4月から営業休止中だったSSK Worldですが、ようやく修復作業が一段落しました。まだ携帯電話用のページは用意できていませんし、動作しない部分が他にも残っていますが、とりあえず皆さんにも見ていただける状態はなったかな?と思います。半年近く「本家」を留守にして、しばらくは「分室」で記事を書いていましたが、そろそろ戻ってくることにしました。
SSK Worldの構成に使っているMovable Type(むーばぶるたいぷ)では、ブログ記事等の膨大で複雑なデータを管理するために、MySQLというデータベースシステムを使っています。現在サーバーを借りているさくらインターネットでは、このMySQLをSSK Worldを公開しているWebサーバーとは別のサーバーで動かしていますが、4月の始めに、そのデータベースサーバーにトラブルが発生しました。
このトラブルで、データベースの一部が破損。それも、ユーザー登録の部分が破損してしまったため、Movable Typeのシステムへのログインが不可能な状態になってしまいました。データベースのバックアップは作っていなかったので、自分では手の施しようがありませんでした。さくらインターネットに連絡し、データベースの復帰を試みてもらったんですが、残念ながら元には戻りませんでした。
今回のことではかなりショックが大きくて、一時期はレンタルサーバーの乗り換えも真剣に検討していたんですが、必要な労力の大きさを考えるとさすがにそこまでする気にはなれず、現在のサーバーのままで全体の再構築を図ることにしました。これまでの実績も考えれば、こんな重大な事故もそうそう起こらないでしょうし。
これまでにSSK Worldに書き込まれた記事は約1,000件。これを元通りにするのは大変なことです。ただ、幸運だったのは、ブログシステムにMovable Typeを使い、静的再構築を行う方法で運営していたこと。データベースが壊れたとしても、閲覧用に再構築されたファイルはまだサーバーに残っています。データベースからアクセスがあった都度ページを生成する「動的再構築」のシステムだったとしたら、すっかりお手上げでした。
しかも、PHPを使ってデータと表示を分離する高速化手法を取り入れていたことが、今回はプラスに働くことになりました。個々の記事のデータは、「PHPの変数に代入する」という形で、シンプルに書き出されています。あとは、これを片っ端から取り込んで、Movable Typeにインポートできる形で書き出すスクリプトを書けばデータベースの移行は完了です。しかし、なかなか落ち着いて取り組める時間が作れませんでした。実際にはおそらく数時間で済んでしまう作業なんですが、結局データベースに取り込むまでに5ヶ月以上かかかってしまいました。
特に面倒だったのは、特殊文字の処理や日付などのデータ形式の変換処理でしたね。どちらも、所定の形式にしなくては読み込めません。あと、トラックバックについては発信元のIPアドレスがページには書き出されていなかったため、完全に復元することができませんでした。これについては、「トラックバックが送信されました」というコメントをタイムスタンプ等と共に書き出すことで、何とか記録として残しました。
全体のデザインは、これまでの物をそのまま使えば良かったのかも知れませんが、Movable Typeがバージョンアップしたこともあり、新しいテンプレートの構成を利用するために作り直すことにしました。デザインコンセプトとしてはこれまでの延長線上にありますが、ちょっと雰囲気は変わったかな?と思っています。
横幅800ライン以内を前提にしているのはこれまでと同じですが、外枠をなくし、表示に使う部分の幅をこれまでより広げました。特にサイドバーを広くしたので、情報量をずいぶん増やすことができます。この空間の使い方については、今後も考えてゆきたいところです。
@nifty分室に書いた記事は、すべてこちらにも持ってきました。@niftyのブログサービスであるココログは、Movable Typeと同じシックス・アパート社の提供するTypePadというシステムを使っていますから、引越は簡単。あちらでテキストファイルにエクスポート(従来のSSK World記事を私が変換したのと同じ形式)して、こちらにインポートするだけです。
本家・SSK Worldが動き出したので、@nifty分室は一応その役目を終えることになります。しかし、ココログには携帯電話からの投稿が可能なことなど、本家にはない魅力もあります。ブログには、一度公開した記事は常に同じURLでアクセスできる…という「パーマリンク」の思想がありますし、@nifty分室を撤収することは考えていませんが、何か新しい、面白い使い方はないか、ちょっと検討してみることにしましょう。
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