先月からちょっとした買い物ラッシュになっているんですが、今日も我が家に増えた新しいアイテムのお話。はままつフラワーパークに夜桜を見に行ったときにも話題に出したんですが、最近ずっと高性能なデジカメの購入を検討し続けていたんです。
「高性能なデジカメ」とは何か?…いろいろな定義の仕方はあると思うんですが、私のイメージしていたのは「小細工のできるデジカメ」。押せば撮れるフルオート志向ではなく、その気になれば芸術的な写真も撮れるクリエイティブ志向です。かつては一眼レフカメラを使っていたこともありますから、その手の知識も少しはあるつもりです。
デジカメの世界でも最近はレンズ交換式一眼レフの製品ラインナップが揃いつつあります。当然これらも検討したんですが、結局選択肢からは外しました。最大の要因は価格。本体価格だけなら既に10万円を切りずいぶんこなれてきましたが、前にも書いたとおり、レンズを複数用意していくだけの出費はできないな…と思ったわけです。幸い、一眼レフ以外のコンパクトカメラでも高画素数の素子や高性能のズームレンズを採用した高級機が発売されています。こちらに照準を合わせました。
これらのカメラではレンズが交換できないわけですから、なるべく多くの状況に対応できる高倍率のズームレンズが欲しいと思ったわけですが、特に重要視したのが広角側の広さ。Photo Worldを見ていただけばわかるとおり、私は風景写真を撮るのが結構好きなので、広い範囲を撮し込める広角レンズは実に重宝します。しかし、デジカメのレンズは一般的に広角側がかなり弱いんですよね。望遠側だと300mm、400mm(35mmフィルムカメラ相当)といった超望遠が当たり前のようにあるのに、広角側は35mm止まりだったりします。私に言わせれば35mmなんて全然広角ではありません。
この時点で、選択肢は2機種に絞られました。どちらも28~200mm相当の7倍ズームレンズを装備する、キヤノンのPowerShot Pro1とコニカミノルタのDiMAGE A200です。どちらも画素数は同じ800万画素で、コンパクトカメラでは最高レベル。レンズにも特殊ガラスや非球面加工をふんだんに使って気合いを入れています。カメラとしてのスペックシート上はほぼ互角と言えました。
結局私が選んだのはDiMAGE A200でした。要因はいくつかありますが、一番決定的だったのはズームの操作性。PowerShot Pro1では超音波モーターを使った電動ズームが採用されていて、ズームリングを回した分だけズームされるわけですが、どうもこれの動作が鈍い気がしたんですよね。一方のDiMAGE A200では、ズームは機械的な手動ズーム。ダイレクト感では段違いです。しかも、電動ズームと違い完全な無段階ズーム。その差は圧倒的です。
ズームの他に、DiMAGE A200にはもう一つわかりやすい手動動作の部分があります。内蔵フラッシュのポップアップが完全手動で、「起こすと必ず発光」ということになっているんです。光らせたいところで光り、そうでない場所では決して光らない…というのは、意図したとおりの写真を撮るためには非常に重要なんですが、コンパクトカメラだと標準状態では自動制御になっている機種が多くて、設定変更が意外に面倒なんですよね。
一見メカとしては手抜きに思われてしまう手動操作なんですが、この機種の場合はあえて手動にしているんだな…という意図が伝わってくる設計です。ダイアルやボタンの配置も、わざわざそれに目を移さなくても手探りで操作できるように考えられていて、指先の感覚を大事にしていることがわかります。
コニカミノルタ製品には慣れている…というのも選んだ理由の一つでした。既にもう一つコニカミノルタのデジカメを使っていますし、かつて使っていた一眼レフというのも、世界初のオートフォーカス一眼レフで旧ミノルタ製品のα-7000でしたから。旧コニカもフラッシュ内蔵機やオートフォーカスカメラを初めて商品化したメーカーで、両社ともカメラの電子化ではトップを走ってきました。高い技術に裏打ちされた製品を作る割には、キヤノンやニコンの後塵を拝している…というイメージがあります。自動車業界のトヨタに対する日産のイメージとちょっと似ている気も。
DiMAGE A200を語るときに忘れてはならない機能が手ぶれ補正。PowerShot Pro1にはなかった優位性の一つです。試しに夜景をフラッシュを使わずに撮影してみましたが、1/8秒程度のシャッター速度なら手ぶれはほぼ抑え込めているようです。カタログでは「3段程度」(シャッター速度にして8倍相当ですね)と書かれていますが、条件によってはそれ以上働きそうです。
撮影してみて思ったのが、画像のデータサイズが非常に大きくなること。もちろん画像サイズを小さくすればデータサイズは小さくなっていくわけですが、800万画素を生かそうとすれば、やっぱり最大解像度の3264×2448ピクセルで撮影したくなります。先の夜景の画像も、あえて縮小せずこの解像度のままで載せていますが、JPEG形式で圧縮しているのにもかかわらず、データサイズは実に1.63MBもあります。これまでは、撮影した写真はとりあえずハードディスクに保存しておき、1年分をまとめてCD-RやDVD-Rに焼いてきましたが、この管理方法も再考しなくてはならないかも知れません。
偉そうにいろいろ書いてはみましたが、何しろ木曜日に届いたばかりなので全然使い込めていません。今後いろいろなものを撮影するうちにわかってくることもあると思います。近いうちにPhoto Worldに公開できるような写真を撮ってきて、現場での使い心地も改めてレポートしたいと思っています。
5月2本目の映画は「キングダム・オブ・ヘブン」。この手の作品は大好きなので、公開日当日の5月14日に見に行ってきました。洋画ですからもちろん私が見るのは字幕版。隣に白人男性と東洋人女性(たぶん日本人)の国際派カップルが座り、英語で会話していました。日本語使いでも英語使いでも楽しめる字幕版はこういう人たちにとっても便利です。ただ、上映中にもお喋りしているのはさすがにルール違反だと思うんですが。ついつい我慢しきれずに男性をつついて「Be quiet, please.」とやってしまいました。
【DVD「キングダム・オブ・ヘブン」】
若手成長株のオーランド・ブルームが初主演。彼の出演作は「ロード・オブ・ザ・リング」3部作、「トロイ」と見ていますから、成長の軌跡を追っているようでちょっと嬉しかったりします。ただ、この手の作品での活躍が続くと、コスチュームもの(日本で言うならさしずめ「時代劇俳優」でしょうか)のイメージが染みついてしまいますよね。どうやら彼の次回作は現代劇がスタンバイしているようなんですが。
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