年の初めにはちょっと変則的でバタバタしていましたが、妻の紫緒と娘が下田にやって来て、ようやく生活が通常モードに戻りつつあります。家事を全てひとりでやらなくても済むようになるのはもちろん助かるわけですが、家に帰ってくると灯りが点いていて、「ただいま~」と声を掛けると「おかえり~」と返事がもらえるだけでもとても嬉しいものです。
さて、下田生活の通常モードと言えば、私たちにとっては週末の伊豆観光も「通常」のうちです。伊豆の観光の面白いところは、年中それぞれに旬の観光スポットがちゃんとあること。普通なら、温泉巡りの他はちょっとオフシーズンになりそうなこんな時期でも、それは例外ではありません。
今回の目的地は爪木崎。下田市街から車で5分くらいのすぐご近所で、伊豆半島の南東端に突き出た岬です。先端には灯台があったりして、海岸の地形などいろいろと見所がある場所なんですが、一番楽しめるのはこの時期でしょう。300万本とも言われる水仙の群生地で、花がちょうど見頃になります。
毎年12月20日から1月31日まで、爪木崎では「水仙まつり」が開かれています。今シーズンのオープニングイベントでは、下田海中水族館からペンギンが来て歩いたのだそうですね。残念ながらこのときには見に行けなかったんですが。
先にも触れたとおり、下田市街からはすぐご近所ですから、土曜日の昼頃からゆっくり出かけました。国道135号を柿崎の交差点で右折して須崎方面に向かいます。例によって、道中は首都圏のナンバープレートを付けた車や観光バスばかりです。皆さん、何時間も掛けてようやく下田にたどり着いたところなんでしょうね。ちょっと申し訳なくなります。
灯台や水仙の群生地に一番近い駐車場は有料。そこから500mほど手前の高台にある駐車場は無料で、自分ひとり、あるいは紫緒と二人ならそこから歩くところなんですが、歩き始めたばかりの娘を連れて行くにはちょっと遠すぎます。今回は有料駐車場まで車を進めました。
一番の見頃は1月の前半…ということで、ピークは少し過ぎた感じ。一部「お疲れ様」の株も見られましたが、それでもまだまだ一面に広がる白い花が楽しめます。
小さな水仙の花が一面に広がるのは壮観で、しかもこれが空や海の青の中で実に映えます。この色の対比のベストショットは紫緒が撮っているので、彼女のブログで見てほしいところですが、私はカメラの力に任せたクローズアップで勝負してみました。
これだけ多くの花があると、楽しめるのは見た目だけではありません。花の香りも一面に広がります。水仙の香りということで、一歩間違うとトイレの香りになりかねないんですが、そこは野生の奥ゆかしさ…とでも言うのでしょうか。品の良い香りです。
今回は、娘を歩かせよう!と思っていたわけですが、何ともタイミングの悪いことに、到着したときにはお昼寝タイム。仕方なく、途中までは紫緒と交代で抱っこしながら歩きました。遊歩道には階段になっている部分もあるので、ベビーカーに座らせて連れて行くのもちょっと大変です。
もっとも、座らせたとしても、目を覚ませばおとなしく座っていてはくれないんですけどね。最近は、基本的には自分で歩きたがります。歩いてくれるようになれば、抱っこすることが減って楽になるかと思っていたんですが、実際はそうでもありませんね。どこに行くかわからず、目が離せません。逆に神経を使います。
爪木崎の水仙は、この時期の伊豆ならではの観光スポット。まだ十分間に合いますので、是非是非お出かけください。ただ、温暖な伊豆とはいえ一番寒い時期に海岸に向かうわけですから、防寒対策、特に強い風への備えはしっかりとして出かけましょう。
コメントを残す