今回のWeekly SSKは、久しぶりに出先からの更新になります。しかも、出かけた先の遠さが半端ではありません。アメリカ・ニューヨーク州のロチェスターという街に来ています。ロチェスター(米東部標準時)と日本の時差は13時間(こちらがサマータイム実施中のため。標準では14時間)あります。このページが更新される今は、日本時間ではもう14日の月曜日になっている頃かと思いますが、こちらではまだ日曜日。2週連続の遅刻…とは言わないでくださいね。
ロチェスター市は、音楽文化の振興をテーマに、私の住んでいる浜松市と友好関係にあります。この友好関係が今年で10周年ということで、市民の音楽団体として浜松フロイデ合唱団が演奏旅行に来ています。私はこれに同行しているわけです。というわけで、単に遊びに来ているわけでもありません。まあ、演奏会だけして帰るわけでもありませんから、「遊びじゃない」と言い切るのは止めておきますが。
昨年末に「日曜更新最大の試練」と呼んでいたのも、実はこれのこと。パソコンを使えるようになってから日本を出るのは初めてでしたから、インターネットにつなぐことができるのか?と心配だったわけです。まあ、実際には全くの取り越し苦労だったんですけどね。これについては、またコーナーを変えてご紹介しようかと思っています。
今日・13日は、合唱団のメンバーと一緒にナイアガラの滝に向かいました。今更説明するまでもない、世界的な超有名観光スポットであるナイアガラの滝ですが、ロチェスターからは車で2時間ちょっとの距離。アメリカのスケールで考えれば、すぐご近所です。
ナイアガラの滝は、五大湖のエリー湖からオンタリオ湖へ流れるナイアガラ川にある滝で、アメリカとカナダの国境に位置します。私たちが思い浮かべる、アーチを描いて流れ落ちる滝はカナダ側にあるカナダ滝で、滝の水の9割はこちらから落ちているのだそうです。滝壺の底から雲のように水しぶきが高く立ち上っているのは、相当遠くからでもわかります。もちろん、ゴート島を隔てたアメリカ側にもアメリカ滝があります。
これらの滝を正面から眺めることができるのはカナダ側になります。そこで、今日は滝を見るためにちょっとだけカナダに入国して、またアメリカに戻ってくることになりました。ですから、当然パスポートは必携品。これに挟み込まれている、アメリカ移民帰化局の出発記録カードも忘れないようにしましょう。これらがあれば、出入国自体はそれほど手間もかからず、あっという間に終わります。
先の写真は、カナダ側の展望スポットから撮りました。本当にカナダ滝の落ちているすぐ脇で、激しく落ちていく水を間近に見ることができます。しかし、意外に音は静かなんですよね。何しろ滝壺は170フィート(約51メートル)も下ですから、落ちる音があまり聞こえないのも当然なのかも。
滝を上から見下ろした後は、下から見上げてみましょう。遊覧船「霧の乙女(MAID of the MIST)」号に乗って、アメリカ滝を横目に見ながら、カナダ滝の滝壺近くまで向かいます。2階建てのキャビンに約600人が満載です。乗客がみんな青い服を着ていますが、これは乗船前に渡される雨合羽。水しぶき対策ですね。乗船場にいるときから飛び散る飛沫を感じました。
アメリカ滝の下半分は岩場になっていて、落ちてきた水はここで跳ねて水しぶきを上げながら転がるように流れ落ちます。カナダ滝の直線的に落ちる力強さとはちょっと違う、優雅さすら感じる景色です。
そして、カナダ滝の下ではとにかく大量に水しぶきが飛んできます。それも、単に水が飛んでくるだけでなく風も強くて、まるで台風の中で実況中継をしている若手アナウンサーのような状態になります。カメラを構えている人が多いところまで、実にそっくりです。
もちろん、雨合羽を渡すくらいですから乗客たちが濡れるのは既に織り込み済み。それどころか、濡らすことそのものがサービスである…という考え方なんですよね。テーマパークのアトラクションでも同じような仕掛けを見かけるようになりましたが、これは人の手など到底及ばない、自然の巨大な力。それをまさに体感できる場所です。
この手の遊覧船には、乗ってはみたものの期待外れだった…というものもあるわけですが、「霧の乙女」号はきっと期待を裏切りません。もしナイアガラの滝に行く機会があれば、是非体験してほしいと思いますね。アメリカ側からでも、カナダ側からでも乗船できるようになっています。
合唱団の演奏会は明日。そして、この後もいくつかの場所を回ります。原稿を書く時間と通信環境が許すかどうかはわかりませんが、できる範囲で報告は入れていきたいですね。
SSK World初の海外からの更新記事です。だいたい、海外に出たこと自体が10数年ぶりですから、初めてなのも当然なんですけどね。当時はホームページどころかインターネットという存在自体がありませんでした。
1週間の演奏旅行の皮切りに、今日はナイアガラの滝に行ってきました。滝を見に行くために国境を越える…ということは、こちらに来るまで全然聞いていなかったので、ちょっとした驚きでした。アメリカからカナダ側に入るときには、バスの乗員・乗客が全員降ろされて、空港の入国審査と同じようなチェックを受けました。カナダからアメリカ側に戻るときには、係員がバスに乗ってきて、一人ひとりのパスポートなどをチェックしました。最後に、係員がバスの最後尾にあるトイレのドアを開けて覗いていったのには笑ってしまいましたね。もちろん、彼らにとっては、万が一あそこに人や物が隠れていたりしては一大事ですから、当然の仕事なんですが。
海外にいても、今回の場合はブロードバンドの接続環境が整っていますから、ホームページへの記事のアップロードも、ブログの記事更新も、当たり前のようにできてしまいます。常々思っていることですが、インターネット社会の最大のポイントは、こうして物理的な距離をかなり高度に克服できてしまうところですね。
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