今年1月に発売された、ウィルコムのスマートフォン・HYBRID W-ZERO3。登場したときには、あまりにも残念な料金プランの設定で、またしても会社の先行きに不安を感じてしまった私でしたが、ウィルコムとしては12日に会社更生手続きの開始決定を受け、企業再生支援機構の支援も決まるなど、ようやく立て直しへの道筋が付いたからなのか、同日付けで料金プランの見直しが発表されました。
HYBRID W-ZERO3で適用されるのは、専用の料金プラン「新ウィルコム定額プランG」。当初の内容は、基本料金が1,450円でウィルコム同士なら24時間話し放題、PHS回線によるパケット通信は0.105円/パケットで0円~2,800円。3G回線によるデータ通信は0.105円/パケットで0円~5,250円…というものでした。
このたび、PHS回線でのパケット通信が、「基本料金のみで使い放題」に改訂されました。これなら、PHS回線を積極的に使ってみよう!という気持ちが出てきます。3G回線は全く使わずに、PHS+無線LANで超ローコスト定額の運用を目指す強者も出てくるかも知れません。スマートフォンとして使うだけでなく、データ通信カードのユーザーにとっても、「新つなぎ放題」を使うよりPHS回線のみでHYBRID W-ZERO3をゲートウェイにする方が安くなる計算。これなら、「足し算」をした意味がちょっと出てきます。もっとも、3G回線と併用する場合には、相変わらずPHS回線の存在意義があるのかちょっと疑問ですけどね。
一方、ウィルコムの経営再建に向けては、ちょっと歓迎できない話も出てきているようなんですが、これについては…まあ…また回を改めてにしましょう。
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