桜前線と共に、今年も野球の季節がやってきました。先週末から、春の選抜高校野球大会が開かれています。今年は第80回の記念大会だそうですね。
センバツでは、秋の各地区の大会で優秀な成績を収めた高校の中から36校が選ばれ、日本一を目指します。夏の高校野球とは違い、全ての都道府県から代表が選ばれるわけではない(逆に同じ県から複数校が選ばれることもありますね)ので、地元の高校が選ばれるかどうかで、大会に対する興味が大きく変わります。そうした意味で、今年はいままでになくセンバツが気になる年になりました。去年優勝した静岡県の常葉学園菊川高校が、今年も出場したんです。
開会式では、常葉菊川ナインが先頭を切って、優勝旗を掲げて入場行進をしました。こうしてチーム全員で戻ってくるだけでも大変なことです。初戦は接戦を制したものの、残念ながら昨日・3月29日(土)の3回戦で敗れ、常葉菊川の2連覇は成りませんでした。それでも、地力を付けたチームが、また夏の甲子園に戻ってくる可能性はあると思います。期待しておきましょう。
春のセンバツといえば、いつも話題になるのが入場行進曲。近年は、その年に流行った曲の中から選ばれて編曲され、どんなジャンルの曲でも行進曲に華麗なる(?)変身を遂げます。
今年の行進曲に選ばれたのは、コブクロの「蕾」でした。多くの人たちに愛されている名曲だとは思いますが、行進曲にするのは実に難しそうな曲ですよね。今年は開会式のテレビ生中継で聞くことができましたが、ちゃんと行進曲になっていたのには感心しました。
曲調だけでなく、詞の中身でも高校野球の開会式の行進…というイメージではないような気がします。しかし、センバツの歴史を振り返ってみると、過去に選ばれた曲にもいろいろありましたね。アダルトなイメージの歌謡曲も選ばれていたりします。まあ、入場行進では歌が歌われるわけではないので、あまり気にしないようにしましょう。
プロ野球も、先週はパ・リーグ、今週はセ・リーグが開幕しました。また、今年はメジャーリーグも日本までわざわざやって来て開幕戦を行いました。松坂大輔選手、岡島秀樹選手を擁するボストンレッドソックスが、ジャパンマネーを稼ぎに来た…と言ってしまうとあまりに嫌らしすぎますが、アメリカ流のベースボールを間近で見られるのも、たまには良いかも知れません。
アメリカのプロベースボールでプレーする選手もずいぶん増え、すっかり当たり前の風景になった感があります。特に、チームの優勝に貢献することを期待される「助っ人」が増えたな、と感じます。今年ロサンゼルスドジャースに入団した黒田博樹投手は、昨年度はFA宣言をせずに広島東洋カープに残留しました。「チームへの愛着」とか言いながら、やっぱり狙ってたんだなぁ…と思ったわけですが、たった一度の人生、思うところはいろいろとあったのでしょう。
今年のメジャーリーグの「ルーキー」で最も注目されている選手のひとりが、シカゴカブスの福留孝介選手ですね。中日ドラゴンズ生え抜きの選手がメジャーに行くのは初めてのことです。かつて松井秀喜選手との首位打者争いを制し、「ゴジラに勝った男」としても紹介される彼は、チームの主軸としての活躍を期待されています。日本を代表する野手のひとりだった彼ですから、活躍して当たり前。もちろん、そんなプレッシャーの中で実力を出し切るのは大変なことなんですが。
福留選手が抜けたドラゴンズ。確かにそのことで戦力は低下したのかも知れませんが、全然気にしていません。昨シーズンに、彼が故障して後半戦は戦線離脱した中でも日本一を達成できたことが、私の気を大きくさせているのかも知れません。もちろん、ドラゴンズでも完全制覇の日本一に向けてちゃんと補強をしています。ファンの一人として期待しています。
ドラゴンズは開幕戦でカープと12回を戦って引き分けました(まったく、野球好きですねぇ…笑)が、その後2連勝。なかなか順調な滑り出しを見せました。一方、意外な展開になったのは、読売ジャイアンツが東京ヤクルトスワローズに3連敗したこと。まあ、まだたったの3試合ですから、全然わかりませんけどね。
一方、パ・リーグではチーム創立から気にしている東北楽天ゴールデンイーグルスが、開幕4連敗の後で4連勝して現在勝率5割。まだまだ決して盤石の戦力とは言えない気がしますが、ペナントレースを引っかき回してくれると面白いな…と思っています。上位3チームに残れば、クライマックスシリーズから日本シリーズ、日本一へと道が開けるわけで、あの野村克也氏が監督をしていることも考えると、何か起こりそうな気がしてなりません。
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