劇団四季のミュージカル「コーラスライン」を見に行ってきました。昨日・今日の2日間、アクトシティ浜松の大ホールで公演が行われたんです。今回も、ミュージカルの師匠・Jonathanさんの多大なご尽力により、合唱団の多くの仲間たちと一緒に観劇することができました。どうもありがとうございます。
「コーラスライン」は、ミュージカルのバックダンサーを選ぶオーディションを舞台にした作品。作品の冒頭で最終選考に残される候補メンバーは、実に17人もいます。この17人のプロフィールが並んでいるパンフレットを見て、「これはとても覚えきれないぞ」と、半ばパニック状態でした。予習はしてあったものの、さすがにこれだけ多くの人数を一気に頭にはたたき込めません。
しかし、実際に始まってみるとそんなことは全然気になりませんでした。最初は、単に「たくさんいるなぁ」としか思えなかった面々が、少しずつ自らのことを語り始めると、俄然生き生きと輝き始めます。後でパンフレットを見返してみると、ちゃんと17人全員のエピソードが頭に残っているのに気付きます。実は、どれが誰の話かは大して問題ではなくて、一番大事なことはどの一人も単なる「その他大勢」ではなくて、ちゃんと背後に物語がある、大事な存在なんだ…ということ。それこそがまさにこの作品の訴えたいことではないかな?と思いました。
ポスターなどにも書かれていますが、この作品の英語題は「A CHORUS LINE」。考えてみると、最初が”The”ではなくて”A”である…というところが、実は結構奥が深いところです。特別なスターがいるわけではなくて、どこにでもあるような、実にありふれたコーラスライン(”Chorus”とは言ってもここでは合唱のことではなくて、ミュージカルの集団ダンスのことなんですが)。でも、どのコーラスにいる一人一人も、それぞれの個性を持って輝いているはずなんですよね。
もちろん、これは今私たちが取り組んでいる合唱でも同じことです。今週は、11日(火)と12日(水)に浜松フロイデ合唱団の入団説明会がありました。両日で、延べ125人もの方々が参加してくれました。今年は、何人の、どんな楽しい個性を持った方々とご一緒できるのか。練習は来週から始まりますが、今から楽しみです。
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