レッツノートの2010年春モデルが発表されました。ネットブック勢の猛烈な攻勢にも全く軸がぶれず、2009年冬モデルでは「ハイパフォーマンス・タフ・モバイル」CF-S8/N8で自らの進む道を明確に示したレッツノートですが、今回はその方向性をさらに伸ばす進歩を遂げました。CPUはIntel社製の最新モバイル向け製品・Core i7/i5に更新されています。デュアルコア×Hyper-Threadingで、ついに論理コアは4個になりました。
今やレッツノートの「第3世代の売り」となっているハイパフォーマンスが、ついに900gそこそこのいちばん小さなレッツノート・CF-R9Jにも持ち込まれました。店頭版は、定格1.06GHz動作で最大2.13GHzまでTurbo Boostが効くCore i7-620UMを搭載。マイレッツ倶楽部専用モデルでは、1.20-2.26GHz動作のCore i7-640UMを搭載しています。「世界最小のCore i7搭載PC」なのだそうです。
このTurbo Boost機能は、2つのCPUコアだけでなく、同じチップ上に搭載されているGPUとの間で調整しながら、パフォーマンスが必要な部分の動作速度を上げる…というものだそうですね。より高度な電力管理で、電力あたりのパフォーマンスが向上しそうです。実際に、各所で公開されているテストでも、性能向上は実感できているようです。バッテリーでの駆動時間は少々短くなってしまいましたが、十分実用レベルはキープしています。
ただ、一つだけ残念なのが、CF-R9Jには他の3機種に標準搭載されているモバイルWiMAXが搭載されなかったこと。次世代のモバイル・ブロードバンドとして、モバイルWiMAXには注目しているんですが…。筐体内へのアンテナの配置が難しかったのでは?という話もあるようですが、CF-R9としての製品サイクルの中では克服してくれるかも知れません。そういう意味では、私にとってはこの製品は「マイナーチェンジ待ち」ですね。もっとも、相変わらず資金は全然ないんですが(涙)。
アンテナの配置といえば、弟・ささっちがVAIO Pを題材にして無線系の改造に色気を見せているようですが、あれも電波周りの条件はかなり厳しそうです。WiMAXのアンテナがどういう扱いになっているのかも、ちょっと調べてみる必要がありますね。無線LANのIEEE802.11b/gと周波数が近いので、共用していそうな気もするんですが、もしそうなら、改造はかなり簡単になる可能性もあります…あくまでも「理論的には」、ですが。
コメントを残す