先月から、所用で普段住んでいる浜松から離れています。今回の滞在地は茨城県・つくば市。「研究学園都市」と呼ばれ、学校や研究所しかないイメージがありますが、実際にその通りかも。研究所のあるところは片道2車線のまっすぐな道路が走っていますが、ちょっと表通りから外れると畑の間を抜ける曲がりくねった小径だったりします。
それでも、去年つくばエクスプレスが開業して以来、駅の周辺を中心にずいぶん開発が進んでいるようですね。そんなつくばの街については、また回を改めて書いてみようかと思っています。来月いっぱいくらいまでは滞在予定ですし。
5年前にも同じように長期間出かけていたことがありますが、今回はあのときのように週末に観光地を遊び歩くことはあまりしないで、浜松に帰ってくることが多いですね。まあ、個人的にもいろいろ忙しくしていましたから。アメリカにも行ったし、結婚もしたし。
行き帰りの足には、私の車を使うことが多くなっています。というのも、つくばに住んでいると自動車がないことにはどうにも不便なものですから、持って行かざるを得ないんです。つくばに車を置いたまま、つくばエクスプレスで秋葉原まで、山手線で東京まで、そして新幹線で浜松へ…というパターンも使ったことがありますが、私が今住んでいる場所はつくば駅からちょっと遠くて、バスだと30分以上かかるので、劇的に便利だというわけでもありません。
車でつくばから浜松に向かうとき、三郷JCTまでは常磐道を、東京から西は東名高速を使う…というのが常識的なパターンなんですが、都心部を抜ける方法にはいろいろな選択肢があります。一番素直なのは、首都高速を走り回って東名高速の東京ICまで向かう方法でしょうか。東京外環道に回って、大泉から環状八号線、いわゆる「環八」を走る方法もありますね。
首都高速を走る経路にも実にいろいろあります。おそらく、最短ルートは三郷から6号線を走って都心環状線まで向かい、内回り(霞ヶ関経由)で谷町JCTから3号線に入り、用賀に向かうものだと思いますが、このルートは早朝・深夜以外は猛烈に混みます。カーナビから入ってくる渋滞情報を見ると、特に都心環状線では常に渋滞を示す赤やオレンジの矢印が出ています。こんなときにありがたいのが、カーナビが渋滞情報を基にして自動的に迂回ルートを考えてくれること。環状線と放射状の路線をベースに多彩な経路を持つ首都高速だからこそ、迂回ルートが数多く存在するわけです。
距離も、混み具合も違う各経路。どれを組み合わせるかはまさにパズルゲームです…まあ、比較的単純な問題で、基本的にコンピュータであるカーナビには一番得意な分野のはずですが。車を止めてじっくりパズルに取り組めない私たちの代わりに、瞬時に回答を出してくれます。都心環状線を外回り(銀座経由)で案内するのはまだ序の口。小菅JCTから中央環状線を北池袋方面に向かわせてみたり、堀切JCTから中央環状線を南に向かい湾岸線からレインボーブリッジを渡って都心に戻ってみたり…と、バリエーションは実に豊富です。
一番びっくりしたのは、江戸橋JCTから都心環状線を外回り、浜崎橋JCTから1号線に入り羽田方面へ、、そのまま神奈川1号線を横浜方面に向かい、横浜新道→保土ヶ谷バイパス→横浜町田ICというルートを案内されたときですね。普通に地図を見ていただけでは、私は全く思いつきもしませんでした…首都圏在住の皆さんにとっては、常識的な回り道なのかも知れませんけどね。ともかく、カーナビの機能が私たちの判断や知識をアシストしてくれるのはありがたいことです。
こうして、何度かつくばから浜松へ走ったわけですが、同じルートを指示されたことは一度もありません。必ずどこかで交通集中や事故による渋滞が発生して、迂回を余儀なくされます。通ったことのない道を走るのは単純に楽しいだけでなく、後で非常に役に立ちます。一度走った道は頭の片隅に残っているものですから、次からはカーナビがなくても同じ迂回路を思い出せますよね。
そういえば、東京外環道→環八ルートは一度も案内されたことがありません。あまり曲がりくねらずに走るルートで、距離的には短縮効果がありますが、やっぱり一般道である環八を走ることのペナルティは大きなものがあります。交差点では信号機に止められますし、このときに交差道路の渋滞の影響も受けてしまいます。走るとしたらそれこそ深夜・早朝くらいでしょうか。
ともかく言えるのは、こういうあまり土地勘のない複雑な道路を走るときにはカーナビの効果が絶大であること。おかげで、地元の皆さんと同じように…もしかしたらそれ以上にスムーズに走ることが出来ます。すっかりカーナビに頼り切っていた私。しかし、こんな大事なときに緊急事態に襲われることになります…この続きは、また改めてお話ししましょう。
首都圏が掲載されている、なるべく最新の道路地図を片手にお読みください。首都圏在住でも、頻繁に車を使わない方だと、今回の記事に出てくる地名相互の位置関係は掴みきれていないかも知れません。
まるで迷路のように複雑に道が入り組む首都高速。渋滞に捕まらずに走るためには、常に変化している道路状況を的確にキャッチし、瞬時に判断して経路を決めることが求められます。この作業を大幅に楽にしてくれるのがカーナビですよね。浜松とつくばを往復するようになって、カーナビのありがたみを改めて実感しています。しかも、よりによってこんなときに…まあ、その話はまた改めて。
ところで、つくばから浜松までは約320kmのドライブになりますが、このうち半分以上の道のりは静岡県内を走ることになります。「静岡県」の看板が出てくるとようやく折り返し点なんですが、それでも「帰ってきたなぁ」という気持ちになるのは不思議です。まあ、静岡県内はひたすら東名高速を進むだけですから、緊張感という意味では折り返し点を大きく過ぎている気もしますけどね。逆に、気のゆるみが事故を引き起こさないように気をつけなくては。
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