浜松に引っ越してきてから、もうすぐ1ヶ月になります。4月から、それはもういろいろなことがこれまでと変わったんですが、私の中では最大の変化の一つが通勤方法。
下田にいるときは、職場は自転車で10分少々のすぐ近く。これだけ近いと、通勤というのは単なる移動に過ぎませんでした。もっとも、昼休みにも食事を取りに帰宅するのが普通でしたから、毎日この道のりを2往復していたわけで、実は運動量としては結構なものだったんですが。
今度の職場は、浜松の家からだとまず駅まで徒歩で約10分。そこから東海道線に1時間近く揺られます。電車を降りてから職場までは2km近くあり、自転車があると便利そうなんですが、自転車を自宅から遠く離れた駅に一晩中置きっぱなしにするのはどうも不安なので、20分弱かけて歩くことにしました。
自宅から駅までの方こそ、自転車で行こうかとも考えたんですが、雨の日に合羽を着て乗って行った後、駅の駐輪場にまる一日置いたままにした後のことを考えると、何とも嫌な気分になります。「雨の日だけは歩く」とすれば良いのでしょうけど、それでは生活のリズムが微妙に狂ってしまいます。結局、こちらも歩き…という結論になりました。実は、「自転車に乗っても通勤手当は出ない」というのが最後の決め手になったんですけどね。意外に自転車にも維持費がかかります。
これで、通勤時間は片道で1時間半。平日は1日の8分の1を通勤のために使っていることになります。これはもう一大イベントと言っても良いかも知れません。
電車通勤のために、定期券を買うことになりました。定期券は、学生時代にちょっとだけ使っていたことがありますが、それ以来のことですからずいぶん久しぶりです。
この10何年かの間に、定期券もずいぶん変わりました。今回私が購入したのは、JR東海の非接触ICカード乗車券「TOICA(といか)」に定期券機能を持たせたものです。カードのデポジットで500円が余分にかかります(もともと持っているTOICA乗車券に定期券を追加したり、期間を更新したりする場合はかかりません)が、ただの紙だった昔の定期券と比べると多くの付加価値があります。
いちばんありがたいのは、購入するときに住所・氏名等を登録しておき、紛失したときに届け出れば再発行をしてもらえること。もちろん、紛失したカードの不正利用はその場で停止されます。定期券は相当に高価な買い物になりますから、こうしたバックアップがあると助かりますね。
自動改札機にタッチして出入りするのは、普通のプリペイド乗車券と同じ。定期区間をまたいだ乗車では、この定期券に現金をチャージしておけば、同様に改札でタッチするだけで、定期分との差額が自動的に精算されます。定期の有効期限が切れてしまうと、全区間でこのチャージ分が使われてしまうんですが、これを防ぐために、期限を過ぎると定期券そのものが使えなくなるようにすることもできます。さらには、定期券の区間によっては、チャージ分を特急料金に充てて新幹線に乗ることまでできてしまいます。カード自体が多くの情報を抱えられるだけでなく、ネットワークの活用でいろいろなサービスが提供できるようになっているんですね。
ところで、この定期券を入れるためのパスケースを買おうと思ったんですが、意外に苦労することになりました。よく見てみると、そもそもパスケースというモノ自体が店頭にあまり並んでいないんですよね。TOICA定期券などの非接触ICカードだと、財布から出さなくても読めてしまうので、必要がなくなっているのかも知れません。実際に、財布を読み取り機に当てている人を結構よく見かけます。
結局、無印良品で525円の帆布製のものを買いました。磁気カードの定期券に対応して、簡単に取り出せる形になっていますが、おそらくこのケースから取り出す機会はほとんど無いでしょうね。
日本の鉄道は、その運行ダイヤの正確さで世界的に有名です。基本的に、列車が定刻通りに運行されていないのは大事件です…と、これまで思っていました。しかし、毎日東海道線に乗るようになってみると、結構簡単に遅れることがわかります。最初の2週間くらいは、毎日のように2~3分遅れていました。先週になって、ようやく定時で運行される日が出てきた感じです。
乗っていて気付いたのは、駅での乗客の乗り降りに結構時間がかかること。そして、それが日を追うごとに少しずつ短くなってきました。雪が降っているのでもなければ、走る速度自体がそれほど変わるわけではありませんから、差が付くとすれば原因は止まっている時間の長さです。
4月になって、新しく電車に乗って通勤・通学をするようになった、電車移動に慣れていない人たち(私も含めて、ですね)が増えました。最初は階段近くの特定の車両に人が集中するなどして、停車時間が延びてしまうんですね。しばらく経つと、それぞれの人が自分の居場所を見つけて、乗り降りもスムーズになってきます。最初の1週間は社会人が、次の1週間は学生が探りを入れていたわけですね。確かに、私もいくつか乗る場所を変えて、いろいろ試していました。
先週になってから電車が遅れたのは、雨が降っている日でした。遅れる要因にもいろいろあるようですね。先にも触れたとおり、駅を降りてからも結構遠いので、あまり到着が遅れると時間に余裕が無くて大変なんですが、簡単に「1本前のに乗ろうか」と言える時間帯でもなく…どうしたものか思案中です。
自動車通勤の場合とは違い、電車の中では集中していろいろなことができますから、何か知的作業に活用したいと思っているんですが、今のところは全くそれどころではありません。というのも、椅子に座るとすぐに寝入ってしまうんです。早朝の通勤時は仕方ないとしても、新しい職場で気疲れしている帰り道でも、やはりすぐに眠気が襲ってきます。電車の揺れが何とも心地良くて、つい…。
だからといって、その分夜の睡眠時間が少なくなったわけでもなく、何だか無駄に時間を消費しているような気がしてなりません。現状では「貴重な休息時間」と捉えることにしていますが、いつまでもこのままにしておきたくはありませんね。
それこそ、SSK Worldの記事を書くのにも活用したいんですが、都合1時間近く歩くことを考えると、約1.0kgのレッツノート・CF-R4でも持ち歩くのはちょっと辛いところ。しかも、CF-R4を使うとしても、最近はバッテリーがかなり劣化してしまい、1時間も使えなくなってしまっていますからね。何らかの対策を打たなくては「通勤時にSSK World」は実現しないんですが…宝くじでも当たらないかなぁ(涙)。
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