トップページに表示している「閲覧環境について」の動作確認ブラウザ一覧を更新しました。このページを更新したのは、弟・ささっちからMac OS用のSafari 4での報告をもらって以来ではないかと思うので、約1年ぶりということになります。
ウィルコムとの契約を終了したので、Windows Mobile系での確認ができなくなりましたが、それ以外はひととおりチェックしてみることにしています。いろいろなブラウザで表示してみると、結構気になるのが速度の差。通信回線の速度は十二分なはずですし、パソコンの処理速度にもそれほど不足はないはずですから、差が出てくる原因は必然的にブラウザ自身のデキということになってきます。
特に、Internet Explorerの体感速度の遅さが際立ちます。何が原因なのかはいくつか見えていますが、その一つはJavaScriptの動作の遅さ。SSK World上でも、主に広告用のウィジェットを表示することで、JavaScriptの動作がかなり増えてきています。
もともと、Internet ExplorerはJavaScriptの処理があまり得意ではなかったようなんですが、ライバルたちはこの点を厳しく突いて、JavaScriptの速度に磨きをかけました。Microsoft社も、手をこまねいて見ているだけではないようなんですが、こまめにバージョンアップを続けるライバルたちにはなかなか追いつけないようです。
実際に表示させて比べてみると、問題は単にスクリプトの解釈の遅さだけではないようです。最近のWebサイトでは、Ajax(Asynchronous JavaScript + XML)と呼ばれる技術を用いて、HTMLファイルを読み込んだあとで一部を動的に書き換えたりするんですが、Asynchronous(非同期的に)というくらいですから、読み込みとは無関係に書き換えを行うことが前提で、ブラウザはいくつもの処理を同時にこなす必要があります。
Ajaxによる広告の表示は、ブラウザの速さ以外に広告を提供するサイトのトラフィックなども影響するので、データが来るのを待たされることが結構あります。このときに、IE以外のブラウザはとりあえず広告の表示を後回しにして、ユーザーに画面スクロールやクリックなどの操作を開放しているんですが、IEはスクリプトの動作待ちをしてしまうことが多いようです。この間「固まった」状態になってしまうのは致命的です。
いかに「速そうに見せるか」の重要性は、プログラマーは誰でも知っているはずなんですが…。Internet Explorerは、Windowsとの関係性が強いので、なかなか身軽に手を入れにくいのかも?と思っています。そうだとしたら、何だかかわいそうな話です。
巷では、新バージョン・IE9の声もちらほら聞こえています。どんなものが登場するのか、そしてライバルたちはどう迎え撃つのか、注目しています。
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