先週、ミュージカル「オペラ座の怪人」を見に東京まで出かけましたが、ブログでも紹介したとおり、このときにレンタカーを借りて乗り合わせました。トヨタのヴォクシーは大人8人でも十分乗れるゆったりサイズ。しかも5ナンバー車ですから私のエクストレイルよりも車幅は狭く、取り回しも意外に苦になりません。総合的なデキではこの前試乗したセレナの方が上かな?と思いましたが、これはセレナがヴォクシーや兄弟車のノアを研究して出てきた後発製品である以上仕方のないところです。
いかにもレンタカーらしい内装の素っ気なさは、自分の車からクッションなどを持ち込んでカバーしたんですが、どうしてもカバーしきれなかったのは電気系の装備。今回借りた車にはカーナビが装備されていて、東京での運転にはとても心強かったんですが、さすがにDVDビデオは再生できませんでした。見られれば移動中の暇つぶしに使おうと思っていたんですが…まあ、結局は車内でずっとハイテンションの会話が続いたので、暇つぶしは全然必要ありませんでしたけどね。
そして、もう一つ決定的な装備の差になったのが、ETC車載器が装備されていなかったこと。今回、旅程上の都合で、静岡インターで一度降りたんですが、あの時間帯ならETC通勤割引の適用で通行料を半額にできたんですよね。割引額は950円で、7人で頭割りすれば100円ちょっとにしかならないんですが、「塵も積もれば山となる」ということもありますし、バカにはできません。最近はETC車載器付きのレンタカーも一部で登場し始めているようですね。まだまだ少ないんですが。
ちなみに、最終的に往復の交通費は一人あたり5,000円台に収まり、皆さんに喜んでもらえました。ある程度人数が集まれば、東京行きも自動車の利用がお得になります。新幹線などの公共交通機関よりも、周囲を気にせずに楽しく会話できるのもいいところです。駐車場の確保と道路の渋滞には気をつけなくてはなりませんけどね。
ETCが使えないということで、先にハイウェイカードを買っておこう…と思い、近所のコンビニに出かけて初めて知りました。高速道路料金のプリペイドカードである「ハイカ」ことハイウェイカードは、この9月15日で販売終了。来年の4月1日からは、一切使うこともできなくなります。
それまでに販売されていたハイカは10,000円券(10,500円分)と5,000円券(5,200円分)の2種類。いくつかの店を回ってみましたが、既に10,000円券はどこでも品切れとなっていました。たまたま、手元には5,500円分くらい余った10,000円券が眠っていた(自分の車へのETC装着後にも予備に持っていたんですが、ほとんど使いませんでした)ので、また余らせるよりは使い切って残りを現金で払おう…と思い、5,000円券を1枚買って帰ってきました。
以前に高額のハイカを廃止したときと同様、理由に挙げられていたのは偽造カードの横行。しかし、今回完全廃止への道筋を付けられた大きな理由はETCの普及だと思います。ETC総合情報ポータルサイトによると、既にETC車載器のセットアップ台数は800万台を超え、高速道路でのETC利用率は50%に迫っています。料金所を見ていると、相変わらず普通の料金所には長い列ができているわけですが、ETC利用の車両はあっという間に通り抜けてしまうんですから、目立たないのは当たり前です。
ETC車載器の価格もずいぶん安くなりましたし、今後もETC普及への流れは止まらないでしょう。もう少し利用率が上がってくれば、ETC専用の料金所…というアプローチも現実的になってきます。そうなると、高速道路に対するイメージも大きく変わるでしょう。現在のように「首都低速」などと陰口をたたかれることも少なくなるはずです。
ハイカの廃止には、料金割引制度をETCに一本化しよう…という意図を感じます。そうなった場合一つ問題になるのは、二輪車でまだETCが使えないことなんですが、既に路上実験も始まっているそうですし、ハイカの廃止までにはサービス開始に向けて表だった動きが出てくるのかも知れません。
料金割引制度といえば、もう一つ大きな変化があることが決まっています。これまで、ETCでの料金割引方法として大きな存在感を持ち続けていた前払割引が、12月20日を最後に新規登録及び前払金の積み増しを終了し、事実上サービス自体の終了に向かいます。
前払割引と同等の割引が行われるサービスとして、既にマイレージ割引が始まっています。事前にまとまったお金を預けることになる前払割引に対して、利用した金額に応じたポイントの還元を後から受けるマイレージ割引は懐に優しいシステムだと思っています。
マイレージ割引のポイントには2年間の有効期限があるので、無期限で有効だった前払割引と比べるとサービスの後退だ…という意見もあると思いますが、これまでの50,000円ハイカや前払割引を利用していた皆さんは、頻繁に高速道路を利用される方のはずですから、有効期限は大して気にする必要がない気がします。私にとってはマイレージ割引はプラスイメージの方が強いですね。駆け込みで前払い金の積み増しをすることはしないつもりです。
ずいぶん昔にETCを導入していた私からすると、ハイカなんてもう2度と使わないだろう…と思っていたんですが、「レンタカーを借りたとき」というのはすっかり想定外でした。高速道路の料金支払いも、ハイカの全面廃止でいよいよ本格的にETC化に舵を切ることになるようです。
今回の「オペラ座の怪人」ツアーに続いて、来年には「CATS」ツアーがある…という話もありますが、そのころまでには、レンタカーにも普通にETCが装備されるようになっていて欲しいものです。料金所の待ち時間が段違いですからね。それよりも、来年までには8人乗りの1BOX車に買い換える?…さすがにそこまではできないですね(笑)。
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