今日は私の誕生日です。外は雨。風も強く、荒れた日曜日となっています。よっぽど私の普段からの行いが悪いのでしょうか。…まあ、天気のことばかりは下界からいくら文句を言ったところで、なかなかどうにもならないものです。今日は、昼食に久々に天下一品のこってりラーメンを食べて、誕生日なのに何だか若返った気分になりました。これでまた一年頑張れそうです。
もともと、今日は雨が降りそうだとわかっていたので、昨日はちょっとお出かけ…となりました。といっても、私の誕生日は全然関係ないんですけどね。行き先はリトルワールド。愛知・岐阜県境の丘陵に、世界各地の建築物を移設、あるいは復元した「野外民族博物館」です。
妻の紫緒が、私が入会しているJAF(日本自動車連盟)の会員特典の中に、今月末まで入場料が半額になる特別割引券があるのを見つけました。彼女は、結婚前に家族で何度か行ったことがあるそうなんですが、私は一度も行ったことがありませんでした。紫緒が是非娘も連れて行きたい!ということだったので、私も話に乗ることにしました。
大きな地図で見る
クルマでのアクセスルートは至ってシンプルです。東名高速道路をひたすら西に向かい、小牧JCTから中央自動車道に入って最初の小牧東ICで降ります。あとは案内看板に従って走っていくだけ。すんなり行ければ2時間かからないくらいの道のりです。
これだけ走っても、通行料金は休日ならETC利用で片道1,000円ポッキリ…というのは実にありがたいことですね。しかし、この制度もいったいいつまで続くことやら。昨年の衆院選の頃には「いずれは無料に」という話だったはずの高速道路の通行料金ですが、その後話の行方が二転、三転。実に混沌としています。
リトルワールドの敷地内では、1周2.5kmの回廊に沿って、世界各地の建造物…といっても有名なランドマークなどではなく、民家や貴族の邸宅等を移設したり再現したりしたものですが…が建ち並んでいます。私がこれまで行ったことのある場所で例えるなら、下田に住んでいる頃に紅葉などを見た虹の郷を、もっとグローバルで盛りだくさんにした雰囲気です。また、浜名湖花博の国際庭園エリアにもちょっと似ています。ドイツの教会前では、様々な花が綺麗に咲いていました。もうすぐ春も終わり、夏がやってきます。
ちょっと視線を移してみると、快晴の週末だけに町は人でいっぱい。ここに限らず、世界中どこに行っても、町は日本人の観光客に占領されています(笑)。真夏に近い暑さでしたが、娘は元気に走り回っていました。私はドイツの雰囲気に乗せられてビールでも飲みたくなりましたが、帰りの運転もありますからここはじっと我慢です。
リトルワールドでは、世界各地の民族衣装を試着して、記念撮影をすることができます。紫緒の今回最大の目的は、娘に世界の民族衣装を着せることだったようです。彼女が仮装好きなのは私も既にわかっていますから、もちろんこれは想定内。せっかくなので楽しみましょう。
…というわけで、ドイツ、フランス、そして韓国の3カ所で、3人揃って仮装してしまいました。ドイツでは、白雪姫の衣装に着替えた娘がノリノリの上機嫌で走り回っていました。しかも、同じく仮装していた若い女性二人組に「この子と撮りた~い!」とラブコールされ、娘と紫緒が(娘一人ではじっとしていてくれませんし)一緒に写真に収まってしまう…というハプニングまでありました。「うちの娘は人から見てもかわいいのかな?」と、すっかり親バカモードの私たち。落ち着きなさい、子供は誰でもみんなかわいく見えるものなのです(笑)。
しかし、2着、3着と着せられると、娘の方も暑かったこともあってか「また着せられるの?」と少々不機嫌モード。写真を撮るために呼びかけても全然笑ってくれません。それでも、この時期しか撮れない姿を残すことができたかな?と思います。将来、彼女の結婚披露宴でスライドショーにでも使ってもらえるといいですね。
ところで、我が家の個人情報保護ポリシーとして、写真では家族の顔にはボカシがかけてあるんですが、解像度を下げて、さらにJPEGで圧縮率を上げた画像を見ていると、ボカシが消えて元の顔が見えてきているような気がしてなりません。消えたはずの情報が復元される?…いや、これは錯覚に違いないんですが。
各所の売店で、世界各地のいろいろな食べ物が売られていて、見るとついつい食べたくなってしまいます。リトルワールドでは、ちょうど「世界の屋台料理グルメカップ」ということで人気投票企画を実施中。豪華商品も当たる!ということで、いくつか食べてみました。浜名湖花博で食べた世界最小のパスタ・クスクスにも再会しましたよ。
4種類ほど食べた結果投票した料理は、イタリアの「生ハムのパニーニ」。とにかくハムが美味しかったんですよね。ビールが飲みたくなります…でも我慢、我慢(苦笑)。本当は、エントリーされているものはすべて食べてみたかったんですが、屋台料理というコンセプトで小盛りになっている料理ばかりでも、さすがに満腹でこれ以上は食べられませんでした(汗)。
そう言いながらも、エントリーされていたもの以外についつい買ってしまったものがあります。この一見ネギマの焼き鳥にしか見えないものは、実はワニの串焼き。あのゴツゴツのいかついビジュアルからは想像も付かない、ちょうど鶏肉に近い上品で淡泊な味わいです。
ひと串350円は少々高価ですが、日本ではなじみのない食材ですから仕方ないところです。世界的に見ると、ワニ食文化圏は意外に広く、アジア、アフリカ、アメリカ…と、ワニの住むところではたいてい食用になっているのだそうです。
午後の時間をまるまる使ってひと回りしたんですが、かなりの駆け足になってしまいました。世界各地の建物やそこで暮らす人々の風俗…といったものは、私自身も興味のある事柄の一つなんですが、じっくり見ようとすると全然時間が足りません。入場ゲート脇にある屋内展示も、結局見る時間がなくなってしまいました。
食べ物の方もまだ食べたいものがいろいろ残っています。まだ娘に着せていない(つまり私も着ていない)民族衣装もたくさんありますし…いずれにしても、また改めて訪れることになりそうです。そのときには、通り道の近くに住んでいる弟・ささっち夫妻にも一緒に来てもらいましょうか。彼らも仮装は好きそうな気がしますし(笑)。
コメントを残す