定)とかなり増えています。そして、それ以上に残念なのはシルエットがどことなくSO505iに似てきたこと。それでも、A5502Kは「超てんこ盛り」の割にシンプルなデザインでカッコいいんですが、A5305Kの持っていた「色気」にはかなわない気がしますね。スペック以上に重そうに見えます。
A5502Kは来年1月に販売開始予定。その頃になれば、NTTドコモが第3世代で本格的に勝負する「すんげぇFOMA」も、auのEV-DO対応端末も出てくるはずです。このあたりを見届けたところで究極の選択を迫られるのでしょうか。案外、その頃には端末価格はきっとほぼ0円になっているA5305Kを購入してしまうかも。個人的にはEZナビウォークは要らないので、京セラさんにはA5305Kをベースに機能を底上げしたA5305KIIかA54xxKを作ってほしいなぁ…という気もします。もちろん、EV-DO対応のスタイリッシュなターンタイプ端末ならもっと嬉しいんですが。
ところで、私がauやFOMAの端末にこんなに興味を持っているのは、これまで使ってきたH”(写真はPCカード型H”端末・MC-P200)に代わって、外出先でのインターネット接続の主役になることを期待しているから…ということには前に触れました。確かに、使える地域の広さでは、PHSであるH”は携帯電話には及びませんし、最大通信速度でも引き離されつつあります。
しかし、使える場所をピンポイントで見ていくと、携帯電話ではダメでPHSの独壇場になる場所が確実に存在します。その最たる場所が病院の構内。医療機器の動作に悪影響を与えるから…という理由で携帯電話の使用が禁止されている場合がほとんどですが、携帯電話よりも遙かに電波出力の弱いPHSは規制されていないことが多いようです。院内での無線通信としてPHSのシステムを使っている病院も結構あるそうですし。内視鏡検査に出かけたときも、待ち時間にメールチェックしたりしてH”が大活躍でした。
そんなある日、いつも通りに職場から家に帰ってみると、留守番電話が入っていました。
「(ぴー)…DDIポケットの●●と申します」
…あれ、どうしてDDIポケットから電話が来てるんだろう?。H”の利用料金はカード決済だから、未払いになっているはずはないんだけどなぁ…
「お客様のなくされた電話が、警察に届けられているとのことなので」
あ、それはどうもご親切に…って、え~~~っ!?
「静岡県の警察署なんですが…え~と…○×警察署の…」
がさがさ、ごそごそ(鞄の中を探る音)…ない。確かにH”のPCカードがない。いつ落としたんだろう?。○×署と言うことは…先週電車に乗ったときか?。他に考えられないよなぁ。
「…あらかじめお電話してからお出かけください。それでは、失礼します」
まあ、見つかったんだから良かったな。取りに行かなくちゃ…あ、警察の電話番号をメモするの忘れた。もう一度メッセージを聞き直さなくては。
…そうなんです。PCカード型のH”端末をどこかに落としてしまい、しかもそのことに数日間全く気が付かずにいたんです。たまにしか使わないものなので気付くのが遅れた…と言い訳は出来ますが、さすがにこれにはショックでしたね。
早速翌日の朝に警察署に電話を入れて、その日の昼に受け取りに行きました。幸い、水に濡れるなどして壊れたと言うこともなく、勝手に使われて莫大な利用料金が加算されていると言うこともなく、無事に私の手元に戻ってきました。落とし物を警察に受け取りに行ったのは初めてだったんですが、受け取る前に「遺失物届け」を書かなくてはならないんですね。書類の流れとしてはわかる気もしますが、目の前にある私のものを受け取るために「なくしてしまいました」と書くのも何だか変な気分でした。
考えてみると、私があんなことを言ったせいで拗ねてしまったH”が家出を企てたのか?と言う気もします。しかし、主人の方は結局最後まで気付かないままだったりして…これではあまりにかわいそうですね。もし連絡がくる前に気付いていれば、もう少し焦ったことは間違いないんですが。ともかく、今後はこんなことのないように気を付けなくてはなりませんね。モバイル環境ではいろいろな小物類を使いますが、管理は徹底しましょう。
最後に、今日もまた野球の話を少々。プロ野球・中日ドラゴンズの新しい監督に、落合博満氏が就任することになりました。現役時代には3度も三冠王を獲得した落合氏は、間違いなく史上最強の打者の一人だと思っていますが、一方で「オレ流」と言われる自信に満ちた超マイペースな言動がいろいろと物議を醸した人でもありますね。日本人初の1億円プレーヤーでもあり、これまた初めて契約を調停にまで持ち込んだ選手でもありますが、プロである以上は金銭にこだわるのは当然のことだ…と私は見ていました。強烈なまでのプロ意識を持ち、自己責任の元に肉体と技術を鍛え抜き、その上で言うべきことを言う…それが「オレ流」だったのだと思います。
ドラゴンズに在籍していたこともある落合氏ですが、よくあるOB監督とは違い、しがらみもなれ合いも遠慮もない「オレ流」を監督としても貫くに違いありません。球団経営陣側も、彼の好きなようにやらせる覚悟が出来ているようです。落合監督が独自の野球理論で率いるドラゴンズは、来シーズンのセ・リーグをきっと面白くしてくれます。最大の問題は、選手たちが彼の思想にどれだけついて行けるかですが。
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