フルスタの熱狂

ブログでも随時お知らせしていましたが、先週は夏休みをとって旅行に出かけていました。ちょうど日程中に台風11号が関東地方を直撃して、予定が狂ってしまった部分もありますが、とっても内容の濃い、楽しい旅になったと思います。ただ、こんなときに限って合唱団の皆さんからメールが入ったり、さらには職場からも電話で呼び出しを食らったりして、日常からちょっと離れたいな…という願いはちょっと叶わなかったんですが。


今回の旅行ではかなり欲張っていろいろな計画を詰め込みましたが、一番の目的はプロ野球観戦。今回最大の目玉は、仙台で東北楽天ゴールデンイーグルスの試合を見ることでした。今年からパ・リーグに新規参入したイーグルス。周囲の予想通り苦戦していますが、仙台のファンの皆さんの声援に支えられて頑張っています。現地の熱い雰囲気を肌で感じてみたかったんです。同じように地元のファンが熱心に応援している千葉ロッテマリーンズの試合も見たかったんですが、こちらは台風のせいで中止になってしまいました。残念ですが、また改めて出直しましょう。

私が見に行ったのは、水曜日・24日に行われたオリックスバファローズとの一戦。そもそも、昨年の合併でこの球団が生まれなければイーグルスが生まれることもなかったわけで、バファローズとイーグルスは親子のような、兄弟のような球団であると言えます。両球団の間にもいろいろなことがありましたが、今はお互い頑張っていくしかありません。

当日の昼食中に、料理屋の主人との会話の中で「野球を見に行こうと思ってます」と話をしたら、いきなり「今日の予告先発は岩隈だよ」と返ってきました。その後も「みんな一生懸命応援してるから是非見て行ってよ」「交流戦のときもジャイアンツとか来て盛り上がったなぁ」と野球談義に花が咲きました。早くも熱気の一端に触れることができました。そういえば、我らが中日ドラゴンズはナゴヤドームでの交流戦でイーグルスに3タテを食らったんですよね。


フルキャストスタジアム宮城

フルキャストスタジアム宮城は、JR仙台駅から仙石線に乗り換えて2駅、宮城野原駅から歩いて約5分のところにあります。距離は約3kmで、30分もあれば歩いていくこともできますが、今回は既に改札を済ませた青春18きっぷを持っていましたから、仙石線で行くことにしました。イーグルスの野球帽をかぶった親子連れをたくさん見かけましたね。

「フルキャストスタジアム」の名前は人材派遣会社・フルキャストが命名権を買い取って付けたものですが、選手たちが全員野球で戦っていくイメージに合った良い名前だと思います。パ・リーグでは現在4球団が命名権販売を資金源にしています。最初に話が出たときには他球団から反発があり、見ている私たちにもちょっと違和感がありましたが、最近は慣れてきましたね。かつてグリーンスタジアム神戸の名前を買ったソフトバンクが、今はホークスのオーナー企業になって福岡ドームにYahoo!の名前を冠するようになりました。時代の変化の早さを感じます。

フルスタにみちのくプロレスが

そのフルスタの周りでは「フルスタ宮城夏祭り」と題してイベントや出店が展開されていました。一番驚いたのは、そこにプロレスのリングが据えられていたこと。東北地方で「地域密着型プロレス」を展開しているみちのくプロレスが、この日ちょうどイベントを開催していたんです。

Mr.カラスコをジャイアントスイングするザ・グレートサスケ

イーグルスのマスコットキャラクターのひとりであるMr.カラスコが乱入し、みちプロのレスラーたちにボコボコに叩きのめされました。さらに、罰ゲームでザ・グレートサスケにジャイアントスイングでぐるぐる回されてふらふらに…と大活躍(笑)でした。地域密着ではお互い仲間同士。楽しいコラボレーションです。


最初は当日券で外野自由席を買うつもりだったんですが、売り切れていたのでレフト側の外野指定席を1枚購入して球場に入りました。他のプロ野球ホームグラウンドと違いフルスタ宮城では3塁側がイーグルスベンチなので、こちら側がイーグルス応援団の場所になります。

外野最前列から

私の買った席は前から2列目。座ってみて最初に気付いたのは、グラウンドがとても近いこと。スタンドとの高低差も、フェンスの高さもとても低いので、立ち上がればフェンスよりも上からグラウンドを直に見られます。浜松市営球場の外野席よりも低いくらいで、ナゴヤドームのスタンドとグラウンドの間がものすごく遠いのとは対照的です。

満員のレフトスタンド

この日の入場者数は14,235人。3塁側からレフトスタンドにかけては程なく満員になりました。応援前の説明を聞いていて気付いたのは「応援は鳴り物禁止」ということ。イーグルスの応援団はもちろん、ライトスタンドのバファローズ応援団も、ラッパは使わず太鼓と声だけで応援をしています。

7回裏・乱舞するジェット風船

ラッパが鳴っていないのは最初はちょっと変な感覚でしたが、これにはすぐに慣れました。いつもドラゴンズを応援しているときとちょっと違うリズムの刻み方にもすぐに慣れ、気が付けばすっかり仙台のイーグルスファンの中に溶け込んでしまいました。球場の左半分全体が一つになってイーグルスを応援している雰囲気が伝わってきましたね。飲みに来てるのか応援に来てるのかわからないような人はほとんど見かけませんでした。

ところで、イーグルスにはかつてドラゴンズで活躍していた選手が結構いるので、応援にもついつい熱が入りましたね。この日のスタメンでは1番の関川浩一選手、4番の山崎武司選手がそうですね。久しぶりに彼らの応援ができたのも嬉しかったです。


オリックス1-4楽天

結果については先にブログでも書きましたが、11連敗中だったイーグルスがエース・岩隈久志投手の完投で久しぶりに勝ちました。勝率3割以下で苦労しているイーグルスの勝ちゲームを見られたことだけでも貴重だったわけですが、それよりもスタンドでイーグルスファンの皆さんと一緒に熱狂できたことは貴重な経験でしたね。この日の試合で、イーグルスファンのファンになりました。

岩隈投手、スタンドに挨拶

試合終了後に、ヒーローインタビューを受けた岩隈投手がレフトスタンド前まで挨拶に来てくれました。他の球場でも見かけたことのある光景ですが、先にも触れたとおりフェンスが非常に低いので、選手の姿を間近に見ることができます。さっきプロレスでも活躍していたMr.カラスコは、フェンスの上によじ登って愛嬌を振りまいていました。フェンスが低いのは選手とファンの距離が近いという意味で非常にいいですね。こんな環境でいつも見られれば、野球ファンはもっと増えそうな気がします。

先週の夏休み旅行中に見に行った、プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルス対オリックスバファローズの試合の感想をまとめています。試合内容そのものも楽しめましたが、他にもいろいろと面白かったですよ。

野球場といえばビールがよく売られているわけですが、最近は重そうなビールサーバーを背負った売り子さんたちがスタンドを歩き回ってるのを見かけます。フルスタ宮城のスタンドには結構いろいろな銘柄のビールを背負った女の子たちが歩いていて、どの銘柄を買おうか結構迷ったんですが、結局一番かわいいな…と思った子が売っていたスーパードライを買いました。…あ、でも、売り子さんの笑顔も美味しさの一部だと思うんですよね(笑)。その後同じ子が回ってきたときについ目が合ってしまい、まだ半分くらい残っているのに思わず買ってしまいそうになりました(再び笑)。


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