先週日曜日の演奏会は、昨年と比べるとやや空席は目立ったものの、多くのお客様を迎えて無事終わりました。今年の合唱は「民衆の喜び」を表現する…というのが指揮者・飯守泰次郎氏の演出だったんですが、合唱団の爆発的な勢いは皆さんに伝わったでしょうか?
もちろん、ただ突っ走るだけではなくて、ときには聞こえるか聞こえないかのささやきも使いこなさなくてはなりませんでした。抑えるところは抑えてメリハリを付けるのが音楽なんです。特に、クラシックは強弱の差を大胆に使うジャンルで、そこがおもしろさでもあり難しさでもあるんですよね。
ソニーコンピュータエンタテインメントから、携帯型ゲーム機の「PSP」が発売されました。初代プレイステーションは12月3日に登場、プレステ2は平成12年3月4日に…と、これまでもデビュー日の数字の並びには徹底的なこだわりが見えたわけですが、今回はタイトル通りの「1・2・1・2」と数字が並ぶ今日が選ばれたようです。
「プレイステーション・ポータブル」のネーミングが示すとおり、PSPの目指したものは家庭用ゲーム機で遊んでいたゲームをそのまま持ち出せるパワフルな環境のようです。実際に、PSP用に販売されるゲームはその多くがプレイステーション時代からの人気作品で、しかも品質ではプレステ2にも引けを取りません。ゲーム機はパソコンのように頻繁にグレードアップされることが無く、何年間も同じ製品が販売されていますから、技術革新で同等以上の性能を携帯できるようになるわけですね。
今日は市内のおもちゃ屋を回って見てきました。予約分で完売…というのは既にわかっていたことですが、店頭への実物の展示さえも一つも見ることが出来ませんでした。これでは買うかどうかの判断すら出来ません。店頭展示機を用意する余裕がないくらいの売れ行きで仕方ないのでしょうけどね。「とりあえず予約購入」をする人たちの気持ちはどうも理解できません。2万円という値段は衝動買いにはちょっと高すぎますし。
PSPに先行すること10日。12月2日に、これまで携帯型ゲーム機ではゲームボーイシリーズで一人勝ち状態だった任天堂から、新型機の「Nintendo DS」が発売されました。発売日も、1万5千円という価格も、遅れて来た怪物・PSPを強力に意識した設定ですね。
折りたたまれた本体を開くと上下に2枚の画面(DSは「Dual Screen」らしいですね)があり、下の画面の両脇に操作ボタンがあります。このデザインセンスはかつてのゲームウォッチを彷彿とさせます(…年がバレますねぇ)。下の画面に装備されたタッチスクリーンは最大のセールスポイントの一つになっていますが、実際にこれを徹底的に使ったゲームがラインナップされています。これまでの実績を元に、さらに携帯型ゲーム機としてのおもしろさを追求したようです。
超品薄状態だったPSPとは対照的に、Nintendo DSは発売日当日に店頭で直接買うことが可能な状態でしたし、その状態は今でも変わりません。店頭展示を見かけることも多く、新感覚のゲームを試してみることも出来ます。売り上げ台数の差なのか、それとも供給能力の差なのかはわかりませんが。
本当はPSPの実機を触ってきてからコメントしたかったのですが、PSPには実物大写真を多用したカタログが用意されていたので、かなりイメージをつかむことが出来ました。PSPは幅170mm×高さ23mm×奥行き74mmで重量約280g、Nintendo DSは幅148.7mm×高さ28.9mm×奥行き84.7mmで重量約275g。ほぼ同じサイズで、重量も変わらないことになります。どちらも、携帯することを考えるとかなり大きな筐体だと思います。
ただ、見比べるとNintendo DSは大きく見えますし、逆にPSPは小さく見えます。ボディ色が明るいか暗いか、四隅が角張っているか丸くなっているか…などいろいろな要素が絡み合っている気がしますが、PSPの巨大な画面もその要因の一つでしょうね。この画面を使って、メモリースティックや専用光ディスク・UMDの映像を見ることも出来るようになっているのだそうです。PSPではMP3などの音楽も聴けます。環境が整ってくれば、ゲーム機にとどまらない多彩な利用が出来そうですね。一方のNintendo DSは、タッチパネルをはじめとして「ゲーム機としてどう使うか」に徹底的にこだわっているようです。
考えてみると、両社ともゲーム機に対する姿勢は家庭用ゲーム機のときと全然変わっていないんですよね。かつてプレイステーションがスーパーファミコンの牙城を切り崩し、家庭用ゲーム機の覇権を奪った歴史はまた繰り返されるのでしょうか。PSPが想像していた以上に安価で登場したのでPSP有利かな?という気はしますが、しばらくは様子を見てみましょう。
私としては、どちらか片方を使うとするのならPSPの方がいいですね。ゲーム機以外に使えるということもあるわけですが、遊びたいゲームもPSPの方に多く登場しそうです。ハードウェアの性能を比較するよりも、結局一番大事なのはソフトウェアだと思うんですよね。あと、全体的なデザインセンスもPSPの方が好きかも。「大人のおもちゃ」らしさを上手く演出している気がします。まあ、買おうとしても当分は手に入りそうもありませんが。
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