以前、「コーヒーにこだわる」と題した記事を載せました。こだわるあまり、サイフォン式でコーヒーを淹れる動画まで流した問題作(笑)だったんですが、あれから2年が経ち、我が家のコーヒーへのこだわりはさらにエスカレートしてしまいました。今回は、その後の経過を紹介しようと思います。
以前から「欲しい」と思っていたエスプレッソマシーンが、ついに我が家にやって来ました。デバイスタイル・HA-12は、同時に2杯を淹れることができるエスプレッソメーカーに、何と12人分(!)を同時に作れるペーパーフィルター式のコーヒーメーカーが合体したもの。お客様が多いときでも、お待たせせずにおいしいコーヒーをご馳走できます。ちゃんとミルクスチーマーも付いていますから、カプチーノやラテ、カフェ・モカなども自由自在です…こちらはさすがにちょっとお待ちいただくことになりますが。
すっかりコーヒーに凝ってしまった私に、紫緒がプレゼントしてくれました。紫緒によると、このHA-12は楽天のオンラインショップ・澤井珈琲Beans&Leafで購入したとのことで、早速お店を訪問しました。楽天のショップ・オブ・ザ・イヤーも受賞している人気店舗なんですね。HA-12の販売価格を他店と見比べると特に安いわけではないんですが、澤井珈琲さんでは実に3,000円分のコーヒー豆とカフェポッド(エスプレッソマシンで簡単に使えるように、コーヒー豆を1人分エスプレッソにひいて、マシンにぴったりと収まる袋に詰めて密封したもの)をおまけにつけてくれます。実に太っ腹なお店です。
実店舗は鳥取県と島根県に展開しているそうです。お世辞にも便利な地域とは言えない山陰からでも、こうして全国区の人気店舗になれるのがネットショップの面白さかも知れません。私は、本州の中では島根県にだけはまだ行ったことがありません。是非ともお礼に伺わなくてはなりませんね。密かに狙っている「本州全県制覇」への良い口実が一つ増えました。
エスプレッソメーカーを使うときには、コーヒー豆を非常に細かくひいて使います。サイフォンで淹れているときには、手回しのミルを使って豆をひいていたのですが、このミルではそこまで細かくひくのはちょっと無理です。最初からエスプレッソ用にひいてもらった豆を買ってくればよいのですが、あっという間に香りが揮発してしまいそうで、損しているような気分になります。
そこで、エスプレッソ用の細かさにもひける電動のコーヒーミルを購入することにしました。これがあれば、エスプレッソだけでなくレギュラーコーヒーも、手間をかけずに、すぐに飲めるようになりますからね。メリタのパーフェクトタッチ2・CG-4Bを、今度は私が澤井珈琲さんで購入しました。普通に販売価格だけを見ると他店とそう変わらないんですが、2,000円相当(500g)ものエスプレッソ用のコーヒー豆が付いてくるというんですから、これまた実に太っ腹です。
エスプレッソ用の極細びきまで可能、最大12人分までひける…という能力は、まるでHA-12とタッグを組むために生まれてきたようです。さすがにまだ12人分をひいたことはありませんが、日々活躍しています。ひきたての豆で淹れたコーヒーの香りは格別ですね。缶コーヒーやインスタントコーヒーはもちろん、ひいた状態で保存してある豆から淹れたものと比べても差が出ます。ひいているときから室内に香りが広がる…という面もあるのでしょうけどね。
室内の香りといえば、コーヒーを日常的に淹れていると、部屋の中から嫌な臭いが消えてきます。コーヒーの香りにごまかされている面もあるのかも知れませんが、出がらしのコーヒー豆を室内に置いておくと消臭効果が期待できる…という話もあるそうです。我が家でも玄関、トイレなどに置いてありますが、おかげで悪臭が気になったことはありません。
エスプレッソと言えば、もう一つ欠かせない専用アイテムが、普通のコーヒーカップの半分くらいの大きさのデミタスカップ。以前から雑貨屋で見かけて気になっていたものを、これまた紫緒がプレゼントしてくれました。イタリアのブランド・VICEVERSAの6客セットです。鮮やかな銀色のメッキ塗装と、機能的なスタンドが印象的です。
紫緒からいろいろと貰いっぱなしでしたから、去年のクリスマスには私からもキッチンアイテムのお返しをしました。それについては、また改めてご紹介しようかと思っています。まあ、調理用具ですから、自分でもいろいろ使えるんですけどね。
コーヒーは我が家の生活にすっかり溶け込んで、なくてはならないものになっています。その日の気分によってコーヒーの入れ方、種類、アレンジを選び、楽しんでいます。もちろん、以前紹介したサイフォンも、十分時間をかけることのできる休日の午後や夜などに活躍しています。サイフォンで淹れるときには、今でも手回しのミルを使う…というのが暗黙のルールのようになっています。手元からぱっと広がる香りが嬉しいんですよね。
「いつか喫茶店ができるといいよね」なんて話もしていますが、これはそう簡単なことではありません。悠々自適の第二の人生でサイドワークにできたら楽しめそうですが、それだけで生計を立てようとすると、逆に辛いものになってしまうのかも…なんて考えたりもします。まあ、いろいろと想像して計画を巡らせること自体が楽しいんですけどね。
今回の記事で、コーヒー豆を「ひく」とひらがな書きにしています。巷では「挽く」と書かれているのをよく見かけます。今回の文章を書いていたところ、すんなり変換できなかったので、ちょっと調べてみました。
ATOKが標準で持っている「同音語の使い分け情報」によると、「挽く」は道具で細かく切ったり、削ったりすることで、「のこぎりで挽く」「挽き肉」などの表現に使われます。一方、穀物や茶などをすり砕く意味の「碾く」という漢字があり、「コーヒーを碾く」が文例としてありました。一方、広辞苑(第四版)によると、「挽く」は「切り割る」、「碾く」は「ひき臼で回してすり砕く」となっています。
コーヒーミルの構造を考えてみると、手動のミルの場合には一対の刃の間に挟んで、臼ですり潰すようにして砕いていく構造になっていますが、電動ミルでは回転する刃に当てて割り砕いていくものをよく見かけます。つまり、ミルで粉にしたコーヒー豆には「碾かれた」ものも「挽かれた」ものもあることになります。
我が家の電動ミルは、「碾く」構造になっているので、手動ミル共々こちらの字を使えば問題はないはずなのですが、どちらも常用漢字外であまり見慣れていない字ですし、少し迷った末に結局ひらがなにしておきました。…まあ、それを言い出すと「淹れる」の方も常用漢字外なんですけどね。
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