東京土産。
先週、盛岡からの帰りに東京に寄って、自作パソコン用のパーツを買い込んできました。直接のきっかけはこの前の事件で、ハードディスク周りの環境を変えてみようと思ったわけですが、やっぱり根底にあるのは「もっと速いパソコンが欲しい」ということ。前にも触れたとおり、私のパソコンの使い道には時間のかかるノンリアルタイムの作業がありますから、パフォーマンス向上への欲求は無限です。
これを特に強く感じるのが、テレビ番組の録画データを再処理するとき。MPEG2のファイルからCM部分だけをカットするのはよくやる作業ですし、最近はDivXやWindows Media 9のようなより高圧縮率のフォーマットへの変換も試しているところですが、この手の作業にはとんでもなく時間がかかります。それこそ再生時間よりも長くかかったりして、その間他のことが全くできなくなってしまいます。パソコンの機能アップは、新幹線に乗るのと同じように「時間を金で買う」という側面があると思いますね。
安定志向。
1年半ぶりに内部をガラリと入れ替えるつもりなんですが、今回東京で買ってきたのはマザーボードとハードディスクだけ。なぜそうなったのかは後で触れることにします。まあ、最大の問題は経済的事情なのですが。
マザーボードには、GIGABYTEのGA-8IPE1000 Pro2を選びました。これまで使っていた同じGIGABYTEのGA-8IEXPと比べると、ただでさえ派手だった基板上のパーツがさらにカラフルになったのが目立ちます。マザーボードの性能を決める要であるチップセットにはIntel 865PEが採用された、今一番売れ筋の製品の一つですね。
865PEの搭載により、これまでよりも各所のデータ転送速度が向上して、各デバイスの能力を十分に発揮させることができます。ギガビット対応のLAN、6ch出力対応のサウンド、IEEE1394が載っていますから、追加デバイスが最低限で済む…というのはGA-8IEXPのときと同じです。これだけ充実した仕様の、しかも業界トップメーカーの一つであるGIGABYTEの製品が1万2千円台で買えてしまうというのはお得感が高いと思います。
秋葉原では、チップセットにSiS 655TXを採用した製品が登場したばかりで、ほぼ同じ価格帯で並べられていました。655TXはなかなかのハイパフォーマンスをたたき出すとの話だったので、どちらを買うかちょっと迷ったんですが、我が家にはUSBオーディオインターフェースのように相性問題にシビアな周辺機器がありますし、動作した実績のあるIntel製の方が安心かな?と思ったわけです。
泥沼連鎖?
一方のハードディスクには、SeagateのST380013ASとST3160023ASを1個ずつ買ってきました(写真右がST380013AS)。型番を見るとわかるとおり、それぞれ容量は80GBと160GB。システムは80GBの方にインストールして、160GBの方にデータを保存するつもりです。
Seagate製品はこれまでも使っていて、動作音の静かさが気に入っていました。同じメーカー製なだけに、一見これまで使っていたST360021A(写真左)と全く同じに見えるわけですが、接続コネクタ部分を見ると全く違います(写真上がST360021A、下がST380013AS)。というのも、今回買った2個はシリアルATAインターフェース仕様なんですよね。
シリアルATAはその名の通りシリアル転送で1.5Gbit/秒(150MB/秒)の転送速度を持つ新しいインターフェースで、865PEや655TXなど最新のチップセットでは標準でサポートされるようになりました。ハードディスク自体の性能は、150MB/秒どころか未だ100MB/秒にも達していないわけですが、インターフェースの能力に余裕があるのはいいことです。
実は、シリアルATAのドライブを使いたかったがためにマザーボードも新調することにした…というところから始まったんですよね。で、せっかくマザーボードを換えるならCPUも、メモリも…という風に話は進んでしまうわけです。ああ、泥沼のアップグレード連鎖(笑)。
臨機応変。
そのCPUとメモリはなぜ購入していないか?…もちろん懐の中身の問題もあったわけですが、今回は様子見をしたい明確な根拠がありました。Intel社から、近いうちに新しいCPUが発表されることがわかっていましたから。コードネーム「Prescott」と呼ばれているこのCPUは、配線幅90nmの新しい製造ラインで作られ、2次キャッシュの増量、マルチメディア処理に向けた新たな命令の追加などさらにパワーアップしているのだそうです。どうやらこの週明けに正式発表になりそうですね。
今回は、一応「Prescott対応」を確認しつつCPU以外の部分を先に購入した…というわけです。ただ、出たばかりの新しいCPUはおそらくそれなりに高価なものでしょうから、そう簡単には買えないでしょう。それよりも、これを受けて従来の製品が値下がりすることに期待した方がいいかも知れませんね。まあ、今使っている1.6AGHz版のPentium 4も新しいマザーボードでそのまま使えますから、しばらくは様子見もできます。市場の動きを見ながら、ここは慌てないことにしましょう。
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