「書きたいネタが溜まっている」と書いた割には、1本も記事を公開せずに1週間が過ぎてしまいました。正直なところ、今週はいろいろと忙しかったんですが、それを理由にしてしまうのは好きではありません。時間は余るものではなくて作るもの…という主義なので。まあ、肩肘張らずマイペースで行こうとは思っていますけどね。
さて、それはさておき、今週末の5月16日から18日まで、下田では「黒船祭」が開催されています。黒船といえば、もちろん江戸時代末期のペリー来航。これをきっかけに、1854年に日米和親条約が結ばれ、日本は鎖国を終わらせたわけですが、下田はこのときに開かれた港の一つ(ちなみにもう一つは函館)ですね。近代日本への流れを決定づけた大イベントである開国に尽力した人たちに敬意を払い、国際親善を深めようと昭和9(1934)年に始まったのが黒船祭だそうです。戦争中に中断したこともあり、今年は69回目。来年はさらに盛大に開かれることになりそうです。
黒船祭では、下田の市街地ほぼ全域が会場となり、下田で行われる数々の観光イベントの中でも最も大規模と言ってよいでしょう。ペリーが来なければ今でも単なる辺境の港町だったかもしれない下田が、黒船のおかげで一躍日本史に残る重要スポットになったわけですから、力が入るのも当然かもしれません。
昨日・17日(土)に、妻・紫緒と娘と3人で下田の街に繰り出しました。歩行者天国になった商店街に露店が設けられ、通りは人であふれかえっていました。普段の街からすると、どこからこんなに人が出てきたんだろう?というのが正直な感想。まあ、浜松まつりでも期間中はとんでもない数の人々が集まりますから、同じことなんですけどね。
昼前から、黒船祭の公式パレードが市内を回りました。下田市長とアメリカ大使館主席公使を乗せた車を皮切りに、日米の要人を乗せた車が次々に通りました。商店街の狭い道で見ていたので、私たちと車は目と鼻の先だったんですが、ここでは娘が大人気。「Oh baby, hello!」なんて声をかけて手を振ってくれる方もかなりいらっしゃいました。
しかも、パレードを見ている間に娘のすぐ横でテレビカメラが回っているのにも気がつきました。赤ちゃんがいて、要人とコミュニケーションしているのは、いかにも絵になりそうですよね。娘を抱っこしていた私も当然カメラに写っていたはずなんですが、あの映像はニュースなどに採用されていたのでしょうか?夜のローカルニュースはいくつか見ましたが、結局わからずじまいでした。パレードは、今日行われる「にぎわいパレード」の方が、何でもあり!の雰囲気で楽しそうですね。残念ながら私は仕事で行けないんですが…。
ところで、黒船祭の間は、下田への玄関口である伊豆急下田駅が、なかなかおもしろいことになっています。改札口に「下田関所の門」が設置され、駅員さんたちが江戸時代の扮装をしています。観光案内所にも、町娘姿の方が座っていましたね。さすがに切符売り場の窓口の皆さんは制服でしたが。
私たちは伊豆急に乗る必要はなかったんですが、外からのぞき込んでいたら、駅員さんたちが改札の中まで招き入れてくれて、記念写真まで撮っていただきました。これはいい記念になりましたね。実にノリの良い皆さんで、和めるひとときでした。
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