やっぱりOSまにあ
Microsoft社の次世代OS・Windows Vistaの登場が近づいています。企業向けなどに販売されているボリュームライセンス版は、いよいよ今月から配布開始。パッケージ版は来年の1月30日に登場する予定です。既にプログラムとしては完成し、現在は生産工程の方に回っているのだとか。これまで、さんざん延期されて待たされ続けましたが、さすがにここまで来ればもう延期もないでしょうね。
新しいOSが登場すると、ついつい気になってしまいます。現在の「最新版」であるWindows XPが登場してからもう5年が経過しています。この間、パソコンのハードウェアは劇的に進化しましたが、OSやアプリケーション無しでは、新しくなったハードウェアも十分に能力が発揮できません。当然、OSの方も劇的に変化しなくてはなりません。
Windows 2000のときにはベータプログラムに参加しましたし、Windows XPのときも発売直後にレッツノートにインストールするという暴挙に出ました。Windows Vistaでも、今年9月に製品化直前版となるRC1版が広く一般に公開されました。当然、これを使ってみよう!と考えたわけです。製品になる前ですから、いろいろと不具合があっても文句は言えません。それでもなお使ってみたい!というのは…もうビョーキですね。
入手はまあまあ簡単
現在、Windows Vista RC1版は雑誌などの付録にDVD-ROMのディスクが添付されているので、結構簡単に入手できます。しかし、私はこれを待たずにダウンロードで入手することにしました。雑誌付録との最大の違いは、x86版とx64版の両方が入手できること。私の環境ならどちらも使えますからね。入手するためにはWindows Liveのアカウントが必要になるのが面倒ですが、背に腹は代えられません。
ファイルはDVD-ROM用のISOイメージという形態で配布されますが、x86版・x64版ともにギガバイト級の巨大なサイズです。光ファイバーの超高速ブロードバンド環境がなければ、ダウンロードは考えなかったかも知れません。入手したISOイメージをB’s Recorderで焼き込んで、2枚のDVD-Rディスクが出来上がりました。
インストールできない?
出来上がったDVDを挿入してシステムを起動すれば、Windows Vistaのインストーラが立ち上がります。x86版の場合は、Windowsが起動している状態でこのディスクを挿入すれば、アップグレードインストールも可能です。x64版の場合は、x64版のWindows XPからでもアップグレードは不可で、クリーンインストールするように指示されています。
せっかく64bit CPUを使っているんだから…ということで、まずは現在のメインマシンであるAthlon 64 X2機に、x64版のディスクを挿入して起動しました。従来のWindowsでは、最初のCD-ROMからの起動直後には青地に白い文字の地味なテキスト画面でしたが、Windows Vistaの場合は最初からWindowsらしい画面が出てきます。
この後、ハードディスク用のドライバを読み込むところでは、nVIDIA社のWebサイトからダウンロードしておいた、Windows Vista用のβ版RAIDドライバを使います。フロッピーディスクだけでなく、USBメモリからも読み込むことができるようになりました。フロッピーディスクが装備されていないパソコンもずいぶん増えましたし、この対応は嬉しいところです。
しかし、ここで問題発生。ドライバはちゃんと読み込めて、ディスクもちゃんとRAIDアレイとして認識されるんですが、そこにシステムをインストールすることができません。BIOSの設定を変えてみても全然ダメ。仕方がないので、RAIDにインストールするのはあきらめて、パラレルATAのハードディスクをもう一個買ってきてつないでみましたが、これでもダメ。x86版でも同じように試してみましたが、全く同じ状況で、結局インストールするところまでは進めませんでした。
RAIDにしているディスクを外せば動くのかも知れませんが、それでは現在のWindows XP環境が使えなくなってしまいます。仕方がないので、ひとまずインストールは断念することになりました。x86版とx64版、2つのWindows XPが入っているのがまずいのかも知れませんね。
替えてみたらあっさり
しかし、すぐにあきらめる必要はありません。我が家には、もう一台自作のデスクトップPCがありますからね。Athlon 64 X2機を作ったときに増殖させてしまったPentium 4機です。当初は使い道に困っていたんですが、結局妻の紫緒用の端末として活用されることになり、見事復活していました。こちらのハードディスクは、RAIDではないシンプルな構成のシリアルATA。これならならうまく行きそうな気がしました。
そこで、今度はこちらのPCにx86版のインストールDVDを挿入して起動しました。もちろんインストーラはごく普通に起動。そして、画面の指示に従って操作していったら、今度は全く引っかかることもなく、2台目のドライブにすんなりとWindows Vistaをインストールすることができてしまいました。Windows XPとのデュアルブートも全く問題ありません。
インストール作業の中で面白かったのが、各デバイスのパフォーマンス測定に結構時間を取っていること。ここでは、新しいWindows Aeroインターフェースがフル稼働できるかどうかの判定をしているようです。ただ、このときに表示されるメッセージ文は、両端が明らかに切れています。製品版ではこのあたりはちゃんと修正するのでしょうね。見ていて何だか笑っちゃいました。
何処が問題だったのかは全然わかりませんが、とりあえず次世代Windowsへの「眺望」(”Vista”ですね)が確認できるところまでは来ました。先月WPC TOKYOで触ってみたときには、正直なところあまり印象は良くなかったんですが、家でもう少しじっくりと使ってみたいと思います。好きか嫌いかに関わらず、将来的にはこれに慣れて行かなくてはならないでしょうしね。
いよいよ来年1月末に登場する、Microsoft社の次世代OS・Windows Vista。製品版登場前に一般向けに配布されているRC1版を、ようやく自作PCにインストールすることができました。9月の時点でダウンロードして入手してはいましたが、インストールには意外に手こずりましたね。64bit版Windows XPのときもそうでしたが、「新OSはドライバが肝」というのは、いつでも普遍の法則のようです。
自称「OSまにあ」の私としては、もちろんこれだけで満足してはいません。当然、レッツノート・CF-R4にもインストールして運用中です。こちらの方はまた改めて報告しようと思っています。
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