10月1日から、NTTドコモの新しいパケット通信定額制サービス「パケ・ホーダイダブル」が始まりました。これまでは、完全定額制の「パケ・ホーダイ」と「パケ・ホーダイフル」が用意されていましたが、それぞれ4,095円、5,985円(いずれも税込)という定額料金の高さが、ライトユーザーにとっては悩みの種でした。
「…ダブル」は、利用量12,250パケットまでは1,029円、それを超えると1パケットあたり0.084円で従量課金され、4,410円で打ち止め…という、「2段階定額制」とでも呼べるものになりました。フルブラウザによるサイト閲覧の場合は、「…フル」と同額の5,985円が上限となります。メールのやりとり+αくらいの利用の方には、パケ・ホーダイよりは安く済みそうです。
…というわけなんですが、正直なところ全く目新しさは感じませんよね。中身はソフトバンクモバイルの「パケットし放題」と全く同じ。auの「ダブル定額ライト」も、スタートの定額が21円違うだけで、基本的には全く同じシステムです。ようやくNTTドコモが他と同じサービスを用意しただけ、ということなんですが、妙なところで頭をひねる必要がなくなったのは、良いことかも知れません。
私は現在「パケ・ホーダイ」の契約中ですが、計算してみると、月に48,750パケット以上利用する場合には、「…ダブル」よりもお得になります。現在の毎月100,000パケット以上使う利用状況を考えると、乗り換えても安くはなりそうにありません。
そして、もう一つポイントになるのが、パソコンなどに接続したときのパケット通信単価。「…ダブル」の場合、5,985円になるまでは0.084円/パケット、それを超えると0.021円/パケットと、ここでも2段階の価格を設定しています。一方の「パケ・ホーダイ」は、最初から0.021円/パケット。このパケット通信料を音声通話プランの無料通話分から充当できる(「…ダブル」ではできません)ことも考えると、私のように緊急時にはパソコンにつないで使いたい用途には「パケ・ホーダイ」でしょうか。
今回の「…ダブル」導入で、従来の「パケ・ホーダイ」「…フル」と、お得感のなくなった「パケットパック10/30」は年内で申し込み終了となるそうです。利用モデルによっては「パケ・ホーダイ」はお勧めです。申し込めなくなる前にご検討を。
余談ですが、ウィルコムの音声通話プランと組み合わせるオプション「データ定額」は、2段階定額というシステムでは他社のサービスとよく似ていますが、よく見るととんでもない違いがあります。パケット単価が、何とたったの0.0105円相当。他社の2段階定額プランの8分の1しかありません。100,000パケット使ってもまだ1,050円。しかも端末からの電子メールは全て無料となります。電話会社選びの土俵に載せるときには、こうした違いにも気をつけましょう。
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