コースのほとんどがつながり、いよいよ完成が見えてきたスペースワープ10000。残りあと1ルートの設置を残すのみです。それでは、始めましょう。
最後のルートは、「シーソールート」の途中から分岐する「シングルループルート」。その名の通り、一気に駆け下りて1回宙返りし、あとはエレベーターに戻ってくるだけ…という、文章にするとあまりにも簡単なルートです。しかし、もちろん話はそんなに簡単ではありません。
ここまでの4連ループやトルネードと比べれば、宙返りさせること自体はそう難しくないはずなんですが、一番最後だけに、他のルートのレールが走っている間をかいくぐりながら設置していくことになります。設置すること自体も、狭い場所に手を突っ込みながらの面倒な作業になりますが、それ以上に困るのは、うまく行かなかったときの調整。レールの位置を動かそうにも、他のレールやアーム、シャフトなどと干渉してしまいます。
宙返りをクリアした後も、ボールの勢いを削いでいくのが意外に難題です。ループの出口からコースの端まであまり距離がないので、坂を上らせながらカーブしていくしかないのですが、ここでボールが勢い余って飛び出してしまいます。
あと、この段階で結構困ったのが、レールサポートが足りなくなってしまったこと。レールサポートは、2本のレールの間隔を保つために使う枕木のようなもので、アーム同士の間隔が長い場所に取り付けます。カーブなどでボールのスピードが速いところだと、レールサポートなしではボールがレールの間からこぼれてしまうことがあります。他のルートから何とか融通して間に合わせました。
これで、スペースワープ10000・基本コースレイアウトが組み上がったことになります。さあ、試験走行…ということになるわけですが、走らせてみると見事なまでにうまく行きません。後半に通したルートの影響で、序盤で組み立てたルートが微妙に狂っています。順番にボールを転がして、コースからボールが外れるたびに微調整を繰り返し、コース全体が流れるようにしていきます。
結構デリケートなのが、エレベーターへの進入。あまりスピードが速すぎると、入り口で跳ね返ってしまいますし、逆に遅すぎても、エレベータに乗れずにレール上に止まってしまいます。遠回りさせるにしても、どん詰まりのこの場所では限度がありますし…。それでも、何とかまともに乗ってもらえるようになりました。
調整が一通り済んで、これで完成!となるわけなんですが、それでもしばらく走らせていると、またボールがレールを外れるようになってきます。どうやら、走らせている間に少しずつアームなどが動いてしまうようです。まだまだ微調整の日々が続きそうです。考えてみると、おもちゃ屋で延々とボールが転がり続けていたのは、実は結構すごいことだったのかも知れません。
余談ですが、残ったパーツを使って、こんなものを作ってみました。ボールを走らせないときには、ここに並べて置こうかと思います。
出来上がるまでかなり大変だったんですが、これでもまだ「基本」です。もちろん、その先には「応用」があるんですが、まずは基本をじっくり楽しもうかと思います。…というよりも、ちょっと息切れしたので一休みさせてください(苦笑)。
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