SSK World

ハードディスクを交換し、私の自作タワーも無事元通り。快調に動いています。前回、2.5型のハードディスクの利点として動作音が静かなことを挙げたんですが、私の環境の場合、まだシステム起動用に3.5型のドライブが残っているので、残念ながら全体としては全然静かにはなっていません。他にもいろいろ騒音源はありますしね。

敢えて2.5型を使ったことで、ちょっと気になっていたのは速度面の性能。もっとも、これについては、全然心配していませんでした。データシートを見比べると、新しいHTS723232L9A360がほとんどすべての面で上回っています。ところが、とりあえずベンチマークで競争させてみたところ、とんでもない事実が明らかになりました。

ともかく、結果をご覧ください↓。

CrystalDiskMark 2.2
Array	HDT722516DLA380 (3.5型) – Mirror	HTS723232L9A360 (2.5型) – Mirror	HDS728080PLA380 (3.5型) – Stripe
Sequential Read	43.552MB/s	85.598MB/s	80.660MB/s
Sequential Write	43.151MB/s	83.326MB/s	63.053MB/s
Random Read 512KB	25.529MB/s	42.974MB/s	33.608MB/s
Random Write 512KB	25.239MB/s	50.188MB/s	33.458MB/s
Random Read 4KB	0.489MB/s	0.833MB/s	0.573MB/s
Random Write 4KB	1.381MB/s	1.189MB/s	2.249MB/s

数値を見比べてみるとびっくり。HTS723232L9A360のミラーリングアレイの速度が、それまで使っていた3.5型ドライブのミラーリングアレイばかりか、システムをインストールしているストライピングアレイまでも上回ってしまったんです。システムドライブはデータ保護のために余分な負荷がかかっているのかも知れませんが、それにしてもあまりに違いすぎます。

そもそも、ストライピングで使っているのは速度を稼ぎたいからであって、それ以上の性能が確保できるのなら、RAID（以前にも触れているとおり、冗長性のないストライピングを「RAID」と呼ぶのは違う気がしますが）なんか使わずにシンプルな構成にした方がいろいろな面で有利です。追加のドライバを組み込む必要はなくなりますし、トラブルが発生したときの対処も簡単になります。

そこで、今度は2個あるHTS723232L9A360の片方をシステム用に、もう片方をデータ用にする形でWindows Vistaをセットアップし直しました。ミラーリングによるデータの保護は行われなくなりますが、NASとの間で随時バックアップは行っていますし、特に重要なデータはレッツノートにもコピーを置いていますから、何とかなるのではないかな？と思っています。

3.5型のハードディスクがなくなり、動作音はかなり変わりました。「ハードディスクの音」と認識できる音は全くしません。聞こえてくるのはファンの風切り音くらいなものですが、これもアイドル時で回転数が落ちればほとんど気になりません。それよりも、隣に置いてあるNASの動作音の方がずっと大きくて気になりますね。これもかなり年季が入ってきましたから、それこそミラーリング機能のあるような新しいものに換えていきたいところです。

ちなみに、インストールした後で改めて速度を計測したら、ちょっと速度が落ちたようです。システムの入っているドライブも、データ用のドライブもほぼ同じ速度でしたから、これはRAIDを使わなくなったことでチップセットの挙動が変わったのが原因なのかも知れません。

CrystalDiskMark 2.2
Array/Drive	HTS723232L9A360 – Mirror	HTS723232L9A360 – No RAID
Sequential Read	85.598MB/s	70.611MB/s
Sequential Write	83.326MB/s	69.451MB/s
Random Read 512KB	42.974MB/s	37.836MB/s
Random Write 512KB	50.188MB/s	41.658MB/s
Random Read 4KB	0.833MB/s	0.786MB/s
Random Write 4KB	1.189MB/s	1.171MB/s