忘れかけていた野望
今日の主役は、今年の2月に名古屋で購入したボブルビーのヒップバッグ・SAMです。もともとはこのコーナーとは全く関係ない理由で購入したものですが、店頭で初めて見たときから、そこに小さなノートパソコンが収まる姿が明確に映像化されていました。もともとパソコン収納用のバッグから始まったブランドですから、そう思ったのも当然なのかも知れませんね。
残念ながら当時のメインマシンだったCF-B5Rは大きすぎて入らず、新しく購入したCF-R2も入りそうで入らず、すっかり諦めていました。ところが、この前メールをいただいた「BOBLBE-IST」のぎえもんさんに「あと1cmくらい幅を広げるか厚くするか出来れば…」と書いたら、「厚くすることなら出来るのでは?」とアドバイスをいただきました。
そこで、まずはSAMを分解してみることにしました。ハードシェルを取り外すことはそれほど難しいことではありません。ただし、使われているネジがトルクスネジという特殊なものなので、トルクスレンチという星形の断面を持つ専用のドライバーが必要になります。T-25と呼ばれるサイズで、近くのホームセンターで数百円で買ってきました。ちなみにネジ径の方は一般的な5mmのものです。
ハードシェルを外して本体側(ハーネス:写真右上)を見ると、意外に側面には余裕があり、もう少し厚くすることもできそうです。これなら何とかなりそうだ…と思い、CF-R2収納用の改造を施すことにしました。…やっぱり私はものをバラしたり組み立てたり、作ったりするのが好きなようです。
図解・「SAM for CF-R2」改造法
それでは、改造手順を見ていくことにしましょう。ポイントは内部の厚みを増やすこと、そしてパソコンを収納するための簡易ポケットを取り付けることです。もともとパソコンを入れることが前提で専用の大きなポケットが装備されているPEOPLES DELITEとは違い、SAMにはそんな大きなポケットは付いていませんから。
1. パソコン収納用のポケットは、発泡ウレタンゴムの片面に合成皮革のような表面処理をされた市販のシート材を使いました。程よい伸縮性、弾力性のある素材で、値段も300円程度とお手頃でした。
2. 表面処理をされた面がハーネス側に来るようにして(こちら側がパソコンに触れることになります)シートをハードシェルに当てて、外形を決めて切り抜きます。現物合わせで穴の位置を決め、4カ所に5mmの穴を開けます。穴には、一応補強のためにワッシャーを接着しておきました。
3. 底面側でハードシェルとハーネスを固定している4本のネジのうち、上の2本をM5×30mmの長いトラスネジに替え、ワッシャーと10mmのスペーサーを通して厚みを確保します。
4. ネジをロックナットで止めた後、内側から覗くと→こんな風にスペーサーが見える状態になっています。底の部分は、ハーネスから出たフラップをハードシェル内側にマジックテープで貼り付けるようになっているので、フラップを少したるませて固定します。
5. 2.で作ったポケット用のシートをハードシェルとハーネスの間に挟み込んで、ネジをシートの穴に通して留め直します。
6. これで出来上がり。CF-R2は無事ポケット内部に収まり、SAMのふたもきっちり閉めることが出来ます。上のスペースにはACアダプターとコンボドライブくらいなら入りそうですね。
こんな風になりました
こうして、待望の「SAM for CF-R2」が完成しました。外観だけ見ても、これが改造されているとはなかなかわからないのではないかと思います。よく見るとネジが2本だけ違う色になっているんですが。
CF-R2は内部で軽く固定され、ハードシェルの中で暴れることもありません。また、シートの表面処理のおかげで取り出すときにシートが貼り付いて抵抗になるようなこともありません。今のところ不満は特にないですね。ただ、心配しているのは耐久性。これから使っていくと、シートがよれよれになってくるかも知れません。まあ、材料費が非常に安いので、そのときにはまた交換すればいいんですが。
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