木曜日・10月22日から、マイクロソフト社の新しいOS・Windows 7の一般向けの販売が始まりました。当日は、秋葉原の電気店、パソコン関係のショップ等で大々的にイベントが催され、新聞やテレビ等のメディアでも大きく取り上げられていました。「7」つながりで…ということか、ウルトラセブンが登場したイベントもあったそうですね。同じようなことを考える人は結構いるものです。
そして、我が家にも22日の朝にWindows 7 Home Premiumアップグレード・ファミリーパッケージが届きました。18日に予約しておいたわけですが、何しろたった3分で完売した超人気商品です。開けてみたら、中に入っていたのは「ハズレ」と書かれた札1枚だった…なんてことはさすがにないと思う(元ネタがわかる人、年齢がバレますよ…笑)んですが、包みを開けてみるまでは正しい中身が入っているかちょっと不安でした。
ちなみに、一緒に写っているMicrosoftロゴ入りの白いカードは予約特典。「スキミング防止カード」というものだそうで、Suicaなどの非接触式ICカードからデータを読まれるのを防ぐのだとか。普段はほとんど出番がないんですが、東京や浜松に行くときに使わせてもらいましょう。
箱を見ると、ちゃんと「PC 3 台までアップグレード」という記載があります。せっかくの権利ですから、しっかり使いたいところですよね。…というわけで、我が家のパソコン3台に順繰りにインストールしていくことにしました。
まずは、私の自作デスクトップから。これは、既にWindows 7 RC版で常用していたので、動作するか…というレベルの心配は全くしていませんでした。最初のβ版の段階から、Windows 7の動作は実に安定していましたからね。互換性問題も考えて、念のためにWindows Vista Ultimateもインストールしてありましたが、ほとんど出番はありませんでした。
以前、RC版をインストールするときに、Vistaからなら環境を引き継いでのアップグレードインストールが可能…という話をしましたが、これは、RC版が「お試し版」だからこそできたこと。Windows 7 Home Premiumのアップグレードインストールは、VistaのHome Premium版からしか行えません。それ以外のエディションからだと、新規インストールをするしかありません。
いずれにしても、Windows 7が正式に登場すれば、Vistaの環境を残しておく意味は全くないと思っていましたから、2つのWindowsシステムを入れたパーティションを解放し、一つの領域で確保し直して新規にインストールしました。基本的に、アップグレード版は従来のWindowsを起動しているときにDVD-ROMを挿入してインストールを始めるんですが、パーティションの変更を行うためには、一度再起動させてインストールDVD-ROMからの起動を行う必要があります。
新規インストールの場合、本当にまっさらな状態にされてしまいますから、それまで使っていた設定などをバックアップしておく必要があります。今回は、RC版から「Windows転送ツール」を起動して設定を外付けハードディスクに保存しておき、製品版Home Premiumをインストールした後で設定を復元しました。
ユーザーが作成したファイルや壁紙などの画面設定だけでなく、Internet Explorerのお気に入りや覚えさせたパスワード、インストールされていた様々なアプリケーションの設定まで一緒に引っ越してくれるので、移行はずいぶん楽です。ただ、さすがにアプリケーションそのものまでは引っ越させてもらえないので、これは個別に、地道にインストールしていくしかありません。
動作については改めて言うまでもなく、RC版同様にすこぶる快調に動いています。RC版では、NASの「玄箱」KURO-BOX/HGにあるファイルが全く見られない不具合があったので、ちょっと不安もあったんですが、製品版では全く問題ありませんでした。Windows 7そのものの問題というよりは、非対応のセキュリティソフトをいろいろとインストールしてみたのが悪影響を及ぼしていたのかも知れません。
お次は、妻の紫緒が使っているデスクトップ。こちらにも先にRC版をインストールして試していましたから、不安はそれほどありません。3.2GHzのPentium 4で動く、Windows XP中期から後期に当たるスペックのマシンです。本当は、もっと電気を食わないプラットフォームに乗り換えたいところなんですが…。
Windows XPは7へのアップグレードの対象OSにはなっているんですが、エディションに関わらず新規インストールのみとなります。私のデスクトップと同様に、XPの起動中にDVD-ROMを挿入し、インストーラを起動します。あとは画面の指示に従って作業を進めるだけです。高速なセットアップもβ版のとき以来変わりません。
デスクトップが表示されるまでは、つまらないくらい順調に作業が進みましたが、一つ面食らったのが、メールソフト・Becky!がまともに使えなくなってしまったこと。メールボックスは開けるんですが、メールチェックをすると内容が更新できずにエラーメッセージを出し、アプリケーション自体が異常終了してしまいます。
管理者権限で起動すれば問題なく動作したので、問題はファイルのアクセス権関係かな?と思い、いくつか設定を変えて試してみたら、管理者権限を使わなくても動くようになりました。どうやら、転送ツールで移行したメールボックスのファイルの「所有者がシステムと異なる」のが問題だったようです。
Windows 2000以降、だんだん厳しくなるばかりのアクセス権制御。セキュリティを守るためには仕方ないんですが、シンプルなシングルユーザーの環境ではやっぱりちょっと面倒に感じてしまいます。
さて、最後の3台目がいよいよレッツノート・CF-R4Gになるんですが…続きはまた回を改めて。何しろ、こいつだけはちょっと手間がかかるものですからね。実はまだセットアップが完了していないんです。さすがに3台連続の新OSインストールは少々しんどい(汗)。
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