今日・8月22日で、Weekly SSKはちょうど5周年を迎えました。「毎週日曜更新」をぶちあげて、雨にも負けず、風にも負けず、出先でのネット接続の悪条件にも負けず、ネタ切れにも負けず、あの痛恨の1回以外はすべて日曜日に記事を更新してきました。その数は号外も含めると実に337回。昔書いたものを読み返すと恥ずかしいものもかなりありますね。さすがにこれだけ長い間文章を書き続けていると、書くための技術というのも少しは身に付いてきているようです。あと、昔と比べると最近の記事からは角が取れてきた…というか、表現がおとなしくなったような気がします。老けてきたんでしょうか?
もともとは更新をこまめにする習慣をつけるために始めたことだったんですが、いつの間にか「とにかく日曜日に更新する」ということの方に執着するようになってしまいました。ただ、このおかげで「レッツノートのある暮らし」からモバイルインターネットにこだわる展開を見せて、ついにはこんな記事も生まれたわけですから、これで良かったと言うことにしておきましょう。これからも、毎週日曜日を基本に、最低1週間おきに…のペースは続けるつもりです。
アテネオリンピックが始まって1週間少々が経ちました。見る側としてのオリンピックの最大の魅力は、競技レベルそのものの高さにあるのではないかと思っています。世界各地で行われた予選を勝ち抜いて、トップアスリートたちが一堂に会します。自国の代表に声援を送るか、超人的なパフォーマンスに酔いしれるか。私たちの贅沢な楽しみです。また、普段はテレビでもなかなか観戦できないような様々な競技が見られるのもおもしろいですよね。考えてみると、私のようにスカパー!にでも加入していない限り、テレビで見ることのできるスポーツの試合は、実はそれほど多くありません。
アテネでは今夏時間なので、日本の時差は6時間。競技の行われる時間帯は日本時間だと午後から夕方、さらには深夜にわたります。夢中になってテレビの生中継を見ているうちに、いつしか時計は12時を過ぎ午前1時、2時…となりかねません。おかげでちょっと寝不足で、生活リズムが崩れがちな今日この頃です。アメリカで開催されるときのように競技時間が深夜遅くから午前中で平日には絶対見られない方が、身体のためには良さそうです。
オリンピックと言えば、いつでも注目されるのは金・銀・銅のメダル獲得個数ですね。事前に獲得個数の予想などで盛り上がっても、ふたを開けてみると大幅に予想を下回る…ということが多いような気がするんですが、今回はどうも状況が違います。柔道の谷亮子選手の金メダルを皮切りに、毎日のように積み上げたメダルの個数は、今朝の時点で金12、銀5、銅5の合計22個。金メダルの個数では「ホームゲーム」だった40年前の東京オリンピックで記録した最多記録の16個に迫り、総数でもロサンゼルスでの最多記録・32個が射程に入ってきました。
特に際だつのは金メダルの多さで、これは参加国中3位。メダルの総数では6位なんですが、日本のメディアを見るとどこでも金メダル数でランクをつけていて、いかにも手前みそな印象を受けます。
金メダル12個中の8個は柔道のメダル。全14階級中の半分以上に当たるわけですから、まさに独占に近い状態です。日本生まれの競技であり、しばしば「お家芸」と称される柔道ですから、これで当たり前という見方もあるかも知れません。しかし、勝って当たり前と言われる状況でもなかなか勝てないものであり、実際にこれまで勝てなかったわけですから、やっぱりこれは大変なことです。
今のところ、柔道以外の金メダルは水泳で北島康介選手の平泳ぎ2個、女子自由形では日本人初のメダルという柴田亜衣選手。そして器械体操の男子団体ですね。プレッシャーになるほどの期待の中での金メダル、あまり注目されていなかった中での金メダルといろいろあるわけですが、世界各地から強豪が集まる中での世界一ですから、実力も運も兼ね備えた人たちであることは間違いありません。今後も、まだまだ日本人選手の金メダルが期待されている競技が続きます。銀や銅のメダルも含めて、どこまで獲得個数が伸びるのか注目です。
金色以外のメダルでも、嬉しいメダルがたくさんありました。特に印象に残っているのはアーチェリー男子個人・山本博選手の銀メダル。ロサンゼルスでの銅メダル以来20年ぶりのメダル獲得となりました。41歳の山本選手は自ら「中年パワーを日本の皆さんに見せることができた」とコメントしていますが、テレビで見ていても全然中年らしさは感じませんでしたね。実に若々しいです。
アーチェリーの競技方法については前にここで説明していますが、1対1で対戦しながらトーナメントで勝ち上がっていくシステムです。たった12本の矢を撃ち合って、120点満点の110点レベルで勝敗が決します。私自身もアーチェリーについては競技経験があるのでわかるのですが、体力や技術だけではなく、平常心を保ち集中力を持続させるという精神面が大きく作用する競技です。そう考えると、若者たちの中で、山本選手が割って入る隙は意外にあったのかも知れませんね。
コメントを残す