ここ1ヶ月ほど、毎週のように週末には国道414号線を走っています。先月末の虹の郷、フリマ出店のためのサイクルスポーツセンター、さらには娘の靴を買いに出かけたり…と、伊豆市・伊豆の国市方面に出かけるときには、最短・最速のルートです。
「Weekend SSK in 虹の郷」のときにも触れましたが、何度も通り抜けているのに、この「天城越え」ルートは観光の行き先としてはなかなか意識できませんでした。そこで、この週末は、国道414号線のまさに「天城越え」の部分にスポットを当ててみることにしました。虹の郷やサイクルスポーツセンターよりは南の一帯になります。南を「奥」と表現すべきか、「手前」と表現すべきかはかなり迷う立場なんですが(笑)。
今回この方面に足を運ぶ直接のきっかけになったのが、天城いのしし村。その名の通り、イノシシをテーマにしたテーマパークで、イノシシのレースやショーが見られる珍しい施設だったんですが、今月末(つまり、今日まで)で閉店することになってしまいました。
ぼたん鍋などのイノシシ料理が食べられるレストランがありますから、もっと寒くなってから鍋でも食べに行こうと思っていたんですが…。下田からならそれほど遠くないし、「いつでも行けるから」と思っていたので、閉店が発表されたときにはショックでしたね。ともかく、閉まってしまう前に行っておかなくては!と思ったわけです。
昼食には、イノシシの生姜焼きと猪重を注文して、妻の紫緒と半分ずつ交換して食べました。イノシシは基本的にブタの仲間…というよりも、家畜用として飼われているイノシシの変種がブタ(生物学的にも基本的にはイノシシ)ということになりますから、その肉の味はブタと似ています。ただ、脂肪分がかなり少なく、生姜焼きには独特のにおいと共にかなりの歯ごたえがあります。しかし、これが煮込んで卵とじになった猪重になると、一転して柔らかくなるのが不思議です。
イノシシのレースも見てきました。入場券に「1-5」などと番号が書かれたスタンプが打たれていましたが、これが馬券ならぬ「猪券」になっていて、1着、2着のイノシシが的中していた人は記念品をもらえるようになっています。
競馬のように騎手が乗るわけではなく、イノシシたちが勝手に走るので、実際のところどんなレースになるのかかなり不安だったのですが、いつも訓練されていることもあってか、実に整然と、一直線にゴールを目指します。まさに猪突猛進。まあ、後ろから職員の方が走って追いかけてきていますから、余程のことがなければ失敗はないのでしょうけど。
番号と順位の前後を問わない連勝複式だったんですが、残念ながら私たちには当たり券はなし。また次回に期待…と言えないのが残念なところです。イノシシたち動物自身もかわいらしく、イベントもなかなか面白いのに、これで店じまいになってしまうのは寂しいですね。
天城いのしし村から車で3分もかからないくらいの近くにあるのが浄蓮の滝。天城山系にある滝の中では最も大きく、高さ25mから一筋の太い流れがまっすぐに落ちています。休憩で、414号線沿いにある駐車場に車を止めたことは何回かありましたが、滝を見に来たのは初めてです。
駐車場から、約200段の石段を歩いて下りていくことになります。さすがにベビーカーも使えず、私が娘を抱いて降りていくことになりましたが、山中に作ってある石段は長さも段差もまちまちで、足元を見ながらでないと進めません。結構きつかったですね。もっとも、さらにきつかったのは帰り道の登りでしたが。
浄蓮の滝と言えば、忘れてはならないのがこれ。演歌「天城越え」の歌碑が、楽譜まで付けて作られています。駐車場の辺りでも、エンドレスでこの曲が流れていました。歌碑の前に立った紫緒が、気持ちよさそうに歌っていましたね。
このエリアには、他にも旧天城隧道、河津七滝、湯ヶ島の温泉街など、有名な観光スポットがいくつかあります。この辺りも、また改めて攻略しておきたいところです。その前に、「伊豆の踊子」を読んでおかなくてはならないでしょうか。
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