私が4年ほど前から愛用している腕時計が、カシオのGW-700BDJ。耐衝撃性にこだわったG-SHOCKであるだけでなく、電波時計と太陽電池が採用され、「止まらない、狂わない、壊れない」の三拍子が揃った、実に手のかからない良くできた相棒です。アウトドアに出かけるときに、精密機器であることを意識しなくても済みます。
ところが、こいつがしばらくの間使えなくなってしまい、不便な思いをしました。とはいえ、時計そのものは至って絶好調で、トラブルが起きたのはバンドの方。しかし、これだけで腕時計としての用はなさなくなってしまいます。「タフ」がG-SHOCK最大の売りのはずなんですが…まあ、長年使っていればガタも来ますし、仕方ないですね。
仕事帰り、珍しく飲み会に行く途中に、突然右腕から(私は左利きなので、腕時計は右腕に付けています)重いものが「ドサッ」と落ちました。
拾って見てみると、本体から2番目に近い場所のピンが抜け落ちてしまっています。しばらく辺りを探してみましたが、既に辺りは真っ暗だったこともあり、残念ながらピンは見つかりませんでした。バンドの長さを調整するための短いピンなら、家にスペアを持っていましたが、この場所のピンは持っていません。
そのままでは使い物になりませんから、修理してもらおう!と思い、時計屋に持ち込みました。ところが、どこに行ってもこのピンの在庫がなく、時計は元通りになりません。しばらくの間、バンドの切れた時計を鞄に入れて持ち歩き、時計屋巡りをしていました。
このままではらちがあきません。カシオ計算機のWebサイトで調べてみると、腕時計の修理は持ち込みや宅配便での送付で対応してもらえるのだとか。田舎に住んでいると、特にこの「宅配便」というのは便利な方法なんですが、今回はたまたま静岡市まで行かなくてはならない用事があったので、ついでに静岡サービスステーションに時計を持ち込むことにしました。
静岡サービスステーションは、JR静岡駅から約2km離れたところにあります。バスに乗って行くつもりだったんですが、なかなかバスが来ないので、とりあえず徒歩で向かいました。ところが、道中では結局バスには追いつかれずに、サービスステーションのあるカシオ静岡ビルまで歩いていくことに。冬場だというのに、うっすらと汗をかいてしまいました。
ビルの2階に受付窓口があります。そこは薄暗くて殺風景ないかにも普通の事務所。奥の机に座っていた女性が応対してくれたので時計を渡すと、奥の端末で部品の在庫を探してくれました。残念ながら在庫はなし。ここでもし部品があれば、その場で取り付けてもらって出来上がり!だったんですが…。
静岡に行く機会もそれほど多くはないので、時計本体も預けて、部品が届き次第一緒に送り返してもらうことにしました。取り付けてもらうと数千円の技術料がかかってしまうので、部品を送ってもらい自分で取り付ける…ということにしました。ちなみに、この日は帰り道も静岡駅まで徒歩。良い運動になりました(笑)。
私の手元に宅配便の荷物が届いたのは、時計を預けた3日後のことでした。びっくりするほど早かったですね。納品書を見ると、ピンが1本100円、代金引換の送料が800円の計900円。800円ではとても静岡まで往復なんてできませんから、お得と言えるのでしょう。
そして、もう一つお得だったのが、ピンがちゃんと時計に取り付けられていたこと。基本的に、作業は穴を合わせて差し込むだけですから、サービスで取り付けてくれたんですね。これですっかり元通りです。
ただ、しばらくの間鞄に入れてあったせいで、時計に光が当たりませんでしたから、電池の充電レベルが落ちてしまいました。まだ動作に支障の出てくるLOWレベルまでは行っていませんが、これでは少々不安です。日光浴をさせてやらなくてはなりませんね。
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