年が明けても相変わらず不安を数多く抱えた世の中ですが、そんな中で気になっていることの一つが、新型インフルエンザ。一時期は、鳥インフルエンザ由来の強毒性ウイルスの流行が心配されていたわけですが、現在流行しているのは豚インフルエンザからの変異で発生したもので、幸い毒性は従来のものより大幅に強くなったわけではないようです。もちろん、これから先どんな新しいウイルスが登場するかはわかりませんから、安心はできないんですが。
新型の怖いところは、私たち人間の側がこれに対応する準備ができていないこと。ウイルスが体内に入ったときに対抗できる免疫がない…という生理的な対応はもちろん、流行したときの行政の対応方針の決定、発病や重症化を防げるワクチンの準備など、社会としての対応も後手に回ってしまいました。鳥インフルエンザについては、事前にかなり対応が検討、決定されていたようですが、現実はなかなか私たちの想像していたシナリオ通りには進まないものです。
我が家の場合、現在2歳の娘がいるだけに、特に気を遣うところです。小さな子どもは、感染したときの重症化のリスクが高いだけでなく、外出時のマスク着用や帰宅時のうがいなどの予防策も、実行させるのが難しいですからね。
家庭で実行できる新型インフルエンザ対策の一つとして、空気清浄機の設置がありますね。最近の空気清浄機は、室内に浮遊するウイルス等を不活性化して、感染を防ぐ機能を持っています。この分野では歴史のあるシャープのプラズマクラスター技術は、空気中の水分子などを帯電(イオン化)させて放出し、これをウイルスや細菌等の表面のタンパク質に作用させ分解します。パナソニックのナノイー、サンヨーのウイルスウォッシャー機能なども、基本的には同様に帯電させた粒子を作用させる原理です。
すでに、我が家にも2台のプラズマクラスター技術を適用した商品があります。これらが実際に働いているからなのかは定かではありませんが、我が家は今のところインフルエンザとは無縁でいます。職場でも患者は発生していますし、妻の紫緒と娘がしばしば足を運ぶ保育園の園庭開放でも、感染した話は出ているようなんですが。
除菌対策を考える上で、無視できないのが自動車の車内。狭い閉鎖空間ですから、ウイルスが持ち込まれると感染のリスクが一気に高まります。特に、現在は3人で車に乗って長時間移動する機会も非常に多いですからね。気になるところです。
自動車でも既に除菌の重要性は認識されているようで、ハンドルやシートなどに銀イオンを使った除菌加工が施されている車が増えている他、例えば日産自動車の乗用車にはプラズマクラスター技術を採用したエアコンが装備されている車種があります。しかし、さすがにエアコンはそう簡単に交換できるものではありません。
この冬、なかなかおもしろいコンセプトの商品が登場しました。シャープのIG-BC15は、車のカップホルダーにちょうど収まるサイズの「車載型プラズマクラスター発生器」です。非常にコンパクトなサイズなだけに、普通の室内なら1畳程度しか浄化できない程度の性能なんですが、乗用車で考えればミニバンの「広い」室内でも十分にカバーできます。
12V電源を取ることができる車なら、プラズマクラスター発生機能を「後付け」できてしまうわけで、しかも販売価格は1万円台前半とかなりお手軽。半ば衝動買いに近いノリで「ポチッとな!」してしまいました。しかし、よりによって、またしてもシャープ製品を買ってしまうとは…と言っても、何だか白々しいですね。もはや、「SHARP製品不買運動」なんて言っても説得力は微塵もありません。
注文したのは12月上旬だったんですが、実際に商品が届いたのは年を越してからになりました。結果的には納品まで1ヶ月ほど待ったことになります。一般からの注目もかなり集まったらしく、実店舗でもネット通販でも、12月は品薄の状態が続いていました。
届いた商品を見ると、箱の意外な小ささにびっくりします。そして、
箱から取り出してみると、事前の製品情報や店舗でのサンプル展示で理解してはいたものの、改めてその筐体の小ささに驚かされます。大きさも、重さも、ちょうどコーヒーなどを入れて持ち運ぶステンレスマグに近い感覚です。
電源は、側面のカバーを取り外すと現れる端子に、添付のシガーライター用コネクタ付きのケーブルを差し込む仕様になっています。コードの取り出し口を2カ所から選べるのは、設置場所に応じた対応ができて便利です。
センターコンソール上にあるカップホルダーに設置してみました。電源ケーブルは、フロアカーペットの下を通して、ダッシュボード中央にある12V電源(ライターは使えないんですが、同じ形の口が開いています)につなぎました。実に違和感なく、すっぽりと収まります。
上面にあるスイッチを押すと、プラズマクラスターが発生します…とは言っても、それ自体には色もニオイも付いていませんから、風が出てくるのに触れてそれを認識できるだけなんですが。室内のニオイもそれほど気になる状態ではなかったので、まだ効果のほどが実感できないんですが、しばらく使ってみてから、また改めて報告します。
風量は強弱2段階に切り替えが可能で、「強」では「弱」の3倍以上のプラズマクラスターを発生します。動作音も「弱」よりかなり大きくなるんですが、それでも顔を近づけると聞こえてくる…という程度。エンジンをかけてしまえば、エンジンノイズの中に埋もれてしまいます。プラズマクラスター発生ユニットは定期的な交換が必要で、「強」「弱」どちらでも使用可能時間は同じ(時間が来ると動作が止まってしまいます)ですから、基本的に「強」で使わないともったいない気がします。
もっとも、動作が止まるまでの時間は約19,000時間だそうですから、24時間動かし続けたとしても2年ちょっとかかります。スイッチが入った状態で電源供給が止まれば動作は止まり、再び電源が供給されると以前動作していた状態で動作を再開するそうですから、電源は入れっぱなしで、車が動いている間は「強」で動かす使い方で良さそうです。まさか車内での使用で毎日24時間連続稼働…ということはないでしょうしね。
新型インフルエンザ等の病原体への対策の他に、もう一つ期待しているのが花粉症対策。今年の春は、スギ花粉の飛散は少ない…という予測が発表されていますが、それでも油断はできません。プラズマクラスターは、花粉のアレルゲンに対しても効果を発揮するのだそうです。来月にはスギ花粉の飛散も始まるはずですし、こちらにも注目しましょう。
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