私の新しい相棒になった携帯電話・F-03B。まずは、先代のN905iμといろいろ比べてみようかと思います。まずは折りたたんだ状態。縦・横サイズはカタログ上ではF-03Bの方がわずかに大きいことになりますが、実質的にはほぼ同じと言って良いでしょう。
前回にも触れているとおり、最薄部はF-03Bが1mm厚いだけで、これまたほとんど変わりません。しかし、一番厚くなっているヒンジ付近で比較すると、これが3mmくらいの差に拡大しています。この部分には、デジカメの心臓部である1,220万画素のCMOSセンサー、指紋認識用のタッチセンサー、赤外線ポート、おサイフケータイを支えるFeliCaポート…と、数多くのパーツが組み込まれていますから、厚くなるのも仕方ないのかも。もっとも、それでも寸法は17.1mmだそうなので、十二分に薄いんですが。
この厚みの差がある形状が、意外な貢献をしています。写真撮影時に、自然とカメラを指で隠さない持ち方ができるんですよね。N905iμの場合は、普通に持つとちょうどカメラの部分を指で隠すようになってしまい、改めて持ち直す…ということも結構ありました。
液晶ディスプレイのサイズは3.0型、画素数は480×854ドットと、どちらも全く同じです。しかし、画面を見比べていると不思議なのは、F-03Bの方が高解像度に見えてしまうこと。どうやら、これはフォントや画面デザインの違いが原因のようです。
一方、入力キーの方はかなり違います。キーの構造がシートキーではなく普通のセパレート型になっていることもありますが、それ以上に気になるのはキーレイアウトの違いです。特に違うのは、方向キーを取り囲む4つのソフトキーに割り当てられた機能。しばらくの間は、キー表面を見て確認しながらの操作になりそうです。
実は、もう一つ大きな違いがサイドキーが左側にあるか、右側にあるかの差。左手で本体を持って、左手の親指で方向キーなどを押す私の場合、右側にあるサイドキーは左手の人差し指や中指で操作することになります。左側にある場合、親指を移動させて押すことになりますが、これが結構押しにくく、サイドキーはあまり使わなかったんですよね。今回の配置の方が使いやすそうです。ちょっと練習すれば、薬指もサイドキーの操作に使えそうですね。
キーの配置とも関連しますが、非常に気になる違いが文字の入力方法。PやNを使っていた頃に、T9(てぃーないん)というちょっと特殊な入力方法を愛用していました。これは、例えば「おはよう」と入力するときに「あ」「は」「や」「あ」のキーを1回ずつ入力すると、「おはよう」「いひょう(意表)」「おはやい(お早い)」などの候補が表示される…というもので、慣れてくると相当高速な入力ができます。
F-03Bでは、このT9は使えないので、「あ」を5回、「は」を1回…と入力していくわけですが、「おは」と入力されたあたりで、F-03Bの方で入力したいフレーズを推測して変換候補をずらりと表示し、その中に「おはよう」がちゃんとあります。「おはよう」を確定すると、何も入力しなくても次に「ございます」や「。」「!」「?」などの候補が出てきます。「。」を選択した後にも、また候補が並びます。以前入力した文章の履歴も参考にしているようです。
これを繰り返していくと、ほとんど文字を入力しなくても、そこそこに文章が書けてしまいます。例えば、F-03Bを使い始めたときに「車が多いだろうし、気をつけて来てね。あわてないように。」というメールを送ったんですが、この文章を入力するために私自身は5文字くらいしか入力していません。これなら入力はずいぶん早くなるはずですが、自ら文章表現を考える能力を失ってしまいそうでちょっと怖いです。
現在、富士通製の端末では文字入力にATOKが採用されているのだそうです。ATOKは、パソコンで私が愛用している日本語入力システムでもあります。推測変換の機能はパソコン用のATOKにも装備されていますが、文字入力が面倒な携帯電話でこそ威力を発揮する機能ですね。
F-03Bは、ワンセグ放送やBluetoothの他にも、N905iμの頃にはまだなかった、いろいろな新しいサービスに対応できる機能を持っています。これらについては、すぐに判断できるわけでもありませんし、ちょっと時間をかけて体験し、少しずつ確認していきたいと思っています。
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