昨日・13日に、柿田川公園に行ってきました。沼津市と三島市に挟まれた駿東郡清水町にあるこの公園は、その名前が示すとおり柿田川の水源地一帯に整備された公園です。柿田川は、この水源地から始まって狩野川に流れ込む、全長たった1.2kmの川。しかし、この小さな川は、その水の澄んでいることでよく知られ、「日本三大清流」の一つに数えられていたり、名水百選に選ばれていたりします。
私たちは、車で下田市と浜松市を行き来するときに、いつもこの公園を横目で見ながら通り過ぎます。というのも、この公園のすぐ北側を通っているのは国道1号線。伊豆半島と東名高速の沼津ICをつなぐ、もっとも一般的なルートです。帰省のときには、全体の行程が長すぎるせいか、「ちょっと寄ってみようか」という気にはなかなかなりません。それでも、何かの折に一度は足を運んでおこうと思っていました。
とはいえ、片道1時間半のドライブで公園を見てくるだけではちょっともったいありません。今回も、そもそも出かけた目的は、国道1号線を挟んで公園の向かい側にあるサントムーン柿田川での買い物でした。
ここには、静岡県内では最大級のホームセンター・ホームアシストが入っています。私も、妻の紫緒も、下田近辺のホームセンターでは見つからなかったものをそれぞれ探したんですが、残念ながら紫緒の捜し物は見つからなかったようです。見つかった私の捜し物と紫緒の手芸用品、そして夏向けのテーブルクロスを買ってきました。
柿田川の水源は、富士山の雪解け水が地下水として山麓に降りてきて、地上に湧き出ている…というもの。公園内には、その「湧き間」をのぞき込むことができる展望台が2カ所あります。第1展望台は、誇張なしで1号線の道路のすぐ脇に当たる場所。車の走っていく音もすぐ近くに聞こえますが、周囲にあるのは全くの別世界です。豊かな緑の中で、突然川の流れが始まっています。
川底から湧き出す水が周囲の砂を噴き上げる様子を、肉眼で簡単に確認することができます。何よりびっくりするのが、目に映る水底の鮮明さ。吹き上がる砂の動きがなければ、そこに水があることを忘れてしまいそうです。
第2展望台に行くと、井戸のような円い水面の底から砂を巻き上げて吹き上がる水が見られます。観光ガイドなどでもよく見かける写真ですよね。ここも、水深はかなり深いはずなんですが、水底の様子は実に鮮明です。さすがに、青みがかった色が水の存在を教えてはくれるのですが。
第2展望台は、この「井戸」を覗き込めるように先端が突き出ています。紫緒も、娘も、このときばかりは青く透き通った水に視線が釘付けになっていたようです。
それでも、さすがに水が湧き出るのを見てくるだけでは、特に娘は飽きてしまいます。公園にはちょっとした芝生広場もありましたから、帰りにはここで遊んでいきました。清流に直接触れられる親水公園も整備されていますが、今回は準備をしていなかったので遊ばせるのは見送りました。夕方に近くなって、ちょっと涼しくなってきた頃合いでしたが、たくさんの子供たちが遊んでいました。
水の綺麗さはもちろん、それが当たり前のように身近なロケーションにあるところが驚きですね。周囲の開発が進む中、それを守り続けてきた地元の努力にも頭が下がります。あの水の透明感は、一見の価値があります。
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