意外な後押し
前回、レッツノート・CF-R2のバッテリーの劣化状況を確認しました。あの時点では「もう少し粘るか」なんて書いたわけですが、現実問題として仕事で使うのにも支障が出始めている状態ですから、その選択肢はありません。一度ヒモ無しで使う快感を覚えてしまうと、なかなかACアダプター付きの生活には戻れないものです。あとはバッテリーを買い替えるか、パソコン丸ごと買い替えるかの二者択一です。
CF-R2用のバッテリーは2万円程度で売られています。また、中身のバッテリーセルのみを新品に入れ替える作業を1万円程度で行うサービスも提供されているそうです(今回か前回記事のGoogle AdSenseに広告が表示されているかも)。これらを利用すれば、あと2年くらいは使える…ということになります。しかし、心配なのはバッテリー以外の部分の寿命。3年間使ったCF-B5の場合は、2年目以降に液晶画面やキーボードに徐々に不具合が出始めました。通算4年間を使い切る…というのは正直なところ厳しいでしょう。
一方、完全に新型機に買い替えてしまうのなら、費用は25~30万円かかると考えられます。その代わり、例えばCF-R4を買うとすれば、ほぼ同じ重量でこれまでの2倍以上のバッテリー動作時間、大幅なパフォーマンスの向上、さらにコンパクトな筐体と、様々な改善点があります。幸い、現在の私はこの費用なら出せないこともないのですが、他にもいろいろ欲しいものはありますし、それ以前にそろそろちゃんと貯金もしないと老後に困るのでは?と思ったりして、出費にはかなり慎重になっていました。やはりバッテリー購入で乗り切るべきなのか…。
そんな状況の中、意外な後押しの言葉がありました。それは、「父の日晩餐会」にやってきた弟・ささっちが「家を買おうかと思う」という話をしたこと。去年結婚したばかりの弟なんですが、家賃を払うのと住宅ローンを返済するのを天秤に掛けると、後で手元に自分の財産が残る持ち家の方がいいんじゃないか?と思ったらしいです。
…どこが「後押し」なんだ?と思う方も多いかと思うんですが、家を買うには大量の資金が必要ですよね。基本的には住宅ローンで返すとしても、まずは頭金を貯める必要があります。自分がそんな状況になったら、パソコンなんか買っている場合ではないかも知れません。考えてみると、いつまでも自分ひとりだけの好きなようにお金が使えるとは限らないんですよね。それなら買えるうちに買っておこうかと…とはいえ、私には今のところ家を買う予定も結婚する予定もないんですが。要するに、こじつけでも何でもいいから理由が欲しかっただけかも知れません。
内輪で悩む
そんなわけで(どんなわけだ?)、新機種を購入する腹を決めた私。こういうときには、一度頭をリフレッシュして、メーカーにはこだわらずにいろいろな製品を吟味してみることにしています。しかし、私の「どこにでも持ち運んで使う」という利用モデルを念頭に置くと、どうしてもレッツノートが生き残ってしまうんですよね。特に、今回はハードディスクの性能に注目して選んでみた(理由はまた回を改めて)んですが、この点でも2.5型ハードディスクを採用しているレッツノートは有利です。1.8型ハードディスクの性能の低さは実感していますし。
現在は4機種となっているレッツノートのラインナップ。先の文章でもわかっていただけると思いますが、当初の第一候補は現在使っているCF-R2の後継となるCF-R4でした。しかし、店頭で実機に触れてみたら迷ってしまったんです。というのは、新設計筐体となったCF-W4とCF-T4のデキが想像以上に良かったから。「耐100kgボディ」を謳う筐体の剛性はレッツノートである以上当然だと思っていますが、ちょっと驚いたのは従来機のCF-W2/CF-T2よりも小さく見えたこと。寸法としては変わっていないのですが、天板などのちょっと丸みを帯びたデザインが要因なのでしょうか。
この2機種とCF-R4を見比べると、キーボードと液晶画面の大きさの差が際だちます。最近細かい文字が見にくくなって…とかいうことはさすがにまだありませんが、当然どちらも大きい方が使いやすいですよね。もちろん、それは筐体全体の大きさに跳ね返ってくるわけですが、あとはどのくらいの大きさなら持ち歩く気になるか?の基準の問題でしょう。この点でも小さく「見える」ということは意外に重要です。軽量化の方は実際にかなり進んでいますし。
結局原点に戻る
CF-R4との重量差がたったの200gで、DVDスーパーマルチドライブを内蔵し、駆動時間も遜色なく、液晶画面やキーボードは大きくゆったりしているCF-W4は、これ1台だけで何でもできる…という製品です。しかし、特に外出先でのことを考えたときに、私の場合DVDドライブを使う場面がどのくらいあるかはかなり疑問です。既に外付けのコンボドライブを持っていますが、これを一緒に連れ出したことは数回しかありません。移動中にDVDで映画を見るくらいならもっと他のことをしたいと思いますし。
バッテリーでの動作時間がカタログ値で12時間(実質的には8~9時間くらいでしょうか)に及ぶCF-T4のスタミナは驚異的です。しかし、CF-W4よりも重いという重量が問題。CF-R4なら同じ重量でACアダプターを一緒に持ち運べるんですよね。普通は宿泊地でAC電源を利用できることを考慮すると、どちらが有利か微妙です。あとは、画面とキーボードの大きさをどう評価するかでしょう。
そんなことを考えた後でCF-R4を見ると、やっぱり小ささが最大の魅力になっています。もはやA5ファイルサイズと呼んでも良い寸法は、見せるだけで多くの人が驚くレベルに達していると思います。CF-R2よりも11mm横幅が小さいということで、おそらくBOBLBEE SAMにも無改造ですっぽり収まりますし、それどころか普通のセカンドバッグにも入ってしまいそうです。もちろん、大きな鞄への収まりも有利ですよね。A4サイズの入る鞄になら、縦向きに入ってしまいます。画面やキーボードが小さいとは言っても、もう7年間も慣れ親しんでいますから問題は感じません。いろいろ迷いましたが、やっぱり私にとってはCF-R4が最良の選択のような気がします。
これも決め手
実はもう一つ決め手がありました。それは価格。CF-R4はその小ささのためかラインナップの中で最も安いんですよね。CPUなどの基本性能はCF-W4やCF-T4と同じですから、お得感があります。さらに、マイレッツ倶楽部でのオプションであるカラー天板も安価です。いろいろ積み上げていくと、結構大きな差になります。
カラー天板と言えば、選べる色のラインナップも決め手の一つです。CF-W4/CF-T4では、ファッション性にこだわった新しい10色がラインナップされていますが、どうも私の好みの色がありません。CF-R4なら、私のこだわりの色である赤が選択できるんです。パソコンは見た目で使うものではない…というのも確かに真実ですが、どこにでも持ち歩く以上は見た目も重要な要素です。そういえば、レッド天板のCF-R4なら「加護ちゃんノート」と完全にお揃いの外観になりますね。「こちら本池上署」は、TBS系列で月曜日午後8時から。ただいま第5シリーズが放送中です。
そんなわけで、私の4代目レッツノートとして、CF-R4の購入が決まりました。実は既に発注済みで、手元に届くのを待っているところです。楽しみですねぇ。
ついにノートパソコン4代目の購入を決断。近日中に私の手元に届き、SSK Worldにもデビューするはずです。それにしても、いったい何をどう悩んだのか?…ちょっと長い話になりますが、良かったらお付き合いください。
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