最後までもつれにもつれた日本プロ野球セ・リーグの優勝争いは、昨日・10日の試合で読売ジャイアンツが勝利し、阪神タイガースが敗れて決着。ジャイアンツが、セ・リーグでは最大となる13ゲーム差からの逆転で、2年連続32回目のリーグ優勝を決めました。
巷では、この大逆転を、あの「メークドラマ」を超える…という意味を込めて「メークレジェンド(伝説を作る)」と呼んでいるそうですね。昨日の原辰徳監督の優勝監督インタビューでも、「伝説を作ったと思います」というくだりがありました。周囲の大騒ぎを意識して、しっかりと取り入れたコメントでしたね。こういうところは、さすが現役時代からのスターです。もっとも、キーワード自体は「メークドラマ」の派生というわけで、相変わらずジャイアンツは長嶋茂雄氏の偉大な存在感を超えられません。
最終戦近くまで競り合ったペナントレース。しかし、これで素直に「お疲れ様」といえないのが辛いところです。次はクライマックスシリーズが待っています。去年はリーグ優勝しながら日本シリーズには行けなかったジャイアンツ。今年はいったいどうなるのでしょうか。最後まで優勝を争った2位・タイガースはもちろん、早々に3位が決まっている中日ドラゴンズも地力はあるだけに侮れません。どのチームにもチャンスがあると思います。裏を返すと、ジャイアンツにはまだまだ厳しい戦いが続きます。
これで、ジャイアンツが2年連続でリーグ優勝しながら日本シリーズに出られない…とでもなれば、ジャイアンツファンには申し訳ないんですが、この何ともやりきれないクライマックスシリーズを見直す良い機会になるのではないかと思います。ジャイアンツの影響力は、それが良いことかどうかはともかく、やっぱり圧倒的に大きいですから。
それで来季から廃止ということにでもなれば、ドラゴンズには「セ・リーグ唯一の、リーグ優勝せずに日本一になったチーム」という、あまりありがたくない看板が付いてしまいます。今季もまだ日本一のチャンスは残っていますが、ドラゴンズファンとしては、やっぱりちゃんとリーグ優勝した上で日本一になってほしいものです。来季以降にも期待しましょう。
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