日本プロ野球のペナントレースは、9月に入りいよいよ終盤戦。両リーグとも首位チームにリーグ優勝へのマジックが点灯し、ペナントの行方は見えてきたのかな…という感もありますが、一方ではクライマックスシリーズ(以下「CS」)への出場をかけた3位争いがヒートアップしています。常々、CSによる日本シリーズへの挑戦権争いには釈然としないものを感じますが、こういうシステムである以上は、そこに沿って応援をしていくことになります。
セ・リーグでは、親の代からずっと応援している中日ドラゴンズが現在リーグ戦2位で、CSへの進出をほぼ確実にしています。一昨年に日本一になったときにもリーグ戦2位から勝ち上がったわけで、考えようによっては好位置なのかもしれません。でも、やっぱりリーグ戦制覇、そして日本一…という完全勝利を目指してほしいものです。逆転のリーグ優勝は相当厳しくなりました。それでもなおリーグ優勝を狙うのか、次に向けた調整に移るのか。日本一にこだわるなら後者を選ぶべきで、実際に落合監督もそれほどキツい鞭は入れていない風ですが、ファンはどうしても欲張ってしまいます。
一方、パ・リーグでは、創立以来応援を続けている東北楽天ゴールデンイーグルスが、昨日・12日にCS進出へのマジックを点灯させました(今日には消えてしまいましたが)。開幕当初は首位争いをするほどの快進撃を見せたイーグルス。さすがにそのまま突っ走ることはできなかったわけですが、5年目にして初めて、ペナントレースの「次」に進めるチャンスです。短期決戦では、そのときに調子のいい選手を効果的に起用できるか、監督の采配が大きなポイントになり得ます。それだけに、CSに進出さえできれば…と期待してしまいます。
さて、そのイーグルスで「4番・指名打者」として打線の中軸を背負っているのが山崎武司選手。昨日の試合では3安打4打点、2本塁打の大活躍でした。この日1本目の今季34号は、41歳を迎えるシーズン(彼が41歳になるのは今年の11月ですが)での最多本塁打記録を更新する一発になりました。今シーズンは1500本安打、1000打点、350本塁打と、数々の節目になる記録も達成しています。本塁打王争いにもまだ可能性はあります。
山崎選手は、1986年にドラフト2位で中日ドラゴンズに入団。1996年には本塁打王を獲得するなど、ドラゴンズの「顔」の一人として活躍してきた選手です。その後、出場機会を失いトレード、さらに移籍先でも戦力外通告…と、選手生活に幕を引く寸前まで行った彼ですが、新規参入球団の楽天イーグルスに居場所を得て復活。2007年には自己最多となる43本のホームランを放ち再び本塁打王に。108打点で打点王にも輝きました。両リーグで本塁打王を獲得している選手は、これまでに落合博満選手、タフィ・ローズ選手と彼の3人だけなのだとか。
仙台でイーグルスの試合を観戦した日も、彼は4番・指名打者で出場していました。そのときは、チームと仙台のファンたちに必要とされている姿を見られて嬉しかったんですが、その後ここまで再ブレークして、40歳を過ぎた今年まで現役を続けてプロ野球界全体から注目されるようになるとは…正直なところ、予想を大きく超えました。もうしばらくは、彼の活躍を楽しみにしながら試合が見られそうです。
余談ですが、彼とともにイーグルスのクリーンアップを任されている鉄平選手も、ドラゴンズからトレードで移籍してきた選手です。ドラゴンズ時代、なかなか芽が出てこなかった土谷鉄平選手(登録名が「鉄平」になったのはイーグルス移籍のときから)を中日スポーツの紙面で見ていますから、現在の彼の活躍を見ていると嬉しくなります。
40歳を過ぎても頑張っているプロ野球選手が増えてきましたが、私としてはやっぱり外してはいけない人が、中日ドラゴンズの山本昌投手です。昨年度通算200勝を達成した彼ですが、今年はなかなか結果が出ず、出番もなかなかもらえず、二軍での生活が続きました。それでも、金曜日・11日にようやく今季初勝利。これで、初勝利を挙げた1988年から22年連続で勝ち星を挙げ、セ・リーグ新記録となりました。
今頃初勝利では全然期待はずれなのは確かなんですが、それでも「もしかするとこのまま引退?」と思っていただけに、ちゃんと帰ってきてくれたのは嬉しかったですね。もっとも、今年が2年契約の1年目である彼にとっては、引退する理由も、手を抜く理由も全くないわけで、至極当然のことなんですが。二軍戦での登板イニング数は102でぶっちぎりのチームトップだそうです。身体も、気持ちも、まだ全然切れていません。
リーグ戦終了以降も続くであろう厳しい戦いの中で、プロ26年目の大ベテランの経験と技の生きる場面はまだあるはずです。未だ叶えられていない「日本シリーズでの1勝」にも期待しましょう。
40歳を過ぎても頑張っているプロ野球選手が増えてきましたが、私としてはやっぱり外してはいけない人が、中日ドラゴンズの山本昌投手です。昨年度通算200勝を達成した彼ですが、今年はなかなか結果が出ず、出番もなかなかもらえず、二軍での生活が続きました。それでも、金曜日・11日にようやく今季初勝利。これで、初勝利を挙げた1988年から22年連続で勝ち星を挙げ、セ・リーグ新記録となりました。
今頃初勝利では全然期待はずれなのは確かなんですが、それでも「もしかするとこのまま引退?」と思っていただけに、ちゃんと帰ってきてくれたのは嬉しかったですね。もっとも、今年が2年契約の1年目である彼にとっては、引退する理由も、手を抜く理由も全くないわけで、至極当然のことなんですが。二軍戦での登板イニング数は102でぶっちぎりのチームトップだそうです。身体も、気持ちも、まだ全然切れていません。
リーグ戦終了以降も続くであろう厳しい戦いの中で、プロ26年目の大ベテランの経験と技の生きる場面はまだあるはずです。未だ叶えられていない「日本シリーズでの1勝」にも期待しましょう。
連続シーズン勝利のプロ野球記録は23年。横浜ベイスターズの工藤公康投手が、セ・パ両リーグ4球団(西武→ダイエー→巨人→横浜)に跨いで1985年~2007年に残している記録です。工藤投手は今年プロ28年目の46歳。私がWeekly SSKを書き始めた10年前・1999年のオフに、彼にとっては3球団目の読売ジャイアンツにフリーエージェントで移籍した話を取り上げています。
この人が現役を続けているせいで、山本昌投手が「最年長○○」の記録をなかなか更新させてもらえない部門がいくつかあります。自称「ハマのおじさん」は、今シーズンは中継ぎでの起用ですが、今日までに37試合に登板…と、まだまだ元気です。引退の気配すら見せてくれません。ここまできたら、是非とも50歳代になるまで投げ続けていてほしいものです。
昔と比べて、スポーツ選手たちが自らの商売道具である身体の管理をしっかりと行うようになってきたことが、選手たちの長寿命化につながっていることは間違いないと思います。今回触れた40代プレイヤーの皆さんは、それぞれに徹底した自己管理で知られています。
まだ彼らほどの年齢には達していませんが、メジャーリーグ・シアトルマリナーズのイチロー選手もそんな厳しい自己管理が有名な選手のひとりです。すでにメジャーリーグでの2000本安打をクリアし、9年連続200本安打にも王手をかけていますね。当たり前のように記録を作り続ける彼が、どこまで走り続けてくれるのか楽しみです。
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