さて、いよいよN905iμに代わる新しいケータイ選びです。先にも触れているとおり、NTTドコモの「2年縛り」が明けたこの秋以降、気合いの入った新機種が続々登場しています。パッと見回すと、どれが良いのか目移りしてしまう方も多いかと思いますが、必要な条件、あるいはこだわりたいポイントを絞り込んでいけば、どれを選べば良いのかは自然に見えてきます。
N905iμの「スリムで高性能、高級感のあるデザイン」というコンセプトそのものは好きでしたから、この点については今回もこだわりたいところです。携帯電話にも様々な機能が搭載されるようになりましたが、そのせいで大きく、重く、ゴテゴテになってしまうのはいただけません。
N905iμのときには、他の905iシリーズと比べると機能面でどうしても妥協しなくてはならなかったんですが、今のラインナップの場合、特定の機能が削られている…というよりも、機種ごとに取捨選択されて搭載されている機能の中で、どれを選ぶのか?という見方になってきます。
もっとも、取捨選択とは言っても、最低限搭載されている機能のレベルがずいぶん底上げされています。ワンセグ放送の受信機能は当たり前。GPSやおサイフケータイもほぼ標準装備です。NTTドコモでは導入が遅れ気味だったBluetoothも、搭載している機種がずいぶん増えました。基本性能を見ても、例えばカメラの画素数は800万画素級以上が普通(我が家のどのデジカメよりも多くなってしまいます…汗)になっていますし、動画・静止画ともに手ブレ防止機能を装備しています。
そして、もう一つ今回どうしてもこだわりたかった要素が防水性能。かつて水濡れのせいで修理を拒否されたこともありますし、以前から防水性能は気になっていました。すでに2年前の時点でも防水端末はありましたが、当時はまだ特殊なもので、防水である代わりに他の機能を大幅に犠牲にしているのが現状でした。
この2年間で、防水性能を持った端末がずいぶん増えました。機能面でも、デザイン面でも、非防水の端末に遜色ないものが出てきましたね。生活に密着して使われる道具ですから、本来防水は特殊機能ではなく基本性能の一つであるべきだと思うんですが、どうやらメーカーの皆さんにも同じ考えの方々がいらっしゃったようで、嬉しい限りです。
これらの点を考慮に入れて、今回私が選んだ端末はF-03B(写真左)。N905iμ(写真右)とたった1mmしか違わない最薄部13.9mmの筐体に、ワンセグからBluetoothまで、今どきのケータイが持っている機能のほとんどを取り込んだ製品です。しかも、水中でカメラ撮影が可能なほどの防水性能、さらに防塵性能も持っています。
現在の4系統のラインナップの中では「SMART」シリーズに属することもあり、デザイン面でもオトナのテイストに相当こだわった端末です。特に、私の購入した「TITANIUM BROWN」カラーでは、液晶側背面にチタンコーティングが施され、本物の18金や金メッキのパーツも使われています。高級感は抜群なんですが、光沢仕上げのボディには指紋が非常に付きやすいのが贅沢な悩み。ついつい、ちょっと操作しては拭き上げてしまいます。
型番の「F」は富士通製端末であることを示します。私はFを使うのは初めてなんですが、富士通はNTTドコモ向けの端末では歴史も実績もあるメーカーですよね。新しい世代のシリーズが始まるときに、Fはしばしば露払いの役目を担います。市場に出た初めてのiモード端末はF501iでしたし、movaからFOMAへの本格的な移行を目指した900iシリーズのときも、最初に登場したのはF900iでした。
今期の冬春モデルでも、F-01BとF-02Bが先陣を切りましたが、F-03Bも含めて3機種が防水・防塵仕様で、それぞれにこだわった機能と意欲的なデザインが印象的です。さらに、来春登場予定のF-04Bは、ディスプレイ部とキーボード部が分離する、世界初の「セパレートケータイ」です。実は、今一番元気なドコモ端末メーカーかも知れません。端末のメーカーを乗り換えるのは、操作性が変わったりして不安もありますが、ちょっと使ってみたいな…と思ったわけです。
ちなみに、端末価格は普通に買うと6万円を超えるんですが、24回払いなら頭金5,250円+ひと月あたり2,499円。私の場合は、すでにドコモポイントが12,500ポイント貯まっていた他、「ケータイ補償お届けサービス」からのプレゼントが3,000ポイント、さらにキャンペーンのクーポンが10,000ポイントあったので、これらが支払いに充当できます。結果的に頭金はなし、分割代金も8回分はポイントで全額払えてしまうことになります。長い間使い続けていると、良いことも少しはあるものです。
箱を開けて中身を見てみると、一つびっくりするのが取扱説明書。分厚くなる一方だった以前の取扱説明書と比べると、信じられないくらい薄くなっています。冊子に記載するのは基本的な部分だけにとどめ、詳細な説明書はWebサイトで入手するようになっているのだそうですね。また、本体内にオンラインヘルプの「使いかたガイド」が内蔵されているので、これも活用して使い方は勉強していきましょう。
箱の中身でもう一つびっくりした…というより新鮮だったのが、充電時に使う卓上ホルダが標準で添付されていたこと。充電器も含めて、これまでは別売りされているのが当たり前でしたからね。
卓上ホルダを使わないとすると、側面のキャップを開けて、外部接続端子に充電器のケーブルを接続して充電することになります。しかし、キャップを頻繁に開け閉めすることになると、パッキンが劣化するなどして、防水性能を維持する上で不利になります。卓上ホルダが同梱されているのは、「キャップをあまり開け閉めしないでほしい」というメッセージなんですね。
外部接続端子は、充電をするとき以外にも、ハンズフリー通話を利用したり、音楽やワンセグ放送の音をヘッドホンで聴いたり、カーナビやパソコンに接続して通信したりするときにも必要になります。でも、そこで「開け閉めしないでね」と言われると困ってしまいますよね。ただし、F-03Bの場合には、Bluetoothを使いこなせば、外部接続端子の出番はほぼありません。防水ケータイにこそBluetoothは必須の機能だ!と思っていたんですが、これまでは両方を搭載した製品がなく、私がこれまで防水ケータイを選ばなかった理由の一つはここにありました。
もちろん、Bluetoothを活用するためには、接続する相手のデバイスが必要になります。あれも欲しいし、これも欲しいし…出費ばかりが増えていきそうな予感です(汗)。
例によって、機種変更すると新しい機能が満載で、使いこなすまでが大変です。いろいろ試しながら、随時レポートしていくつもりです。お楽しみに。
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