意外な良作

映画「この胸いっぱいの愛を」を見に行きました。10月2本目、今年21本目の新作映画になります。一昨年公開の「黄泉がえり」のスタッフが集結して作られた「未来からの『黄泉がえり』」…というキャッチコピーが印象的な、話題の作品の一つでしたよね。

正直なところ、「愛」を語る映画はどちらかといえば苦手なんですが、この作品では今年私たちの合唱団がベートーヴェン「第九」演奏会で共演する東京フィルハーモニー交響楽団によるクラシック音楽の演奏が重要なポイントになっているそうで、これを聴きたくて出かけました。劇中に「第九」も流れると聞いていましたし。

【DVD「この胸いっぱいの愛を」】

東フィルの演奏は期待通りでしたが、作品のストーリーそのものも結構いろいろと考えさせられる意外な(笑)良作でした。もしも過去に戻って一つだけ人生をやり直せるとしたら?というのがテーマになっているわけですが、私ならいったいどうするだろう?と考えてみました。振り返ってみると人生失敗だらけな訳ですが、私はあえてやり直したいとは思いませんね。いろんな失敗も全部通り抜けてきた結果に今の自分がいるわけですから。それにしても、物語の中盤で明らかになる衝撃の事実が、あのキャッチコピーのせいで何となく読めてしまうのはちょっと残念でした。あと、「第九」の使われ方は…笑っちゃうしかありませんでしたね。

しんみりした気持ちで最後のスタッフロールを見ていましたが、その中盤で思わず笑ってしまったのが、スタイリストとメイクに「伊藤英明担当」が合計3名名前を連ねていたこと。彼は主役ですから当然といえば当然なんですが…イケメンくんも結構大変なんですねぇ(笑)。


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