シャープのノートパソコン・MebiusのWebサイトがリニューアルしました。最近は新製品の発表もなく、開店休業状態だったそうですが、新製品の登場を予告する内容に変わっています。といっても、まだ製品の内容についてはほとんど公開されておらず、それらしいものはFlashコンテンツの最後に現れるシルエットくらいなものです。
Mebiusといえば、薄型・軽量のモバイルノートにも意欲的で、あの伝説の(?)CPU・Crusoeを搭載した製品もありました。Mebiusブランドの新製品こそなかったものの、この間にも「Windows Vistaケータイ」・WILLCOM D4を開発するなど、その心意気は健在だと感じていました。とにかく「目の付け所がシャープ」です。
シルエットが実際に登場する予定の製品だとして推測してみると、気になるのは一見分厚く見える筐体。どことなくプロポーションはレッツノート・CF-Rxシリーズを彷彿とさせます。しかし、20mmを下回る薄型の筐体がセールスポイントだったMURAMASAシリーズを持つシャープが、レッツノートのような分厚い(これはこれでポリシーなんですが)製品を出してくるとはちょっと考えられません。
とすると、考えられるのはCF-Rxシリーズよりもさらに小さなフットプリントの筐体である可能性。WILLCOM D4やVAIO Type Pのような「ウルトラモバイル」対抗機種ではないかと考えています。
この推測が正しければ、シルエットの手前側に見えているスロット状のものは、どうやらPCカードではなさそうです。いったい何でしょうか?。ExpressCard/34か、SDメモリーカードか…まさかW-SIMスロットではないと思いますが。
シャープのプレスリリースの中に、気になる言い回しがありました。「新しいメビウスは、革新的な特長デバイスの搭載等により、多様化するお客様のニーズにお応えします」。何とも思わせぶりです。
新しいMebiusが私の思っているとおりのモバイルパソコンだとすれば、ここで言う「革新的な特長デバイス」はモバイルWiMAXや次世代PHSなどのモバイルブロードバンドではないかな?と思っています。これから夏に向けて登場する新製品なら、内蔵することも十分可能なタイミングです。
ただ、そうなると問題なのはどの事業者と組んでいるのか。組んだ相手で利用できるサービスも縛られてしまいます。普通に業界の力関係を考えれば、内蔵されるのはモバイルWiMAXでしょうけど、もともとウィルコムとの関係も深いシャープですから、WILLCOM CORE内蔵という可能性もあると思っています。
ただ、どちらにしても現在住んでいる下田市ではすぐには利用できそうにありませんね。利用するためには、少なくとも沼津あたりまで出かけていく必要がありそうです。田舎暮らしは、こういうときにはちょっと悲しくなります。
私とシャープ製品との間には不幸な過去もありましたが、常にひと味違う独自の視点で開発され送り出される製品のコンセプトは評価しています。ここ数年は、シャープ製品もいくつか購入しています。最近のレッツノートのあまりの堅実さに少々物足りなさを感じていることもあり、久々に登場するMebiusブランドのノートパソコンがどんなものになるのか、今後も注目していきたいと思います。
シャープでは、この新しいノートパソコンのモニター100名を募集しました。早速応募しておいたんですが、発表翌日の今日・15日には応募が予定数の10,000名に達して締め切られていました。
もし使わせていただけるのなら、徹底的にモニターさせていただくつもりです。おそらく新しいMebiusにとっては強力なライバルのひとつであろうレッツノートを使い、しかもシャープ製品に対するイメージが必ずしもプラスだけではない私にモニターを任せていただけるかどうかで、新しいMebiusに対するシャープの皆さんの自信の大きさが測れるような気もしますが(笑)。
コメントを残す