11月になりました。浜松に無事帰ってきた私なんですが、最初の週末はいきなりのお出かけとなりました。今回の行き先はUSJです。…誰ですか?「週末なのに銀行になんて」と思った人は。よく見てみましょう。一文字違います。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(”Universal Studio Japan”の頭文字を取って”USJ”ですね)は、アメリカにある映画のテーマパークであるユニバーサル・スタジオを日本の大阪に誘致して、2001年に生まれた娯楽施設です。今年で5周年ということになりますね。映画が大好きな私にとってはまさに夢のような場所なんですが、何故かこれまで一度も行ったことはありませんでした。ハリウッドのユニバーサル・スタジオには、高校時代に行ったことがあるんですけどね…まあ、大昔のことですが。
今回は、4日の土曜日に合唱団の皆さんと一緒に行く機会があり、ご一緒させてもらうことにしました。総勢15人の団体旅行です。去年は東京ディズニーランドに行きましたが、こうして合唱の練習以外でもご一緒できるのは楽しいですね。練習のときはいろいろ忙しくて、お話しすることすらままなりません。こういうときこそ、一人ひとりの方との交流が深まります。
USJには、鉄道を利用して行きました。東海道新幹線で新大阪駅まで行き、JR京都線(東海道線)で隣の大阪駅へ。シャトル便に乗り換えてユニバーサルシティ駅で降ります。そこはUSJの門前町。3分くらい歩くと正門前に着きます。「UNIVERSAL」の文字が地球を取り巻く、お馴染みのユニバーサル映画のロゴのモニュメントが出迎えてくれます。去年のTDLと比べると、乗り換え回数は多くなりますがホーム移動はずっと楽です。何しろ東京駅の京葉線地下ホームの遠さといったら…ねぇ。
この日回ったアトラクションは、「ウォーターワールド」「ジュラシック・パーク」「バックドラフト」「ジョーズ」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」、そして「スパイダーマン」。どれも有名映画を下敷きにしたものです。もとの作品を見たものも見ていないものもありましたが、見たかどうかは関係なくその作品の世界は楽しめます。映画の世界というよりも、むしろ現代まで生き残る「古き良きアメリカ」の世界…と言った方が近いかも知れませんね。アトラクション以外の町並みも、まさにそんな雰囲気です。
作り込まれたセットや映像はもちろん素晴らしいんですが、もう一つ楽しかったのが、出演している「生身の」人間たちとのコミュニケーション。「ウォーターワールド」は基本的に人間たちが演じるステージショーなんですが、観客たちの参加を積極的に求められます。ステージで暴れ回る出演者たちも、観客をよく見ています。反応の悪い観客には容赦なく水をぶっかけてしまうノリは、まさに関西芸人のそれ。ボケとツッコミの文化圏(笑)・大阪という立地条件をうまく生かした構成と言えるかも知れませんね。
「ジュラシック・パーク」では、最後に急流滑りの要領で水上に向けて急降下。最前列の端っこに座っていた私は、見事にびしょ濡れになりました。これまでの日本の遊園地では、お客様を水に濡れさせるなんてもってのほか…ということで、こういう場合には「濡れそうで濡れない」演出ばかりでした。ところが、アメリカだとむしろ観客に水を掛けること自体をエンターテイメントの売りにしてしまいます。USJでは、この「アメリカ流演出」を随所に見かけます。暖かい日でしたし、合羽も着ずに水を楽しみました。一番気持ちいいアトラクションでしたね。
USJといえば、一つ面白いシステムが「ユニバーサル・エクスプレス・パス ブックレット」。普通の入場券であるスタジオ・パス(これさえあれば、ちゃんとどのアトラクションにも入れます)に追加してこれらを購入すれば、指定されたアトラクションに、普通よりも待たずに入ることができます。…とややこしく説明するより、いわゆる「横入り券」と言った方がわかりやすそうですね。3連休の中日にあれだけたくさんの人気アトラクションを体験できたのも、このシステムのおかげと言えます。
最初は、どうしてこのシステムが成立するのか全然理解できませんでした。そんな便利なチケットならみんな買うだろうから、「横入り」に長い列ができて、券を使わずに入った方が早く入れるんじゃないの?と思ったわけです。買おうかどうかもちょっと迷ったんですが、「これがあるとないでは全然違う」という話でしたし、とにかく買ってみることにしました。7種類に使える「ブックレット7」は売り切れで、4種類を選んで使える「ブックレット4」を買いました。枚数限定なら、さすがに「全員が買う」という事態はあり得ないんですが、それでも横入り列が長くなるのは避けられない気がしました。
「ジュラシック・パーク」では、横入り券を使う人が使わない人よりも圧倒的に多く見えました。どう考えても「横入り」という感覚ではありません。それでも、ずっと少ない「一般客」たちの待ち時間は2時間以上、横入り券を使った私の待ち時間はせいぜい10分くらいでした。何だか待たされている人たちに申し訳なかったですね。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」では、普通に並んでいる人がかなり多かったですね。それを横目に見ながら、10分もかからずに中に入れた私たちは、まさに「横入り組」です。
実際に特典を満喫できた以上、このシステムの有効性は認めるしかありません。お金を追加で払って得た権利ですから、普通に並ぶ人より早く入れるのは当たり前。ただ、それを常に実現するには、一般客と横入り客の人数配分を見ながら、結構緻密な入場管理をしなくてはならないはずです。どのようにしているのか、非常に気になります。
11月3日から、USJではクリスマスイベントが始まっています。園内には「日本一高い」というクリスマスツリー(と豪語する割には何処にも高さが書いてないんですが)が立てられ、町並みもすっかりクリスマス一色の飾り付けに彩られています。
夕方に、このクリスマスツリーの点灯と同時に、クリスマスソングの数々がライブ演奏されます。せっかくなので、入りたかった他のアトラクション(2時間以上待ちだったので…)はあきらめて、1時間半ほど紫緒と二人で座って待ちました。ソリストたちの伸びやかな歌声、楽器の生演奏、天使たちの華やかな衣装、何より刻々と色を変えるクリスマスツリーの電飾。まだ本番のクリスマスまでは2ヶ月近くありますが、なかなか良いポジションから、雰囲気を十二分に味わうことができました。
バタバタとしがちな日帰りの旅行でしたが、帰り際にはちょっと慌てたものの、かなりゆったりとした時間の中で、映画の中に入ったような夢の世界を十分に楽しむことができました。是非また行ってみたいですね。今回は入れなかったアトラクションもありますし、どうやら新しいアトラクションも建設中のようですしね。クレーンが動いているのが見えました。ジェットコースターらしいレールも見えますし、どんなものができるのか楽しみです。
昨日、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに行ってきました。映画の中にいるような世界を、一日満喫することができました。冒頭で「銀行?」なんてしょーもないボケをかましてしまいましたが、本気で三菱東京「UFJ」銀行とこんがらがってしまう方も結構見かけますよね。何しろ、カタカナで書いても一文字違いですし。
ユニバーサル映画では、1915年に映画撮影所を開設した最初から、一般人たちから入場料を取って撮影を公開していたのだそうです。そのときからの流れが、現在まで息づいているとも言えそうですね。現在のUSJのアトラクションの中では、「バックドラフト」がこのコンセプトに近いかも知れません。映画撮影でのエピソードなどが映像の中で語られた後、炎に包まれる化学工場のシーンが、本物の火を使って再現されます。ただ、最後に「落ち」があるのは大阪ならではかも。
そういえば、最近は全然映画にも行けてないんですよね。いろいろ忙しかったこともありますが、かなり不本意。これからちょっとは取り返したいものです。この春から夏あたりに公開された人気作品が、そろそろDVD化される頃ですから、これも活用してみたいところ。
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