私のカーナビの製造元・パイオニアから郵便が届きました。開けてみると、こんなCD-ROMが入っていました。同封されていた文書によると、今年のバージョンアップを済ませたハードディスクを運用した場合、不具合が起きる可能性があるのだとか。このCD-ROMは、不具合を修正するためのものだったんです。
CD-ROMをナビの本体に挿入すると、自動的にアップデートプログラムが立ち上がり、数分間待っているだけでインストールが完了します。CD-ROMはその日のうちに返送用封筒で送り返しました。どうして送り返さなくてはならないの?とちょっと不思議でした。それ以前に、こうしてCD-ROMで修正が可能なら、どうしてもともとのバージョンアップもDVD-ROMを使うようにしなかったの?と感じましたが…まあ、理由はわかってるんですけどね。DVD-ROMで提供したら1枚で何台分でもコピーし放題でしょうから。
カーナビの話から入りましたが、今日の本題も車の情報化関係の話。先月ハイウェイカードを使い切った私にとって懸案になっていたのがETCの導入でした。これまでにも何度か触れているとおり、ETCを導入したい最大の動機は、前払割引制度で通行料を安く抑えることが出来る…ということでした。50,000円の前払いで58,000円分の通行料として使えますから、都合14%の割引になります。
ところが、冷静に考えてみると、ETC車載器の購入およびセットアップ、取り付けの費用が合計3万円くらいかかるとして、ETC前払割引で元を取るために必要な50,000円の前払は4回となります。つまり、232,000円分利用してようやく「ETCのおかげで得をした」と言える状態になるわけです。
一見とんでもない数字のようにも見えますが、実はそうでもありません。奥美濃方面のゲレンデに出かけると、片道の通行料金が約4,000円。年間10回出かけると、3シーズンで240,000円になります。…何だか前提自体がとんでもないと言う話もありますが、もちろん他にも高速道路を利用する機会はありますし、他にもETC利用者限定の割引がいくつか試行されています。何より、料金所をノンストップで通過できるというETC本来の利点は魅力的です。ETC導入はこの冬のボーナスの使い道で最優先事項になりました。
ETCの車載器は、PanasonicのCY-ET500Dにしました。車載器本体とアンテナ部が別になった、いわゆるツーピース型です。動作状況は音声で知らせてくれますから、本体はこのように目立たない場所に取り付けることが出来ます。毎日使うものではありませんから、存在感はあまりない方がスマートですよね。
アンテナはダッシュボード上に載ります。料金所側の設備との関係で、ETCアンテナは車両の中央付近に取り付けなければなりません。ところが、この位置にはカーナビで交通情報を受信するためのビーコンが既に取り付けられています。仕方ないので、こんな風に2つ並べて取り付けられました。どちらも電波の送受信を行うものですから、これだけ近いと干渉が心配なんですが…。
たまたま特売品として売られていたので、本体は17,800円。セットアップおよび取り付け料を含めても3万円をかなり下回る出費で済みました。ところで、「セットアップ」は3,000円が請求される作業ですが、普通のカー用品の取り付けでは耳慣れない言葉ですね。これは、ETC車載器に車両の情報を入力する作業のことだそうです。これを行わないと、料金所でETCがどの車種の料金を適用していいのかわからず、支払いが行えないのです。考えてみると当たり前のことなんですが。
ETCを利用するために車載器以外にもう一つ必要なのがETCカード。これは、料金を支払うためにクレジットカード会社と契約して作るカードです。これまで使っているカードに付随する形でETC専用カードを発行してもらう方法と、新規のカード契約をしてETC機能内蔵のカードを作ってもらう方法がありますが、私は前者の方法で作ることにしました。 あまりカードの契約数が増えるのも面倒ですし、だいたい年会費も馬鹿になりませんから。
ETCカードは、カード会社にWebサイトから発行を依頼したら3日ほどで届きました。ETCカードは、カード表面に電極が露出しているいわゆる接触式のICカードです。一つ驚いたのは、このカードが宅配便で届いたこと。普通は配達証明などの郵便物として届くことが多いですよね。でも、考えてみると確かに宅配便でも事足りそうです。受け取るときに印鑑や署名が必要なことは全く同じですし。
これで、私の車はETCが利用可能になったわけですが、今のところまだ出番がありません。だいたい、大きな目的の一つである前払割引の手続きもまだ終わっていませんからね。ともかく、一度は試しておかないと不安なので、近日中にちょっと近場に出かけて試してみようかと思っています。
ところで、今日の午後3時30分から、アクトシティ浜松の大ホールでベートーベンの第九を歌います。去年に続いて2度目となります。去年終わったときには「続けるかどうかわからない」と書いていたわけですが、気が付けば今年もまたステージに上がろうとしています。
きっと初めてのときとは違う新たな感動があるのではないかな?と期待しています。演奏する曲は同じ譜面ですが、指揮者も、オーケストラも、そして合唱団のメンバーも去年とは違います。当然のことながら演奏も去年とは違うものになるでしょう。そして、その中に身を置く私自身も去年とは何かが変わっているはずです…いや、変わっていてほしいものです。
コメントを残す