12月になりました。SSK Worldでは、トップページのバナーをクリスマス限定版にした他に、ささやかながらアクセスカウンターのメッセージに「Merry Christmas!」を表示しています。
このバナーには、箱根に出掛けたときに星の王子さまミュージアムで撮影したクリスマスツリーが写っています。最近、巷では9月になるとハロウィンの、それが終わって11月になるとクリスマスの飾り付けをしているような気がします。それぞれ2ヶ月前から騒いでいるわけで、何だか気が早いなぁ…と思うわけですが。
実は、12月になって一つ気になり出したことがあります。それは、携帯電話の機種変更をどうするか?ということ。現在使っているN905iμは、一昨年の12月に機種変更したもので、間もなく購入してから2年になります。実は、その前の機種も、さらにその前の機種もほぼ2年使っていることになり、私にとっては自然なリズムなのかも知れません。しかし、今回は他にもそうせざるを得なかった理由が重なっています。
一昨年・2007年の秋冬シーズンから、NTTドコモは、月々の利用料金を引き下げる一方で端末価格を引き上げ、分割払いでの支払いもできるようにする…という、いわゆる「バリューコース」による販売を積極的に進めてきました。
このときに、分割回数を12回または24回と設定しましたが、主流になっていたのは月々の支払いがより安価になる24回払い。つまり、端末の購入代金を完済するのに2年間かかるわけです。これは、NTTドコモに限った話ではなく、既にソフトバンクやウィルコムが導入していた分割払いも、やはり24回払いが主流でした。
これに加えて、2年間継続しての契約を前提に基本料金を大幅に割り引くサービスも、各社で用意されました。2年に満たないうちに契約を解除しようとすると、高額な解約金を支払わなくてはならないばかりか、端末代金の支払いまで残ってしまう(残額を一括払いすることもできますが)わけで、2年間は動きたくても動けない…という、いわゆる「2年縛り」の状況が発生したわけです。
私の場合、N905iμの購入代金は分割にせず一括で払いましたから、この点での2年縛りはありませんでした。しかし、「ひとりファミリー」化したときの影響で2年契約の割引サービス「ひとりでも割50」を申し込みました(その後妻の紫緒たちと一緒に「ファミ割MAX50」に移行しました)から、2年縛りとは全く無縁ではいられませんでした。
さらに、端末が故障したときに家まで代替機を届けてくれる…という「ケータイ補償お届けサービス」でも、2年間同一端末を使うと機種変更に使えるポイントをプレゼントしてくれます。この点でも、2年間は粘ろう!と思っていました。
こうして各社が展開した「2年縛り戦略」は、ユーザーの囲い込みという当初の目的としては確かに機能したようですが、その一方で、かなり深刻な問題もいくつか抱え込んでしまったようです。
一つ目の問題は、端末が売れなくなってしまったこと。2年間は買い換えさせまいとする方向に戦略を打ったわけですから、こうなるのは当然の話なんですが、これまで短いサイクルで新製品を投入して売ってきた端末メーカーからすれば、これは死活問題です。以前から、開発の負担が大きく、利益幅があまり大きくないと思われる携帯電話メーカーの間では業界再編の動きがありましたが、この2年間でその動きはさらに加速したようです。
そして、これは先の問題とも関わってくるんですが、端末が更新されていかないために、端末の新機能を使って提供する新サービスの普及も遅くなってしまいます。この2年間にNTTドコモが始めたサービスの中では、ユーザーの状況に合わせて随時情報を提供する「iコンシェル」はかなり面白いと思っていましたが、機種変更をしないことには利用ができません。横目で見ながら時が過ぎました。
バリューコースの導入から2年が過ぎ、最初の2年縛りが解ける人が出始めました。ここを狙って、NTTドコモだけではなく各社とも気合いの入った新製品を投入してきましたね。現時点で機種変更を検討している私としても、これは嬉しいところです。
N905iμのときには、「全部入り」なんて宣伝をしていたはずなのに、いくつか我慢したものがありましたが、今回はそんな必要はなさそうです。機種のバリエーションは豊富で、ニーズに合わせた選択ができます。
さて、そんな中で私はどんな選択をするのか?…実は機種変更以外にもいろいろ考えていて、まだ決めかねている部分も残っているんですが、また回を改めて報告させていただこうかと思っています。
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