4月になりました。「平成の大合併」のタイムリミットに駆け込んで、数多くの市町村が4月1日に合併しました。静岡県では、実に6組もの合併がこの日付。ジュビロ磐田の本拠地・磐田市も、その東隣の袋井市も、さらにその東隣の掛川市も。今年度中には今私が住んでいる浜松市も含めてさらに合併が進み、静岡県の地図は大きく塗り変わります。場所を市町村名で聞いても全然当てにならない…ということになりそうです。浜松市は南北に縦断するのに車で2時間以上かかるようになりますし。
ところで、この「タイムリミット」というのも、「合併特例債」という借金ができるかどうかの期限ということで、結局のところ一番重要なのはお金の問題だったんですよね。先に静岡市との合併議案を否決された由比町では、3月31日に町長が再び議会に合併を提案。議会は賛否同数となりながらも再度否決…というドラマがありましたが、これも合併特例債の期限を強く意識した動きでした。合併した市町村の行政の皆さん。お金はともかく合併後のビジョンは大丈夫ですか?…それがちょっと心配です。
4月と言えば、忘れてはならないイベントの一つが桜の花見ではないでしょうか。昨日・4月2日に、合唱団の皆さんに声をかけて花見会をしました。職場でも、6日・水曜日の夜に花見が計画されています。いつも思うのですが、やっぱり桜は私たち日本人にとって特別な存在ですよね。
合唱団の花見は浜松市中心部では一番の桜の名所・浜松城公園で開催することにして、開催日は先々週に決めました。それまでの開花予想なら、3月の最後の週には浜松市内でも桜が開花して、この日ならちょうど満開の少し前くらいで見頃になっているのでは?という計算でした。ところが、3月下旬には寒い日が多く、予定日が近づいてきてもなかなか桜が咲きません。これでは4月2日に出掛けてもほとんど花が咲いていない…という状況になりました。
それでも、翌日・3日が雨の予報だったこと、翌週は合唱団の合宿でこれ以上予定が延ばせなかったこともあり、2日に決行することにしました。まあ、花見と言っても一日中桜を見てぼーっとするわけではなく、飲んだり食べたり騒いだりするのが楽しいという面がありますからね。「花より団子」とはよく言ったものです。
前日・1日に、たまたま下町に用事があったので、浜松城公園に立ち寄ってみました。桜の花は、木1本の中に2、3輪程度ちらほらと咲いている状況で、これは想定の範囲内でした。しかし、天守閣すぐ下の徳川家康像周辺では若者たちが酒盛り(お花見ではないですね、この状況では)をしていました。それよりもびっくりしたのは、青いビニールシートを敷いたところにテントを張って泊まる準備をしている人たちを見かけたこと。翌日の宴会のために場所取りをしているんです。私も場所取りをしなくてはなりませんが、さすがに全然道具を持ち合わせていませんでしたから、とりあえず帰宅することにしました。
2日は、まだ暗いうちに家を出て、朝6時半には浜松城公園に着きました。家康像前のテントはやっぱりそのまま。仕方ないので、天守閣から降りてきた美術館の裏あたりに場所を取りました。一応花見ですから、なるべく桜の木の下になる場所を選んでみました…頭の上では一つも花が咲いていなかったんですが。新聞を2紙(中日新聞と中日スポーツであるところは私らしいんですが)持って行ったので、他の人たちを待っている時間もそれほど暇にはなりませんでした。
昼前あたりから人が集まり始めて、少しずつ入れ替わったりはしたものの結局10数人が集まりました。それぞれ持ち寄った食べ物や飲み物を楽しみながら話に花が咲きました。そして、見上げてみると桜の花がちらほらと…。花が少しずつ開いていくのを見ながらの立派な「花見」になった気がします。雲行きが怪しくなってきたので、午後4時頃にお開きということにしました。片付けた後の帰り道になって雨が降り出したので、撤収のタイミングも見事に決まった…というところでしょうか。
とても楽しい一日でしたが、さすがにちょっと疲れましたね。それも、身体が疲れたというよりも、むしろ当日までに花が咲くかどうか、ちゃんと場所が取れるのか、「花のない花見」に実際に何人くらいの人が来てくれるのか…と気をもむことが多かったような気がします。まあ、このあたりは言い出しっぺの責任でもありますし、実際のところはそれを楽しんでいる面もあるわけですが。
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