下田暮らしも2年目に突入しました。せっかくの機会なので、伊豆の観光地をいろいろと回って楽しみたいと思っているわけですが、何しろガイドブックなどに載っている「おすすめスポット」だけでも多すぎて、1年間ではとても回りきれません。まだまだ行ったことのない場所がたくさんあります。
今年も、新しい楽しみを少しでも開拓しようと思っているわけですが、その一方で去年楽しんだ場所にはまた足を運びたくなるものです。そんな場所の一つが河津バガテル公園。フランス・パリ郊外の公園を南伊豆の海が見える丘の上にコピーしてしまった、ある意味実に伊豆らしい観光スポットです。去年だけでも何度も足を運びましたが、季節ごとに違った雰囲気が楽しめます。
以前からご紹介していますが、河津バガテル公園の最大の見せ場は、約1,100種6,000本余りのバラに彩られたローズガーデン。フランス庭園のバガテル公園でどうして呼び名は英語なの?(道路標識にも”Jardin de Bagatelle”とフランス語が書かれているくらいなのに)という突っ込みはともかくとして、バラの花は5月が一番の見頃です。去年はちょっと足を運ぶのが遅くなってしまいましたから、今年は是非ともシーズンまっただ中に訪問したいところでした。
今回は、水曜日・20日に出かけることになりました。仕事は何とか都合を付けて半日休暇を取り、家で昼食を済ませてからのお出かけです。これで余裕たっぷり…というところが下田市在住の最大の強みですね。
一面バラに彩られたローズガーデンは圧巻でした。足を踏み入れる前に、「おおっ」と一瞬身構えさせます。バラがふんだんに植えられたフランスの庭園の再現…といえば、ゴールデンウィーク中に訪れた浜名湖ガーデンパークの「花の美術館」もそうなんですが、ここまでの迫力は感じませんでした。最大の要因はスケールの差なのでしょうけど、バラにこだわって、毎年パリのバガテル公園に職員を研修に出してきた河津町の執念が透けて見えている気もします。
去年との最大の違いの一つは、娘がひとりで歩けるようになったこと。妻の紫緒が写真を撮っている間、娘は遊ばせておくこともできます。娘の興味は、バラの花よりも敷き詰められた砂利と生け垣の葉っぱのようでしたね。綺麗なものをいろいろ見せておきたいと思ってはいるんですが、まだ1歳半では仕方ないんでしょうか。
今回、もう一つ確認しておきたかったのがこれ。ローズガーデンの入り口あたりから、オランジェリー(休憩所)方向を振り返ってちょっと想像力を働かせると、どこかで見たような景色になります。
オランジェリーの中では美術作品の展示会が開かれていましたが、壁にTVドラマ「メイちゃんの執事」の巨大なポスターが貼ってあるのを発見。ちょっとウケてしまいました。ピンクのバラがたっぷりあしらわれたデザインは、普通なら思いっきり目立つのに、ここにあると何故か溶け込んでしまうのは何とも不思議です(笑)。それよりもびっくりしたのが、娘がこのポスターを指さして声を上げたこと。意外にちゃんと見ているものです。
カフェではバラパフェを注文。ピンクのバラ色をしたゼリーの上に果物とバラの香りのソフトクリームが乗った、まさにバラづくしのパフェでした。どう見ても色物に見えてしまうわけですが、ちゃんと香りと味でも楽しめる一品です。
ところで、この日は紫緒が河津バガテル公園の「友の会」・Club Bagatelleに入会しました。年会費2,500円のローズコースでは、1年間本人は入場フリーパス、同伴者も大人5名まで200円引き。さらに、園内の売店で950円で売られているバラの苗が1株プレゼントされます。シーズン中の大人の入園料は1,000円(シーズンオフは500円)ですから、2回来園すれば元が取れてしまうことになります。年に何度か通うつもりがあれば、入会しない手はありません。
プレゼントされる苗は、売店で売られている好きなものを選べます。いろいろ迷った末に、紫緒がカウンターにピンクの花(いかにも彼女らしいです)が付いた苗を持って行くと、「入場券売り場に寄ってください」という伝言を受けました。何だろう?と不思議に思いつつ、帰り際に寄ってみることにしました。
入場券売り場で聞いたのは、「入園料の一部を返金します」という話でした。今回、私は紫緒の特典を利用して200円引きの800円で入園しましたが、実は下田市民だと入園料は半額の500円になり、そこから200円引きの300円が本来の私の入場料だったのだそうです。500円玉を1枚返してもらい、ちょっと得した気分になりました。でも、これまでも何か身分証明を提示すれば割引してもらえたのだとすると、逆にちょっと損したことになるわけで…まあ、過ぎてしまったことは気にしないことにしましょう。
家に持ち帰ったバラの苗は、我が家のベランダで元気に大輪の花を咲かせています。「ブライダルピンク」という品種で、もちろん園内にも植えられているそうです。早く大きな鉢に植え替えてあげなくてはなりませんね。
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