伊豆半島の先っぽ・下田市に引っ越してから一年が過ぎました。いろいろと不便なこともありますが、一方で観光地・伊豆のど真ん中に住んでいるメリットは積極的に利用してきました。
この一年間で、数々の伊豆の観光スポットを巡りましたが、どこに行くのも、これまでの私が持っていた伊豆のイメージからすると非常識なくらい簡単です。特に、伊豆半島の南半分にあるスポットは日帰りどころか半日コース。実際に昼食を済ませてから遊びに行ったことも多々ありました。
ただ、その代わりに温泉旅館に一泊…というようなプランは全くありませんでしたね。娘がまだ小さかったこともあり、温泉に行ってもなかなか入れませんでしたから、それ以外のパターンを満喫しよう!と意識していました。ただ、本格的に風呂に入れなかった代わりに、足湯にはちょっとこだわりましたね。足湯は、靴下を脱ぐだけで手軽に入れ、しかも無料のところが多いのでありがたいです。
この手軽さのおかげで、伊豆観光のパターンがすっかり変わりました。半日で出かけるようになったのもそうなんですが、もう一つ特徴的なのが、あまり欲張らずにじっくりと時間をかけて楽しむようになったこと。複数のスポットをハシゴする…ということはほとんどしませんでした。
こういう作戦が使えるようになったのは、時間が足りなければ「また出直す」という選択肢を簡単に取れるから。実際に、この1年間で河津バガテル公園には3度、堂ヶ島にも3度行きました。今日に至っては、「入れないからまた明日行こうか」を実践してしまったわけですからね。何とも贅沢です。
ただ、その一方で、出直したときに同じような体験ができるのかどうかはまた別の話です。今回も、天候の変化でずいぶん状況が変わってしまいました。熱海梅園の場合は、あまりにも開花が早く進みすぎたために、出直すこと自体が叶いませんでした。
「また次があるさ」という感覚を、焦らずにじっくり楽しむ方向に生かそうと思っているわけですが、「簡単に何度でもやり直せる」という勘違いはしないように気をつけなくてはいけません。人生、常に平穏で変わらない明日がやってくるとは限りません。一度しかやって来ない一日を、大事に過ごそう…そんな思いは常に持っています。
伊豆での生活も2年目になります。1年間いろいろ遊びに出かけましたが、まだまだ行ったことのない場所はたくさんあります。少しでも多くの場所に出かけて、またここでレポートをしてみたいですね。今年は泊まりがけの温泉旅行にも行きたいところです。
去年は、まさか1年限りで引っ越すことはないだろう…と余裕で構えていたところがありましたが、今年はそうも言えない状況になります。異動はいつあるかわかりません。来年があるとは思わずに、季節折々の魅力を堪能したいと思っています。
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