シアトルマリナーズのイチロー選手が、21日(現地時間)の試合で日米通算2,000本安打を達成しましたね。30歳7ヶ月、1,645試合での達成はいずれも日本人最短記録。メジャーリーグの方が年間試合数が多いので、これは参考記録と言うことになるのでしょうけど、ともかくこれでまた彼の「史上最高」記録が一つ増えました。
周囲からは数多くの祝福の言葉が寄せられましたが、2,000本安打が彼にとって単なる通過点でしかないことはもはや共通認識です。「次は3,000本」とか「張本勲氏の日本記録・3,085本」とか声が上がっていますが、甘い、甘い。きっと彼はピート・ローズ氏の世界記録・4,256本を射程に入れています。まだまだ突っ走るであろう彼の活躍に期待しましょう。
前田建設さんの「ファンタジー営業部」をご覧になったことはありますか?。空想世界で描かれている建造物を、もし現代の技術を駆使して作ろうとしたらどうなるのかを考えてみる…というWebコンテンツです。ファンタジー営業部の初仕事は「マジンガーZの格納庫」。そして今取り組んでいるのは「銀河鉄道999の発着用の高架橋」…と、なかなか面白い仕事を請けています。どちらも、トンネルや橋、ダムなどの大規模な土木工事が有名なこの会社らしい物件です。
設計する建造物はとんでもないものばかりですが、それを検討する側は至って真面目。現代の建設業界で使われている様々な素材、工法、機械などをフル活用し、アニメの映像や設定集(つまり施主の要望)にできるだけ忠実に、しかも施工や完成後の設備の安全性も考慮し、できる限り工期は短かく、費用は安く…と、やっていることは普通の仕事を請けるときと全く変わりません。見積書を作るために、土木、機械などの設計の専門部署や他の会社にも相談を持ち込みますが、持ち込まれた側も至って真面目。素人目で見ても無茶苦茶に見える過酷な要求に、それぞれの専門分野の持っている技術を総動員して臨み、時には逆提案も出てきます。読んでいくと、実に細かいところまで検討していることが伝わってきます。
既にマジンガーZの格納庫は見積書が完成していますが、確かにとんでもない工期と費用がかかるものの、彼ら自身が「もし『本当に』発注してくださるのであれば、施工場所等に応じて修正した上で実際に施工させて頂きます」と断言するものに仕上がっています。本当にどこまでも真面目な企画です。
読んでいて感じたのが、この人たちは夢を現実にしていく仕事を楽しんでいるんだろうな…ということ。ファンタジー営業部の物件はちょっと極端ですが、人類はそれこそ万里の長城の頃から、とても不可能に思えるような建造物をこの世に数多く生み出してきました。そんな大型プロジェクトに臨む姿勢も、きっとこれと同じだと思うんですよね。不可能を可能にしていく人間のパワーを感じながら、一方で随所にユーモアもちりばめた面白いコンテンツです。技術面の解説はかなり親切なので、専門知識がなくても楽しめると思いますよ。
話は全く変わりますが、浜松の町中にあった電気店のジョーシンが「スーパーキッズランド」に模様替えしたので、ちょっと遊びに行ってきました。「キッズ」とは銘打っていますが、中で売られているものは決してお子様向けのものばかりではありません。むしろ今回の改装で強化されたのは大人向けのホビーの方かも知れません。圧巻なのは3階の模型コーナー。プラモデル、ラジコン、鉄道模型、モデルガンといったコーナーそれぞれに、なかなか充実した品揃えのようです。
小さい頃から、ものを作ったり分解したりするのは大好きでした。プラモデルやラジコンにはずいぶんハマった口です。建設工事のようなフルスクラッチのオーダーメイドではなくても、バラバラの部品が組み上がって意味のある形になるのがとても楽しかったですね。さらに、ラジコンカーでは自分で図面を引いて、グラスファイバーの板材から部品を切り出して(さすがに部品を成型、積層するところまではできませんでしたが)かなり派手な改造もしました。今では対象がパソコンに変わっていますが、基本的に組み立てたりバラしたり…というのが好きなようです。
さらに遡ると、モノづくりの原点は砂場遊びにまで行き着くような気がします。山を作って、川を流して、そこに橋を架けて、道路にミニカーを走らせ…これこそ建設工事のミニチュア版ですよね。砂場遊びが大好きだった私は、その延長で建築、土木系の仕事にも憧れたことがありますが、そんな影響か、旅行に出かけたときでも高速道路の土木技術に目が行ってしまったりします。「ファンタジー営業部」がツボにハマってしまったのも自分で納得してしまいますね。
模型コーナーの天井から吊り下がっているラジコンヘリコプターを見て、飛ばしてみたくなりました。昔からやってみたかったんですよね。でも、あれを買おうとすると20万円くらいの出費が必要になります。落っこちたら壊れちゃうでしょうし…これこそ大人でなくては遊べないおもちゃです。誕生日が来てまた一つ歳を取りましたが、いつまで経っても遊びの気持ちは持ち続けていたいものです。
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