昨日・19日に、コニカミノルタが3月末まででデジタルも銀塩も含めてカメラ事業から撤退することを発表しました。以前にも取り上げたことがありますが、この会社のルーツをたどると、130年以上前の明治時代に日本では初めて一般向けにカメラを作って販売した「小西屋六兵衛店」に行き着きます。カメラメーカーとして、そしてフィルムメーカーとしてぶっちぎりの老舗ブランドです。私自身もユーザーであることもあり、とても寂しい思いです。今になってみると、8月に見に行った日本カメラ博物館の特別展示は、この会社が残してきた数々の歴史的業績を振り返る、見事なタイミングだったのかも知れません。
デジタルカメラ事業は、先に業務提携を結んだソニーが流れを引き継ぐことになっているのだそうです。サポート業務についてもソニーに委託されるのだとか。私のデジカメが万が一壊れても、宙ぶらりんになることはなさそうです。
しかし、よりによってソニーなの?と思ってしまったところもあります。何しろ、デジタルカメラにたどり着くまでの道筋が全然違う会社です。銀塩写真の色表現力を一貫して大事にしてきたコニカミノルタと、ビデオカメラの映像へのこだわりからこの世界に入ってきたソニー。もちろん、上手に両者の個性が融合できれば、これはとても楽しみなことなんですけどね。ソニーがαレンズの資産を引き継いで作る新しいデジタル一眼レフが、夏くらいには出てくるはずです。期待しましょう。
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