すっかり夏本番となりました。夏と言えば、欠かせない風物詩が花火大会。夜空に開く大輪の花と、あたりに響き渡る大音響を楽しみましょう。伊豆でも、毎週のように各地で花火大会が開かれています。連夜行われているところもあるようですね。さすがは観光地です。
この夏は、ここまで2つの花火大会に出かけています。一つ目は、堂ヶ島の火祭り。7月24日に、その名の通り西伊豆町の堂ヶ島海岸で行われました。平日だというのに、イベント会場の堂ヶ島公園が埋め尽くされるほどの人たちが集まりました。
この堂ヶ島の火祭りは、その昔、海賊に苦しめられていた村人たちが、海賊船に火矢を放って征伐した…という故事にちなんだお祭りだそうで、花火大会でもこのストーリーに則った演出があります。
入り江の真ん中には海賊船が浮かび、ここに向かって火矢を模した花火が打ち込まれます。たいまつを携えた村人たちが現れ、海賊船に向かって攻め込みます。 そして、ついに海賊船は炎上、爆発して火花を上げます。
正直なところ、村人の出てくる演出はあまり見ていなかったんですが、花火の方は大迫力。写真では伝わらないかも知れませんが、海賊船も、陸上の打上げ場も意外に距離が近いんです。
打ち上げられた花火は、海側からの風にも流されたのか、私たちのほぼ真上で開きました。あまりに近かったので、花火の破片が降ってくるほどでした。音の方も、耳だけではなく身体全体を震わせる重低音で楽しめましたね。ちょっと変わった演出の方を楽しみにして出かけたんですが、花火そのもののパワーに圧倒されて帰ってきました。
もう一つの花火大会は、8月2日の天竜・鹿島の花火。これまでも毎年のように出かけていたものです。紫緒の実家の親戚一同がこの日の花火に集まってくるので、私たちも参加させてもらいました。
こちらも、天竜川の河川敷で打ち上げる花火を堤防のあたりから見ることになり、周囲の山から跳ね返ってくる轟音も含めて、花火との近さが魅力です。今年は、例年と比べると花火同士の打ち上げ間隔が短く、花火の本数自体も多かったのかも知れません。
今年は、娘と行く初めての花火大会です。何しろまだ8ヶ月そこそこの娘ですから、花火の光や音を怖がったらかわいそうかも…と心配していたんですが、実際に連れて行ってみたら、全くの取り越し苦労でした。
堂ヶ島の火祭りでは、花火の上がっている間ずっと上機嫌。声を上げて笑っていることもありました。鹿島の花火では、次々に花火が上がっているときに、何と敷物の上で寝てしまいました。しかし、後半の大スターマインや仕掛け花火が続々と登場するところではきちんと目を覚まし、起き出して私の腕の中でフィナーレまで花火を楽しんでいました。
考えてみると、娘は去年の鹿島の花火でも、紫緒のお腹の中で花火の音を聞いていたんですよね。音が響くたびに、お腹の中で「ぐりぐり」と手足を動かすのがわかったのだそうです。ですから、花火の音にはもう慣れていたのかも知れませんが、それにしてもあんな状況の中で寝てしまうとは…大物の片鱗を感じます。将来どうなるのか、ちょっと怖いです(笑)。
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