先週にちょっとだけ触れていた、大きな買い物が届きました。三菱電機のエアコン・MSZ-GR250は、2階の寝室に取り付けられました。我が家では、梅雨入り以降、寝室のあまりの蒸し暑さに、エアコンを取り付けてあった1階のリビングに布団を運び緊急避難中でした。一度は事実上物置に格下げされてしまった寝室も、これで晴れて復権です。
MSZ-GR250は、4機種のラインナップの下位から2つ目。それでも、同社のウリである床温度などを感知する赤外線センサー「ムーブアイ」や、12時間運転するごとにエアフィルターを自動的に清掃する「フィルターおそうじメカ」をしっかり装備しています。特にフィルターの清掃は、性能やエネルギー効率に直結するのに、ついついサボってしまいがち。これが購入価格を数万円押し上げてしまうだけに、かなり迷ったんですが、トータルで得になるはず!と、ここはひとがんばりしました(笑)。
もちろん、これで寝室は快適空間に変身。早速親子三人、川の字になってベッドに寝ています。ちなみに、我が家ではエアコンを使っている部屋でも必ず扇風機を併用しています。これがあると体感温度が下がるので、夏場の快適度は段違いです。もちろん、これがエアコンの設定温度を下げすぎないことにもつながるので、経済的にも有利です。実は、寝室の扇風機はかつて1,000円で購入したシャープ製品。もう20年近く使い続けていますが、意外なことに(苦笑)全くトラブル知らずです。
余談ですが、三菱電機のエアコンといえば「霧ヶ峰」のブランドで有名ですね。昔、三菱電機に勤めていた友人から「うちのエアコンのブランドは知ってる?」と訊かれて即答したら、びっくりされてしまいました。三菱重工の「ビーバーエアコン」と混同する人が結構多いのだとか。社名こそ同じミツビシを冠していますが、別会社の全く違う製品です。
エアコンを購入した市内の家電量販店で、エコポイントについての説明を受けました。折り込み広告などで巨大な字が躍るのを見ることが多くなった「エコポイント」ですが、ここで言うのはいわゆる「家電エコポイント」。環境省、経済産業省、総務省の「グリーン家電普及促進事業」により、省エネ性能の高いエアコン、冷蔵庫、地デジ対応テレビを購入すると、所定の商品等と交換できるポイントがもらえる…という制度です。自動車に対する「エコカー減税」「エコカー補助金」と同じで、昨年度から行われていますね。住宅の新築やリフォームに対する「住宅エコポイント」も始まっています。
事業主体に環境省が名前を連ねていて、いかにも環境対策らしく見せている政策ですが、実際には大型家電製品の購買意欲を高めようとしている景気対策としての面を色濃く感じます。どのくらい景気回復効果があるのかはわかりませんが、実質的に安く購入できるわけですから、これはありがたいですね。
小売店が行っているポイントサービスの場合、購入価格の一定割合分がポイントとして与えられることが多いんですが、国が付与するエコポイントの場合、同じものを購入したのに人によってもらえるポイントが違うと不公平…ということなのか、製品の規格によって決められた定額のポイントが付与されます。エアコンの場合は、出力に応じてポイントが決められていて、2.5kWのMSZ-GR250なら7,000点(7,000円分)のエコポイントがもらえることになります。
小売店のポイントサービスの場合、購入したそのときにポイントがもらえて、次の買い物から1ポイント1円で利用できます…というものが多いんですが、エコポイントの場合はそうはいきません。決められた申請書に氏名や連絡先、引き替える商品などを記入して、領収書(原本)やメーカー保証書のコピーを添付して提出しなくてはなりません。
提出は、店舗の方でお願いできることが多いんですが、今回の場合、エアコンの自宅への取り付けが後日になるため、必須書類の中で保証書がまだ手元にありません。とりあえず、書類一式を受け取って、保証書が揃ったところで記入して郵送することになりました。
引き替えられる商品リストはエコポイントのWebサイトで検索できる…とのことだったので、早速調べてみました。店頭で勧められたのは商品券。「自分で好きなものを買うことができる」というのが理由だったんですが、これだと郵送などの手数料が一部取られてしまい、7,000ポイントを7,000円分にすることができません。
私が注目していたのは電子マネー。商品券と同じように好きなものが購入できて、しかも手数料を取られません。我が家では、イオンのショッピングセンターやマックスバリュで買い物することが多いので、これらで使えるイオングループの電子マネー・WAON(わおん)に交換しようと思っていました。
そして、もう一つ私が注目していたのはLED電球でした。折り込み広告を見ると、「2倍で使えてお得」などと書かれています。1ポイントが2円相当に使えるようです。白熱電球や電球型蛍光灯よりも消費電力が小さく、しかも長寿命のLED電球ですが、まだまだ高価な商品です。実質的に半額で買えるなら嬉しいですよね。
我が家には、電球型蛍光灯を4個使った照明が一つありますが、先日このうちの1個が点灯しなくなってしまい、試しにLED電球を1個だけ買ってきて取り付けてみました。カタログ等を比較して、電力あたりの明るさ(全光束数)で数値の高いパナソニックの製品を選んだんですが、同じ「60W相当」で、消費電力は蛍光灯の3分の2程度。明るさは十分使えるレベルだと思ったんですが、3千円弱の価格はやはりネックです。
エコポイントで交換できる商品のリストを見るとLED電球らしいものはあるんですが、ポイント2倍相当で交換できるという記述はどこにも見当たりません。不思議に思ってさらに調べてみると、ポイント2倍での交換は、国に申請書を送って申し込むのではなく、エコポイント対象製品を購入したときに店頭で引き替えてもらうのだとか。販売店では、LED電球を引き替えた旨の書類を添付し、この分を差し引いた残りのポイントを国に申請することになります。
翌日に早速エアコンを購入した店に足を運び、エコポイントをLED電球に交換してもらうことにしました。エコポイントの利用は1,000ポイント単位だそうなので、LED電球3個を購入して4,000ポイント(8,000円分)を使い、端数分の数百円だけを払いました。残りの3,000ポイントは、予定通りにWAONに交換を申請。おそらく、後からチャージのための番号等が郵送で届くのではないかと思います。これで、エコポイントは実質的に11,000円分として使えたことになります。国にエアコン代金の1割以上を負担してもらった計算になりますね。
店頭で一部のポイントを使った場合、提出ルートは小売店を通してのみになります。この時点でもまだ保証書は手元になかったので、取り付けが済んだ後で保証書だけを持ち込みました。メーカー保証書には私の名前も、購入店の名前も全く記入されていませんでした(販売店による保証書が別途発行されています)が、「製品名とシリアルナンバーを確認するのが目的なのでこれで大丈夫」なのだとか。領収書と組み合わせれば、実際に購入した証明になる…という話なのでしょうけど、これなら虚偽の領収書を切ればエコポイントの詐取ができそうな気もします。
LED電球の方は絶好調。古くなってきた電球型蛍光灯からの交換なので、部屋はずいぶん明るくなりました。省電力性能以外にも、スイッチを入れた瞬間に明るく点灯すること、電力効率が高いので発熱も少ないこと、原理的に紫外線や赤外線の発生が少ない(LEDは単一波長の光を発生するので、複数色を組み合わせて白色を作ります)ので虫などが寄りつきにくいことなど、LEDならではの利点は結構あります。
光の直進性が高く散乱しにくいのは、利点になるか欠点になるか微妙な話になりますが、白熱電球の置き換えに使えるように、光は十分広がる仕組みになっています。パナソニックの製品は、東芝の製品やシャープの製品とは違い、筐体の形状では白熱電球のシルエットそのものにあまりこだわっていませんが、ちゃんと白熱電球のスペースに収まるサイズは考慮されています。「次世代の明かり」としては、これでよいのかも知れません。
これなら、LED電球はもっと取り入れていきたいところなんですが、我が家には肝心の電球を取り付けられる場所がもうほとんどありません。室内照明の多くは蛍光灯なんですよね。蛍光灯に形状を合わせた「LED蛍光灯」は、まだ見たことがありません。価格上昇が大きい割に、省電力効果がそれほど大きくないからではないかな?と思いますが、今後の技術の発展次第では、何か新しい展開があるのかも知れません。
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